北海道・東北

【2025年】北海道教員採用試験の内容と倍率や合格へのポイント・対策

その先の、道へ。北海道|ふるさとコミュニケーションサイト『ふるコミュ』
管理人

北海道では、面接で法規について聞かれることが多いのが特徴です。
教育基本法や学校教育法など、過去の出題例を参考に試験対策をしていくのが良いでしょう。

この記事を書いた人

  • 教採塾ブログ管理人
  • 教採対策サークル主宰
  • これまでに多くの合格者を輩出
  • 教員経験 小学校・中学

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試験の変更点

以下の変更点があります。

詳細は実施要領をご確認ください。

  1. 令和5年(2023年)12月に実施した特別検査(教養検査)合格者の第1次検査(教養検査)免除
  2. 教員免許を所有していない者を含めた社会人を対象とした特別選考(セカンドキャリア特別選考)の新設
  3. 現行の社会人特別選考の見直し
  4. 期限付教員特別選考の資格要件拡大
  5. 小学校教員資格認定試験受験者の第1次検査免除
  6. 採用候補者名簿の登録期間の延長理由の追加
  7. 検査結果通知に係る受検者負担の軽減
  8. 中学校、高等学校及び特別支援学校(中学部・高等部)教諭の実技検査(体育)の再開

北海道の『求める教員像』

北海道が求める教員像は3つあります。
実施要項より。

  • 教育者として、強い使命感・倫理観、子どもへの深い教育的愛情を、常に持ち続ける教員
  • 教育の専門家として、実践的指導力や専門性の向上に、主体的に取り組む教員
  • 学校づくりを担う一員として、地域等とも連帯・協働しながら、課題解決に取り組む教員

倍率と採用予定数

去年の合格者数と今年の採用予定数を比べてみましょう。

実施要項より。

校種採用予定数去年の採用予定数採用数
小学校400名程度370名程度
中学校300名程度275名程度
高校187名程度155名程度
特別支援82名程度122名程度
養護教諭80名程度80名程度同程度
栄養教諭15名程度15名程度同程度
合計1064名程度1017名程度

採用予定数は北海道全体で去年の50名近く増えます。
小中高はそれぞれ約1割増加で、特支は40名の大幅減です。
ですが、去年は1017名程度採用予定数に対して1194名の登録者数です。一昨年の試験でも採用予定数906名程度に対し1309名の登録者数と、採用予定数よりも多い登録者になることが期待できます。そして今年は去年よりも多い採用予定者数です。

気になる倍率ですが、去年と同程度の倍率(2.4倍)になると予想しています。
理由は2点あります。
①去年よりも多い採用予定数
②減らない出願者数と受験機会の増加


全国的に教採の出願者は減っていますが、北海道の出願者数はこの3年ほどは増減しています。
北海道の出願者数と出願倍率は次のように推移しています。

年度出願者数合格者数倍率
R23186人2.9倍
R32753人1101人2.5倍
R42682人1309人2.0倍
R52817人1194人2.4倍

北海道は受験者確保に躍起になっています。去年が2.4倍と全国平均の2.9倍を大きく下回っていること、受験会場の増設や加点の拡大、退職者を対象にした特別選考の実施がその証拠となって表れています。

倍率の比較

去年の全国平均の倍率は2.9倍でした。それと比べて北海道の倍率は全国的に見てもかなり低いです。中でも小学校の1.5倍は全国の小学校で屈指の低倍率です。
とはいえ、不安に感じる方もいるとは思います。チャンスを増やしておきたい方は併願がおススメです。いろんな自治体のデータを知っておくと、行動の選択肢を増やすことができます。
【日本全国】66自治体の情報を集めまくって気づいたこと

教採対策オススメ書籍

教採の対策方法はいろいろあります。
・講座を受講する
・先輩に見てもらう
・対策のサークルに参加する
など。

その中でもお手軽かつ効果的なのが書籍での学習です。
・必要な知識が体系的にまとめられている
・1人で学習できる
・時間や場所の制限がない
安い
と、メリットはたくさんあります。

