青森県は過去の課題や評価の基準など、試験情報の公開に積極的です。教育情報も多く公開しているので、受験される方は公開されている資料をしっかりと見ていきしょう。
(ページ下部にリンクがあります。)
また、合格された方が情報をご紹介しています。
無料で読めるものが複数あるので、リアルな試験の雰囲気や情報を知るにはもってこいです。
>>【無料】青森県教採 2次試験レポ(2日目)
この記事を書いた人
- 教採塾ブログ管理人
- 教採対策サークル主宰
- これまでに多くの合格者を輩出
- 教員経験 小学校・中学
X:https://twitter.com/isshi_ec
教採情報や教員お役立ち情報を発信
フォローよろしくお願いします。
公式LINEでも教採に役立つ情報を発信中。
お友達追加するだけで対策資料4つを
🎁無料プレゼント🎁
ぜひお友達登録をお願いします😃
試験の変更点
以下の変更点があります。
詳細は前年度からの主な変更点等をご確認ください。
- 高校・特支(高等部)での募集教科の変更
- 幼稚園教諭普通免許状保有者を対象とした特別選考の実施
- 中学校教諭普通免許状保有者を対象とした小学校教諭又は特別支援学校小学部教諭一般選考の実施
- 試験日程の早期化
- 電子申請による出願受付の開始
- 第二次試験の変更
・集団討論の時間を20分から30分に延長し、適性検査を取りやめ
・個人面接の時間を延長し、小論文試験を取りやめ
・音楽実技の曲目を見直し
青森県の教員として求める人材
青森県は次の人材を求めていますつの教員像を挙げています。
(実施要項より)
- 広い教養
- 充実した指導力
- 心身の健康
- 教育者としての使命感・意欲
- 組織の一員としての自覚・協調性
- 児童生徒に対する深い教育的愛情等
- 教員としての資質・能力・適性
- 得意分野をもつ個性豊かで人間性あふれる人材
これらとは別に、めざす教員像や採用時に求める能力を指標として公開しています。
教員の資質の向上に関する指標
倍率と採用予定数
去年の合格者数と今年の採用予定数を比べてみましょう。
実施要項より。
校種 | 採用見込数 | 去年の採用見込数 | 採用数 |
小学校 | 約130人 | 約130人 | 同程度 |
中学校 | 約90人 | 約90人 | 同程度 |
高校 | 約35人 | 約25人 | 増 |
特別支援 | 約35人 | 約40人 | 減 |
養護教諭 | 約10人 | 約10人 | 同程度 |
栄養教諭 | 若干名 | 若干名 | 同程度 |
合計 | 約300人 | 約295人 | 同程度 |
去年の採用見込数と比べて高校が10人増、特支が5人減となります。県全体で見ると5人増の約300人となります。また、青森県の合格者数は採用予定数よりも多くなる傾向があります。
気になる倍率ですが、去年(3.3倍)よりも低倍率化することが予想されます。理由は
①去年とほぼ同数の採用採用見込数
②全国的な教員人気の低迷
の2つです。
①去年とほぼ同数の採用採用見込数
採用見込数が去年とほぼ同数です。そのため倍率への影響は少ないです。
②全国的な教員人気の低迷
教員人気の低迷により、教採受験者は全国的に減少しています。青森県でも受験者は年々減っています。
青森県の受験者数と倍率は以下のように推移しています。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
R元 | 1295人 | 299人 | 4.3倍 |
R2 | 1271人 | 284人 | 4.5倍 |
R3 | 1205人 | 266人 | 4.5倍 |
R4 | 1106人 | 292人 | 3.8倍 |
R5 | 1034人 | 316人 | 3.3倍 |
このように受験者数は減っている一方です。受験者の減少により、倍率は低倍率化することが見込まれます。
とはいえ、去年の3.3倍は全国平均の2.9倍よりも高い倍率です。しっかりと対策を取った上で試験に臨むことが大事です。もし不安な方は他都道府県の併願を視野に入れるのもいいでしょう。経験とチャンス、選択肢を増やすことができます。
【日本全国】66自治体の情報を集めまくって気づいたこと
教採対策オススメ書籍
教採の対策方法はいろいろあります。
・講座を受講する
・先輩に見てもらう
・対策のサークルに参加する
など。
その中でもお手軽かつ効果的なのが書籍での学習です。
・必要な知識が体系的にまとめられている
・1人で学習できる
・時間や場所の制限がない
・安い
と、メリットはたくさんあります。
もちろん本を読むだけでなく実際の練習は必要ですが、
読書で知識を学ぶ → 練習 → 読書 → 、、、
というサイクルをしていけば、練習の効果は倍増していきます。
