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沖縄県の教採と今後の教育【低倍率化で教育崩壊?】

管理人

沖縄県教育委員会の発表が話題となっています。
沖縄県の教育と教採倍率について説明します。

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40人学級に戻る沖縄県

2023年2月13日
沖縄県教育委員会が35人学級を40人学級に戻す方向で調整していると発表されました。
この発表は教員の中で大きな話題となっています。

>>沖縄 NEWS WEB 県教委 新年度 教員不足の場合 40人学級に戻す方向で調整

これはすぐに40人学級に戻すというものではなく、新年度の4月以降に教員が不足した場合に35人学級から40人学級に戻すというものです。

県教委によると
「担任が未配置のまま学期をスタートしてしまうと、子どもたちやほかの教員の負担となる。未配置を避けるためにはやむを得ない。」
とのことです。

35人学級でも大変なのに40人学級になるの⁈

と心配になる方もいらっしゃるでしょう。

大丈夫です!ご安心を!
(、、、、、、この数年の内は。)

将来的な不安は残りますが、今はまだ40人学級に戻る可能性は低いです。
その理由を教採の倍率を見ながらご説明します。

この記事でわかること

  • 沖縄県の教採倍率の変化
  • 沖縄県の教育崩壊が当面は起こらない理由
  • 今後の沖縄県の教育について

本当に40人学級に戻るのか

教員が不足した場合、35人学級から40人学級に戻すとのことです。
ですが、沖縄県はそんなに教員の確保が難しい県なのでしょうか?

沖縄県の教採の倍率の変遷を見てみましょう。

実施年度倍率
2019年8.1倍
2020年8.9倍
2021年7.8倍
2022年6.1倍

沖縄県の教採は全国でも有数の高倍率の自治体です。
ですが、全国的な教員人気の低下の波は沖縄県にも広がっています。2022年実施の試験では2020年の8.9倍を大きく下回る6.1倍でした。これでも全国的に見ればトップクラスの高倍率なのですが、大きく下がったことに教育委員会も対策を打とうと考えたのでしょう。

倍率が4倍前後の自治体でも、教員の欠員が多く見られます。6倍台の倍率があるとはいえ、沖縄県も油断できないレベルまできています。

参考
>> 令和4年度実施 沖縄県県教員候補者選考試験 実施状況

沖縄県の教採倍率

  • 低倍率化が進んでいるが、全国的には6.1倍と高倍率

教育崩壊は起こるのか

担任不在や教科担当不在の学級が増えています。
このように、教育崩壊が起きている学校は全国で増えています。

教育崩壊が起こる理由はさまざまです。
・教員の精神疾患者が多い
・産休や育休、病休した先生の代わりの講師が見つからない
・離職者が多く、戻らない
など。

これらは教員の労働環境の悪さが原因となっています。
・仕事量と時間外労働の多さ
・支払われない残業代
・増え続ける○○教育
・モンスターペアレンツの増加

こういった労働環境の悪さから「教員=ブラック」として認知され、教育大学の志願者数は年々減っています。

そして
教員がいない → その仕事を残されたメンバーで埋める → さらに過酷な労働環境になる → 退職者増&志願者減 →教員がいない

と悪循環に陥ることが予想されます。

ですが、沖縄県は当面の間は大丈夫でしょう。
なぜなら、教員人気が高く、平均給与も高いからです。

教採の倍率は全国平均3.8倍(2021年)でした。
それと比べて、沖縄県の6.8倍はかなりの高倍率です。つまり、沖縄県での教員人気はまだ高いわけです。

その理由の一つとして待遇の良さが挙げられます。
沖縄県の平均給与は377万円です。
それに対し、沖縄県の教員の平均給与は403万円です。
沖縄県の教員の給与は民間企業と比べて26万円も高いです。
しかも高校教員を含めると、さらにその差は広がります。

引用:沖縄県職員の給与状況について

給与の良さはその仕事に人気に大きく影響を与えます。
「教員=ブラック」と言われがちな風潮ですが、その中でも沖縄県は高い倍率を維持しています。

沖縄県の当面の教育

  • 待遇の良さもあり、当面の間は教員不足の心配は少ない

沖縄県の教育の今後

今はまだ大丈夫でも、今後の沖縄県の教育が崩壊するんじゃないかと心配にもなります。
ですが、教員不足による被害は沖縄県では少ないと予想しています。

それは沖縄県より先に教育が崩壊する県が現れるからです。
沖縄県は教採の倍率が高く、教員の確保がまだ容易です。

ですが、大分県のように教採の倍率が1倍(小学校)になってらどうでしょうか。
教員不足により教育崩壊が加速します。

そうなる頃には県だけでなく、文科省が動いて教員の労働環境の改善に向けて大きく動くはずです。
教育崩壊を本当に心配すべき県がもっとたくさんあるわけです。

全国的に教員の労働環境が改善されれば、沖縄県の環境も改善されることになります。

つまり

低倍率の県で教育崩壊が起きるが、沖縄県で起きる前に国レベルで改善される

ことになります。

もちろん一時的に多少の教員不足や労働環境の悪化は起こりえます。
ですが、危険度が高まる前に沖縄県の教育は改善されるでしょう。

沖縄県の教育の今後

  • 教員人気の低下により、教員不足は起こりうる
  • その頃には国レベルで改善が図られるため、沖縄県の教育は比較的安心

教採対策オススメ書籍

教採の対策方法はいろいろあります。
・講座を受講する
・先輩に見てもらう
・対策のサークルに参加する
など。

その中でもお手軽かつ効果的なのが書籍での学習です。
・必要な知識が体系的にまとめられている
・1人で学習できる
・時間や場所の制限がない
安い
と、メリットはたくさんあります。

もちろん本を読むだけでなく実際の練習は必要ですが、
読書で知識を学ぶ → 練習 → 読書 → 、、、
というサイクルをしていけば、練習の効果は倍増していきます。

教採対策のオススメ本をまとめています。
ぜひこちらも参考になさって下さい。

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