もちろん本を読むだけでなく実際の練習は必要ですが、
読書で知識を学ぶ → 練習 → 読書 → 、、、
というサイクルをしていけば、練習の効果は倍増していきます。

教採対策のオススメ本をまとめています。
ぜひこちらも参考になさって下さい。

筆記試験

筆記試験は教職教養と教科の専門教養が出題されます。

教職教養は日本国憲法や教育基本法などのいつの時代でも出題されるものから「こども基本法」「COCOLOプラン」など時代の流行で出題されやすいものまで様々です。

対策のオススメは最新の過去問を解くことです。
全国的にも出題の傾向は似ているので、受験先の自治体以外にも問題にあたってみることで確実な力をつけることができます。

また、教職教養の知識は面接対策に活きてくることも多いので、教職教養の対策は幅広くしておくと合格がより近くなります。

最新&問題数が多い過去問集がありますので、そのリンクを貼っておきます。

>> 最新の過去問集はこちら

教科の専門教養は、その教科を指導するのに最低限必要な学力を有しているかを見るための試験です。ですので、そこまで高い難易度の問題は出題されません。

合格の目安は
小学校 → 公立高校の入試問題で6割取れるレベルなら合格点
中・高 → 大学共通テストで6割取れるレベル
です。

このぐらいが取れるのであれば専門教養で不合格になることはまずないでしょう。ただし、あくまで目安なので場合によってはそれでも届かない時もあります。対策はしっかりとおこなってしてください。

対策は過去問を繰り返し解くのがオススメです。
過去問は早めに買わないと売り切れて、再入荷まで数週間待たされることが多いです。過去問は早めに購入するか、売り切れの心配がなく即練習することができるデジタル過去問がいいでしょう。

>> デジタル過去問はこちら

1次検査の検査員はどんなセリフを言って、どんな行動をとるのかが決められています。
検査時の行動によっては受験できなくなりますし、反対に遅刻しても受験できる場合の事も決められています。
試験の日程・進行表とういう資料があるので、気になる方はチェックしてみるのもアリですね。

>>1次検査の検査員向け資料を見る

面接検査

北海道では第2次検査で面接が2回行われます。
検査時間はほぼ同じですが、質問内容が異なります。
内容や進め方は
面接の内容(北海道)
で公表されています。

※あわせて、実技試験についても公表されています。
第2次検査に係る面接検査及び実技検査について

個別面接

・20分程度
・面接官3人
・教員としての使命感や倫理観等をみる。
(1)自己推薦書に関する質問
(2)一般的事項に関する質問・健康状態など

評価

判定基準については
北海道公立学校教員採用候補者選考検査判定基準
で示されています。

その他評価については過去の資料となりますが、参考になるので以下に掲載します。

面接の検査評価(A~E7段階)
登録判定結果
各検査評価に基づき、総合的に判定した結果、採用予定数の範囲内で、総合評価の高い者を登録者とする。
【A・B】登録者(総合評価が高い)
【C】総合評価が、登録者に比してやや低い
【D】総合評価が、登録者に比して低い
【E】総合評価が、登録者に比してかなり低い
北海道公立学校教員採用候補者選考検査判定基準より

(参考に)
H30年度の試験での評価基準です。項目ごとに詳細にまとめられています。A・C・Eの基準があり、それらの中間ならB・Dとなります。

(1) 態度・誠実さ・倫理性
A 明朗で礼儀正しく落ち着きがあり、服装・身だしなみが整っている。応答の仕方等が、誠実で一貫しており、また、強い責任感が感じられ、教師として信頼できる。
C 礼儀正しく、服装・身だしなみが整っている。また、誠実な態度で応答に努めている。
E 動作・礼儀・服装・身だしなみに不適切なところが見られる。また、応答の仕方等に誠実さが見られない。

(2) 表現力
A 自分の考えを明らかにし、簡潔で論理的な説明をしている。また、用いる語彙も豊かであり、相手が理解・納得できるように分かりやすく説明をしている。
C 自分の考えをよく整理し、内容の組み立て等を工夫しながら、分かりやすい説明に努めている。
E 自分の考えが不明確であり、論理性に欠けた説明である。また、語彙が少なく言葉遣いも不適切である。

(3) 判断力
A 質問の主旨を正しく理解し、多角的・総合的な視点から高い専門性や先見性をもって的確に判断をしている。
C 質問の主旨を理解し、的確に判断をしている。
E 質問の主旨を正しく捉えておらず、判断が不適切である。

(4) 意欲・情熱
A 教員志望の理由が明確で説得力があり、児童生徒に対する深い愛情がある。教職に対する意欲・情熱にあふれ、強い使命感をもっている。
C 教員志望の理由が明確であり、教職に対する意欲・情熱、使命感がある。
E 教員志望の理由が不明確で、教職に対する意欲が見られず、情熱も感じられない。

H30年度第2次検査 教員採用試験評価基準 より

面接については面接員の心構えや評価のポイント、観察する際の注意点などがマニュアル化されています。
知らないと不利になるレベルで面接の裏側がわかる資料です。不合格になりたくない方は見ることをオススメします。

>>面接官向け資料、面接実施要領を見る

>>評定表もセットになった公的な2次試験資料集はコチラ

個別面接Ⅱ

・20分程度(面接18分+補足質問2分)
・面接官2人
・教員としての使命感や倫理観等をみる。
(1)自己推薦書に関する質問
(2)基本質問・教育実習、期限付教員等として勤務など