教採対策のオススメ本をまとめています。
ぜひこちらも参考になさって下さい。
続きを見る
合格したいなら必読の教採オススメ書籍まとめ
筆記試験
筆記試験は教職教養と教科の専門教養が出題されます。
教職教養は日本国憲法や教育基本法などのいつの時代でも出題されるものから「こども基本法」「COCOLOプラン」など時代の流行で出題されやすいものまで様々です。
対策のオススメは最新の過去問を解くことです。
全国的にも出題の傾向は似ているので、受験先の自治体以外にも問題にあたってみることで確実な力をつけることができます。
また、教職教養の知識は面接対策に活きてくることも多いので、教職教養の対策は幅広くしておくと合格がより近くなります。
最新&問題数が多い過去問集がありますので、そのリンクを貼っておきます。
教科の専門教養は、その教科を指導するのに最低限必要な学力を有しているかを見るための試験です。ですので、そこまで高い難易度の問題は出題されません。
合格の目安は
小学校 → 公立高校の入試問題で6割取れるレベルなら合格点
中・高 → 大学共通テストで6割取れるレベル
です。
このぐらいが取れるのであれば専門教養で不合格になることはまずないでしょう。ただし、あくまで目安なので場合によってはそれでも届かない時もあります。対策はしっかりとおこなってしてください。
対策は過去問を繰り返し解くのがオススメです。
過去問は早めに買わないと売り切れて、再入荷まで数週間待たされることが多いです。過去問は早めに購入するか、売り切れの心配がなく即練習することができるデジタル過去問がいいでしょう。
また、青森県の情報については合格者の記事が参考になります。
合格願書の書き方や試験当日のレポート、合格者に届く封筒の中身など、青森県の教採情報が詳しくまとめられています。
>>【写真以外は無料公開】青森県教員採用試験に合格した人の調書と書き方のポイント解説
面接試験
試験当日の詳細なレポートについて、合格者が情報をまとめています。
会場の雰囲気や待ち時間、出される指示などがわかりますので、そちらもご参考ください。
>>【無料で読める】青森県教採 2次試験レポ(1日目)
集団討論
第二次試験で実施されます。
- 集団討論
- 8人グループ
- 面接官3人
- 150点
- 資質・能力・適性等に関する資料を得るため、与えられたテーマについて、個人の意見発表と集団討論を行う。
評価の基準
- ○話し方・聞き方
適切な言葉遣いや態度で臨み、誠意をもって話したり聞いたりしているか。
また、討論に積極的に参加しようとしているか。 - ○発言内容
テーマを正しく理解し、自分の考え方を持っているか。
また、目的意識や問題意識を持ち、建設的な内容であるか。 - ○全体的な態度・印象
礼儀正しく、落ち着きがあり、服装や態度など他に対して好ましい印象を与えているか。 - ○協調性
周囲との協調性が感じられ、チームで力を発揮できる人物か。 - ○教員としての適性
教育者としての使命感、子どもに対する教育的愛情、豊かな人間性を有しているか。
試験評価基準より
過去の課題内容
<R5年実施>
小中学校
- 子どもたちが安全に関する情報を正しく判断し、生涯を通じて安全な生活を送ることができるよう、「安全教育(学校安全)」について、どのように取り組むか、話し合ってください。
- 子どもたちが我が国や諸外国の文化と伝統について関心と理解を深め、国際社会に貢献できるよう、「異なった文化や習慣をもつ人々との交流の推進」について、どのように取り組むか、話し合ってください。
- ①子どもたちが集団における人間関係をよりよく築いていくことができるよう、「自己有用感の育成」について、どのように取り組むか、話し合ってください。
②連続性と発展性のある学習指導により確かな学力を身に付けさせるには、小学校と中学校の連携を充実させることが求められます。このことについて、どのように取り組むか、話し合ってください。
高校
- 学校生活上の諸問題を自ら積極的に見いだし、自主的に解決できるようにするためには、一人一人の生徒に自己存在感を持たせたり自己決定の場を与えたりするなど、生徒指導の機能を最大限に生かした学年・学級・ホームルーム経営が必要です。このことについて、どのように取り組むか、話し合ってください。
- 本県の学校教育指導の方針で「郷土に誇りを持つ」ことを掲げていることを踏まえ、総合的な探究の時間等と関連させることによる「郷土を愛する心を育む」教育の充実を図ることとしています。このことについて、どのように取り組むか、話し合ってください。
- 一人一人の子どもが、情報モラルを含む情報活用能力を身に付けるためには、系統的・体系的な情報教育の推進に努めることが求められています。このことについて、どのように取り組むか、話し合ってください。
