教員からの転職

【体験談】教員からの転職でオススメの業界【ブラックからホワイトへ】

教員からの転職ってどうすればいいのか悩む方が多いと思います。

教採を受けるか講師登録すれば教員になれます。
就職活動とは無縁な世界です。

そこで教員から転職したMさんに体験談をお聞きしました。

この記事ではその体験談を通して

  • 教員からの転職方法
  • 転職のコツ
  • 教員からの転職にオススメの業界

がわかるようになっています。

教員からの転職が難しいと言われることについては別記事でまとめでいます。

教員からの転職が難しいと言われる理由【結論:強み活かせば大丈夫】

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Mさんのプロフィール

Mさんのプロフィール

  • 31歳
  • 男性
  • ITエンジニア
  • 小学校で8年間勤務

教員を辞めようと思ったきっかけ

教員の働き方にはいくつも不満はありますが、辞めようと思ったきっかけは大きく2つあります。
・長時間労働がひどいこと
・何も変えようとしない古い体質
です。

過酷な長時間労働

ずっと嫌だったのが長時間労働です。
教員の仕事は非常に多く、とても勤務時間内にこなすことはできませんでした。
これは僕だけではなく、周りの先生も同様です。

始業開始は8時30分なのに、子どもは8時に登校します。
そうなると準備のために7時30分には出勤しておく必要があります。
この時点ですでに1時間の勤務時間外の労働です。

そして15時30分に子どもが帰っても、勉強が苦手な子への補習やノートチェックやテストの丸付け、会議などが続きます。
定時の17時に退勤する先生はどこの学校でもほとんどいません。18時に帰ったら早い方です。19時でも半分以上の先生が残っています。
僕はだいたい帰るのは21時で、もっと残る先生も何人かいました。

家に帰ったらご飯を食べてお風呂に入って寝るだけ。
朝起きたらパパっと準備を済ませて出勤。
8時間睡眠なんて夢のまた夢です。ただ寝るだけに家に帰ってる感じでしたね。

僕は独身だったから良かったのですが、結婚されてる先生はもっと大変そうでした。
子育てがあるからと19時に帰るも、買い物カゴいっぱいのノートを持ち帰る先生。
子育てはパートナーに任せ、自信は子どもと一緒にご飯が食べられない先生。
家庭と仕事の両立はできなくて、やろうと思ったら自分の健康を削らなきゃいけない。

そんな姿を見て「5年後、10年後、こんな働き方していたくない。いつか倒れる」と思い、転職を考えるようになりました。

それに当時すでに30歳になっていました。20代のように第二新卒としての転職活動はできず、30代としてやっていくことになります。これがもし35歳、40歳になったら転職はより難しいだろうなと思いました。するなら早くした方がいいと考え、次第に転職しようという気持ちが大きくなっていきました。

何も変えようとしない現場の体質

それでも自分なりに働き方を良くしたいと思い、いろいろ試してみました。

パソコンを使って事務作業の効率化。
負担の大きすぎる仕事の削減の提案
ミスの多い作業の自動化・仕組化

ただそのたびに言われるのは
「アンタがラクしたいだけじゃないの?」
「俺が担任してた時はそんなことしてなかった」
という言葉でした。

働き方改革をしようと思っても、それをよく思わない先生がいます。特にベテランの方々がそうです。
いまだに「所見は手書きでないとだめだ」なんて言う先生もいます。

発言力のある世代の先生はパソコンを毛嫌いしていることが多いですし、気合と根性で乗り切ってきたという成功体験をお持ちです。なかなか考えをあわせることができませんでした。

じゃあ自分が発言力を持った時に働き方改革を進めればいいかも、とも思ったんですが、それは何年後になるかわかりません。それまでの間、ずっとこの働き方を続けて待つのかと考えた時、「それは無理」と思いました。

結局、教員の働き方改革を一番邪魔してるのは教員だなと思います。
このしんどい毎日を変えられないなら、自分を変える方がよっぽど早いなと思い転職を決意しました。

まあ、他にも嫌なことはたくさんありました。
・時間外の業務(見回り当番や定時後の会議)
・保護者からの理不尽なクレーム
・業務なのに自腹を切らないといけない遠足などの行事
など。

もちろん教員という仕事には魅力的なところはあります。子どもの成長が見られることや授業や休み時間を通して子どもと関わっていくこと。

ですが、その魅力よりも苦しさの方が大きく、僕には耐えることが出来ませんでした。

退職後の過ごし方

転職活動前はスキルの習得

退職してからはIT業界に行こうと思い、コンピューターの勉強をしました。
最低限のスキルをつけないと転職活動も厳しいでしょうから、まずは勉強するところから始めました。
最初は独学していたのですが、わからないことが多く、サボってしまう心の弱さもあり、なかなか上手くいきませんでした。