過去の質問内容

  • なぜ北海道を志望したか
  • 北海道以外受験してるか
  • 北海道に採用されたら来れるか
  • 道内の勤務地で希望はあるか
  • 赴任地の希望や健康状態について
  • 手話、点字ができるか
  • 何か資格は持っているか
  • 得意科目は
     →それを教育にどう活かすか
  • 英語教育は今後どうなるか
  • 保護者からクレームが来たらどう対応するか
  • 理想の教師像は
  • 大学で重点的に学んだこと
  • 普段の授業で意識していることは
  • これからの教育で求められることは
  • いじめの原因は
  • いじめの未然防止には何が必要か
  • いじめが起きたらどう対応するか
  • 自分の長所・短所は
     →長所をどう活かしていくか
     →短所をどう克服するか
  • 生徒指導で大事なことは
  • 自己推薦書から(志望動機・生徒指導等)
  • 生徒指導や保護者との連携の方法について
  • 保護者との連携を具体的にどう行うか
  • ICT機器の活用はあるか
  • ICT機器を使う時に気をつけること
  • 「主体的で対話的で深い学び」とは
  • そのような実践や経験はあるか
  • 「チーム学校」について
  • 「カリキュラム・マネジメント」とは
  • 地方公務員法32条を説明しなさい
  • 学校教育法、地方公務員法、公務員特例法から質問
  • 地方公務員法第32条の内容を説明しなさい(法令等及び上司の職務上の命令に従う義務)
  • 学校教育法第11条とは(体罰の禁止)
  • 公務員特例法第21条とは(研修)

面接の対応力を上げるには

教採は面接でいかに高得点を取るかが重要になってきます。
面接は
・配点が高い
・免除にならない
・自治体によっては、面接の点数順に一次合格になる

と、教採の中でも非常にウエイトの高い試験です。
どれだけ面接を攻略していくかが教採合格の鍵を握ります。

面接が苦手な人もいれば高得点を取る人もいますが、それぞれに共通していることがあります。
それは相手に好印象を持ってもらえるかどうかが大きな要因になっています。
どれだけ正確で深い知識をもっていても、悪い姿勢でボソボソ話していては印象としては悪く、合格は難しいです。

教採塾ブログでは専門スタッフによる面接練習をおこなっています。
A判定の取得経験のあるスタッフが面接練習をして

  • あなたの長所と短所
  • 短所の改善方法
  • より面接官に伝わる面接の仕方

などをお伝えします。詳細は以下でご紹介しています。

>> 教採塾ブログの面接練習について詳しくみる

また、面接で高得点を取る人、思った以上に点数が伸びない人。
それぞれの特徴については次の記事が大変参考になります。
無料で一部読めるので、ぜひ参考にしてみてください。
>>教採で落ちない面接 高得点を取る人の共通点と対策法

模擬授業・場面指導・教科指導法検査(記述式)

評価(模擬授業)

観点1 授業のねらいに応じた適切な指導
観点2 児童生徒の興味・関心を引き出す工夫

A 課題を十分に理解し、ねらいに応じた指導をしている。興味・関心を高め、理解を深めるため授業の流れや板書等の工夫をしている。
C 課題を理解し、ねらいに応じた指導に努めている。興味・関心を高め、理解を深めようと授業の流れや板書等の工夫に努めている。
E 課題に対する理解が不十分で、ねらいに応じた指導となっていない。興味・関心を高め、理解を深めようとする指導となっていない。
H30年度第2次検査 教員採用試験評価基準 より

実技

いくつかの教科で実技試験が行われます。
音楽と英語については試験員向けの資料があるので、試験の進め方がわからない方やどんなところが評価されるのか知りたい方は見てみると有利に進められそうです。

>>英語実技の資料を見る

>>音楽実技の資料を見る

参考になる公的資料

受験先の教育施策や求める教員の教員像については、しっかりと理解しておきたいところです。以下に参考になるリンクを貼っておきます。
北海道
北海道における教員育成指標
北海道教職員研修計画【概要版】
令和2年度 北海道の教育施策

管理人

北海道は全国的に見ても倍率が低い自治体です。しっかりと対策をして臨めば、かなり展望は明るいでしょう。

この記事を書いた人

  • 教採塾ブログ管理人
  • 教採対策サークル主宰
  • これまでに多くの合格者を輩出
  • 教員経験 小学校・中学

X:https://twitter.com/isshi_ec
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  • この記事を書いた人

いっしー

教採塾ブログの管理人
全国68自治体の教採情報をまとめ、教採塾ブログを開設
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