特支
- 交流及び共同学習においては、障害のある子どもと障害のない子どもの相互理解の促進が大切です。このことについて、交流及び共同学習の実施に当たり、どのように取り組むと効果的か、話し合ってください。
- 各教科等の指導においては、一人一人の子どもの実態を的確に把握することが重要です。このことについて、個別の指導計画の作成に当たり、どのように取り組むと効果的か、話し合ってください。
- 子ども一人一人の教育的ニーズに応じた指導を行うためには、教員間で共通理解を図りながら指導に当たることが大切です。このことについて、教員間でどのように連携を図りながら取り組むか、話し合ってください。
養護教諭
- 2020年度及び2021年度に国が中学生・高校生を対象に行った「ヤングケアラーの実態に関する調査」において、クラスに概ね1~2人のヤングケアラーがいることが判明しました。ヤングケアラーの問題に対して養護教諭としてどのように取り組むか話し合ってください。
- 児童生徒の適切な保健管理のためには日常的に健康観察を行うことが重要です。養護教諭として、児童生徒の健康観察にどのように取り組み、また、どのように活用するのか話し合ってください。
栄養教諭
- 毎日朝食をとることは、基本的な生活習慣を身に付ける上で重要な要素の一つです。「朝食」をテーマに、栄養教諭としてどのように取り組むか、話し合ってください。
<R4年実施>
小中学校
- 確かな学力を育成するためには、一人一人の子どもの能力・適性に応じた指導が求められます。このことについて、どのように取り組むか、話し合ってください。
- 一人一人の子どもが、環境へのかかわりについて関心と理解を深められるよう、環境にかかわる体験活動の充実が求められます。このことについて、どのように取り組むか、話し合ってください。
- 急速に情報化が進む社会においては、一人一人の子どもの情報活用能力の育成が求められます。このことについて、どのように取り組むか、話し合ってください。
高校
- 生徒指導においては、問題行動等の早期発見・早期対応が求められています。このことについて、どのように取り組むか、話し合ってください。
- 変化の激しい社会の中で、主体的に判断し柔軟に対応できる人材を育成することが求められています。このことについて、どのように取り組むか、話し合ってください。
- 学校教育においては、生命を尊重する心や他者を思いやる心などを培うことが求められています。このことについて、どのように取り組むか、話し合ってください。
特支
- 子どもの自立と社会参加のためには、小学部段階からの一貫したキャリア教育が大切です。このことについて、特別支援学校において、どのように取り組むか、話し合ってください。
- 子どもが人との関係性を構築したり、考えを広げ深めたりするためには、「対話的な学び」が大切です。このことについて、特別支援学校において、どのように取り組むか、話し合ってください。
- 子どもの教育的ニーズに応じた指導を進めるためには、保護者や関係機関との連携が大切です。このことについて、特別支援学校において、どのように取り組むか、話し合ってください。
養護教諭
- 児童生徒への健康教育の充実のためには、保健管理や健康診断の結果に基づく保健指導が重要です。養護教諭として、健康診断の事後措置にどのように取り組むか、話し合ってください。
- アレルギー疾患は、生命の危機を伴うアナフィラキシーショックに進行するものもあり注意すべき疾患です。このことについて、児童生徒が安心・安全に学校生活を送るための環境づくりに養護教諭としてどのように取り組むか、話し合ってください。
栄養教諭
- 生活習慣病予防のためには、適切な量の塩分を摂取することが大切です。「減塩」をテーマに、栄養教諭としてどのように取り組むか、話し合ってください。
<R元年度>
- 「深い学び」を実現させるためには、問題解決的な学習を重視した指導が求められます。このことについてどのように取り組むか、話し合ってください。
- 学力向上のためには、生徒が学習の目標を持って主体的に授業に取り組むことが大切です。このことについて、どのように取り組むか、話し合ってください。
- 子どもが、卒業後の生活を充実させるためには、学校生活の中でスポーツや文化芸術活動に親しむ素地を育むことが大切です。このことについて、特別支援学校において、どのように取り組むか、話し合ってください。
- 県内におけるう歯被患率は、年々減少傾向にありますが、依然として、全国平均を上回っています。養護教諭として、歯・口の健康づくりにどのように取り組むか、話し合ってください。