ですので、プログラミングスクールに通うことにしました。
スキルを身に付けるには人から教えてもらう方がいいですし、人の目があることでサボれないようにしました。
僕が学びだした時はコロナ禍が始まった直後だったので、教室まで通っていました。
そうすることで家と環境を変えることができましたし、悩みを相談できる友達もできました。
そういう意味では費用は掛かりましたが、スクールに通ってよかったと思います。

ただ最近は家でオンライン学習できるプログラミングスクールが増えているので、そちらを利用するのもいい方法だと思います。

2ヶ月ちょっとでプログラミングスクールのカリキュラムを修了したので、そこから就活を始めました。

オススメのプログラミングスクール
学習期間が短く、高い転職成功率を誇っています。また、教員から転職された方もいるので、おススメです。
未経験からプログラマーへの転職率95.1%

1ヶ月の就活ではお祈りメールに質問

就活はまず複数の転職サイトに登録するところから始めました。
無料で登録できますし、ボタン一つで複数の企業にエントリーシートを送付することができます。待遇のいい会社もたくさん掲載されているので、ハローワークで探すよりもずっと仕事探しに向いています。

オススメサイト

3分でできるキャリア診断で、自分に合った働き方が見つかる
若手ハイクラス向け転職サイト『VIEW』


20代の方にオススメ
20代に特化した就職・転職サービス【第二新卒エージェントneo】


コンサルタントのサポートが手厚く、就活・転職活動が不安な方にオススメ
マンツーマンで転職活動を支援するコンサルティングサービス【POSIWILL CAREER】

エントリーシート作成や面接のコツなどはスクールのキャリアアドバイザーに相談できたので、作るのに苦労はしませんでした。
ただ、キャリアアドバイザーのアドバイスよりはあまり聞いてませんでした。アドバイザーの助言は参考になる部分もあるのですが、実績作りのためか、割と無茶なことや希望に沿わないことも多かったので。なので自分が入りたいと思う会社に自分のペースで応募するようにしていきました。

就活の中でやってよかったと思った工夫は2つあります。
・企業のHPから直接応募する
・不採用のお祈りメールに質問をする

ことです。

起業のHPから直接応募する
転職サイトで募集している企業の中から「いいな」と思った企業をチェックします。そしてその企業のHPを見て、直接お問い合わせフォームから応募しました。

こうすることで転職サイトからの通知よりも企業の採用担当の目に留まりやすいと聞いたからです。(後で採用担当に聞いたら、実際目に留まりやすいとのことでした。)

それに転職サイトを通さないことで企業の採用コストを抑えられるメリットがあります。転職サイトを通して採用されると、企業から転職サイトに転職者の年収の1/3を渡すようになっています。

企業側のメリットを作ることで採用される確率を上げようと思い、企業のHPから直接応募するようにしました。

不採用のお祈りメールに質問をする
応募した企業からは不採用のお祈りメールが来ました。業界未経験なので当然と言えば当然です。

そのお祈りメールに質問を返信しました。
「どういうレベルだったら採用してくれますか?」と。

どうせもう落ちてる企業です。どう思われようと他人事です。
それに教えてもらえたらそのレベルに到達するように勉強すればいいだけです。明確な目標ができます。メールを送るのはタダですし、返事が来たらもうけもの!ぐらいの気持ちで不採用のお祈りメールに質問を返してました。

すると、意外なことに返信率は100%(2社中2社)でした。
A社は「○○と○○が使えるスキルのある方を採用したいと考えています。」
B社は「後日、社長から電話連絡します。」
と返事がきました。

2日後、本当にB社の社長から電話がかかってきて
「君、行動力すごそうだね。最初はついていくのも大変だろうけど、それでも良ければウチで働いてみるかい?」
「はい!ぜひお願いします!」
転職が決まった瞬間でした。

ちなみに就活の期間はプログラミングスクール終了から1ヶ月。応募した企業は8社でした。残りの6社はそもそもお祈りメールすら来ず。

無謀とも思えるお祈りメールへの返事でしたが、意外と有効な手段でした。
このさらに1ヶ月後、ITエンジニアとして働き始めました。

転職してからの生活

非常に充実しています。

未経験の業界と言うこともあり、最初は言葉の意味すら分からなくて、ついていくのに必死でした。新卒の時の職員会議を思い出します。
ですが、3ヶ月もすれば会話の内容もわかりますし、できることが増えていきました。学校と違いネットで調べれば解決することも多く、作業を重ねることで自分のスキルが高まっていくことが実感できます。