個人面接
- 18分
- 面接官3人
- 150点
- 資質・能力・適性等に関する資料を得るため、個人面接を行う。
面接の評定票や平均点一覧など公的資料は以下より。
試験の裏側を知り、より有利に進めたい方にはオススメの資料です。
>>青森県 第二次試験 評定票(個人・集団)
>>青森県 第二次試験 平均点一覧
評価の基準
- 教員としての使命感や教員になろうとする意欲があるか。
- 組織の一員として自覚を持ち、協力して職務を遂行しようとする協調性があるか。
- 児童生徒に対する教育的愛情があるか。
- 思考力や表現力、論述力が感じられるか。
- 本県の教員として望ましい資質・能力について、総合的な適性があるか。
第二次試験評価基準より
過去の質問内容
- 教員の志望理由
- 青森県の志望理由
- なぜこの校種か
- 教員の不祥事についてどう考えるか
→不祥事を起こさないようにするには - ストレス解消法は
- いじめについてどう考えるか
- いじめを予防するには
- もしいじめが起きたらどう対応するか
- 「うちの子がいじめにあっている。」と保護者から連絡があったらどうするか
- 同僚と指導法にズレがあったらどうするか
- あなたの長所は
→それをどう活かすか - 短所とその改善法
- 理想の教師像は
- 1人でいることの多い子にどう接するか
- 不登校の児童にどう接するか
- どの学年を持ちたいか
→その理由 - ICT機器の活用経験はあるか
- ICT機器を使う時に気をつけることは
- 気になる教育問題は
- 英語教育について
- 得意な教科は
→それをどう活かすか - 苦手な教科とその克服法
- 子どもの信頼を得るには
- 保護者の信頼を得るには
- どのような学級を作りたいか
- 模擬授業で工夫した点
- その後はどう展開するか
- 授業で伝えたかったことは
- 授業の導入で気を付けたことは
Aランクの個人面接
個人面接をAランクで合格された方が情報をまとめています。
質問内容やどう答えたのかが詳細にわかります。
途中まで無料で読めますので、雰囲気や面接前に出される指示などがわかります。
面接の対応力を上げるには
教採は面接でいかに高得点を取るかが重要になってきます。
面接は
・配点が高い
・免除にならない
・自治体によっては、面接の点数順に一次合格になる
と、教採の中でも非常にウエイトの高い試験です。
どれだけ面接を攻略していくかが教採合格の鍵を握ります。
面接が苦手な人もいれば高得点を取る人もいますが、それぞれに共通していることがあります。
それは相手に好印象を持ってもらえるかどうかが大きな要因になっています。
どれだけ正確で深い知識をもっていても、悪い姿勢でボソボソ話していては印象としては悪く、合格は難しいです。
教採塾ブログでは専門スタッフによる面接練習をおこなっています。
A判定の取得経験のあるスタッフが面接練習をして
- あなたの長所と短所
- 短所の改善方法
- より面接官に伝わる面接の仕方
などをお伝えします。詳細は以下でご紹介しています。
また、面接で高得点を取る人、思った以上に点数が伸びない人。
それぞれの特徴については次の記事が大変参考になります。
無料で一部読めるので、ぜひ参考にしてみてください。
>>教採で落ちない面接 高得点を取る人の共通点と対策法
実技試験
次の校種・教科で実技試験が課されます。
小学校
中学校
音楽
高校
書道
中高
美術
保健体育
英語
種目ごとに内容や試験時間などが異なります。
それらの詳細については
>>教採図書館
で詳細な評価の基準や平均点一覧などの公的資料が入手できます。
試験の失敗を防ぐための資料として役立ちます。
他では手に入れるのが困難な資料ですので、試験を有利に進めたい方は必見です。
>>教採図書館 青森県資料
青森県の教育について、様々な資料がります。一度は見ることで、理解を深めることができます。
〇青森県の教育施策について
青森県の教育施策
青森県教育振興基本計画
青森県教育施策の大綱(2024~2028年度)
〇青森県を取り巻く主な教育課題や教員の資質について
校長及び教員の資質の向上に関する指標について
〇授業について
【資料】学びの質を高める授業改善プロジェクト事業「学びの質を高める授業スタンダード」
この記事を書いた人
- 教採塾ブログ管理人
- 教採対策サークル主宰
- これまでに多くの合格者を輩出
- 教員経験 小学校・中学
X:https://twitter.com/isshi_ec
教採情報や教員お役立ち情報を発信
フォローよろしくお願いします。
公式LINEでも教採に役立つ情報を発信中。
お友達追加するだけで対策資料4つを
🎁無料プレゼント🎁
ぜひお友達登録をお願いします😃