また、長時間勤務からも解放されたのはとても嬉しかったです。
・基本的に残業なし
・残業したら残業代が出る
・休憩時間がある
・昼休みや休憩時間は外出も昼寝も自由
・持ち帰り仕事なし
・テレワーク可
・副業可
・資格手当あり

など、転職して良かったと思えることはたくさんあります。

また、教員からの転職なのでITスキルでは最下位ですが、トーク力や説明力はかなり上位に入っています。
IT業界は人前で話すことや人に説明することを苦手とする方が多いです。ですので、ITスキル以外で能力を発揮させられる場面があります。教員としてがんばってきたことは無駄にならないと感じました。

なぜITエンジニアを選んだのか

成長産業の業界

IT業界を選んだのにはいくつか理由があって
・パソコン操作が得意だったから
・成長産業だから

パソコン操作が得意だったから
音からパソコンの操作は得意でした。学校ではパソコンで困った先生の解決役になっていました。業界で働くには全然足りないでしょうけど、向き不向きでいったら向いているだろうと思ってました。

成長産業だから

IT業界は成長産業です。マイクロソフトやアップル、ソフトバンクなど、世界も日本も大企業はIT企業が多いです。1度就職してしまえば職で困ることはないだろうと思いました。スキルを身に付けたら引く手あまたの業界ですし。

それにIT業界は人手不足と言われています。未経験でも少しがんばれば就職できるということを聞き、狙い目だと思いました。

また、成長産業なので待遇も悪くありません。会社によってはブラック企業になっていることもあるようですが、ラッキーなことに僕が就職した会社はとてもいい会社でした。

オススメサイト

【無料】受講料無料のプログラミングスクール
未経験からプログラマーへの転職率95.1% 『GEEK JOB』

IT業界への転職にオススメの転職サイト
IT専門転職エージェント@PRO人【アットプロジン】

オススメの業界とオススメしない業界

1番のオススメはもちろんIT業界です。
2~3ヶ月の勉強は必要ですが、未経験でも採用されるチャンスが多いです。
時代の流れもあり高待遇の会社は多いですし、テレワークや副業などができ、働き方も悪くありません

教員をしていると営業や事務のスキルはつけられず、転職は苦労する人が多いと聞きます。
ですがIT業界なら割とすんなり転職できると思います。

IT業界以外なら教員としての経験をそのまま活かせる
・塾
・放課後デイサービス
・学童保育

あたりでしょうか。
教員経験があると就職はしやすいでしょう。

ですが、塾は授業以外のマネジメント能力が必要で勤務時間も昼~夜と生活リズムが変わるので選びませんでした。
放課後デイサービスや学童保育は給料や待遇の面でかなり厳しくなります。子どもと関わりたいならいいのですが、今後の生活を考えるともっと高待遇の職がいいなと思いました。

また、飲食、介護、警備員、タクシー運転手は人手不足ですぐに働き口が見つかると聞きます。
ですが、業界全体でブラックな話も聞くので選びませんでした。

スキル習得のしやすさ、面白さ、就職のしやすさ、待遇、働き方
これらを総合するとやっぱりIT業界がオススメです。

ITスキルを持っていると、将来教員に戻りたいときにも確実に有利に働きますし。

この体験談で教員の働き方に疑問を持っている方が、より幸せな人生を歩めることを願っています。

Mさんの体験談まとめ

教員からIT業界に転職したMさん。
転職したことで日々の充実度は大きく向上したようです。

教員の働き方に疲れている方が、より充実した毎日を過ごせるようになることを切に願います。

Mさんが利用された&ITエンジニアとしてオススメされたプログラミングスクール

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未経験からプログラマーへの転職率95.1% 『GEEK JOB』

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エージェントに相談しながら自分のキャリアを考えられる
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Mさんの体験談まとめ

  • 教員の働き方を今後何年と続けられるか
  • 転職するならなるべく早くから
  • 教員に戻ろうと思ったらすぐに戻れる
  • 転職活動は少しの工夫で成功率アップ
  • IT業界は転職のしやすさ、待遇、スキルアップなどの面でオススメ!

教員からの転職手順についてまとめた記事もありますので、そちらも参考になると思います。

【教員辞めたい】教員からの転職、退職から転職までの4ステップまとめ

続きを見る

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  • この記事を書いた人

いっしー

教採塾ブログの管理人
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