

今年は面接で行われていた面接での日常英会話が休止となりました。英語教育が進む中での先進的な取り組みでしたが、受験者の負担が大きいせいか短い取り組みとなりました。英語資格による加点もなく、英語教育に対しては割と消極的に捉えている県だとも考えられます。

試験の変更点
変更点はいくつかあります。詳細は 令和4年度秋田県公立学校教諭等採用候補者選考試験の日程等についてをご確認ください。
- 特支免許所有者にも加点措置を拡充
- 大学推薦特別選考の大学枠を拡充
- 他府県現職は1次選考免除
- 論文を2次選考で実施
- 実技を2次選考で実施
- 日常会話を休止
全国的にも珍しい取り組みだった日常英会話が休止になりました。また、加点の拡充や一部試験の2次での実施により、成績処理やレポートが終わってから対策ができるようになりました。余裕ある時期に対策ができるので、負担が減ります。
秋田県が求める教師像
秋田県が求める教師像として、次の5つが挙げられています。
(令和4年度秋田県公立学校教諭等採用候補者選考試験 実施要項より)
(1)教育者としての強い使命感と高い倫理観を身に付けている(使命感・倫理観)
(2)協調性と豊かなコミュニケーション能力を有している(人間関係形成力)
(3)教育的愛情にあふれ、児童生徒の心身の状況を踏まえ、受容的・共感的に理解ができる(教育的愛情と共感的理解)
(4)個性豊かでたくましく、常に学び続ける探究力を有している(豊かな人間性と探究力)
(5)教科等に関する深い専門的智識と広く豊かな教養を身に付けている(教科等指導の専門的知識)
これらを基盤とした実践的指導力を有する人が求められています。
倍率と採用予定人員
気になる倍率ですが、去年の合格者数と今年の採用予定人員を比べて考えてみましょう。
校種 | 去年の合格者数 | 採用予定人員 | 採用数 |
小学校 | 141名 | 150名程度 | 同程度 |
中学校 | 88名 | 90名程度 | 同程度 |
高校 | 19名 | 16名程度 | 減 |
実習助手 | 1名 | 若干名 | - |
特別支援 | 21名 | 22名程度 | 同程度 |
寄宿舎指導員 | 2名 | 若干名 | - |
養護教諭 | 21名 | 20名程度 | 同程度 |
栄養教諭 | 1名 | 若干名 | 同程度 |
合計 | 294名 | 298名程度+α | 同程度 |
校種ごとに多少の変動はありますが、採用予定人員は去年とほぼ同じです。ですが倍率は下がることが予想されます。というのも、全国的に教員の人気が低迷しているからです。
ちなみに秋田県の倍率は去年が3.2倍でした。全国平均の3.6倍とくらべると低いので、間口は広く開かれています。
とはいえ、油断は禁物です。しっかりと対策を取った上で試験に臨むことが大事です。もし不安な方は他都道府県の併願を視野に入れるのもいいでしょう。経験とチャンス、選択肢を増やすことができます。
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面接試験
秋田県では第一次選考で集団面接、第二次選考で専門(個人)面接が行われます。
集団面接
・5人グループ
・40分
・面接官3人
評価の観点
教育者としての強い使命感と高い倫理観を身に付けているか、また、協調性と豊かなコミュニケーション能力を有しているかどうかを、主に
①人間性、
②意欲・使命感、
③協調性・社会性
の3つの大きな観点から5段階で評価します。
過去の質問内容
・授業において、言語活動を積極的にするための手立ては教師として必要な資質とは
・授業で子どもが緊張気味で積極的な発言が見られない。どう指導するか
専門(個人)面接
・20分
・面接官3人
事前に提出した学習指導案に基づく模擬授業、専門等に関する面接及び簡単な日常英会話面接等を実施します。
評価の観点
教育的愛情にあふれ、児童生徒の心身の状況を踏まえ、需要的・共感的な理解
に関する深い専門的知識と広く豊かな教養を身に付けているかどうかを、主に
①生徒指導力、
②教科指導力、
③教育者としての資質
の3つの大きな観点
から5段階で評価します。
模擬授業
評価の観点
個性豊かでたくましく、常に学ぶ続ける探究力を有しているか、また、教科等に関する深い専門知識と広く豊かな教養を身に付けているかどうかを。主に
①授業の構成力、
②専門的知識、
③創意工夫や引きつける力
の3つの大きな観点から5段階で評価します。
自分の未来は自分で作る
年に1回の教員採用試験。
合格すれば安定した職に就くことができますが。合格しなければ次のチャンスは1年後です。
合格できる実力を試験までにしっかりとつけたいところです。
勉強や対策は継続することで大きな力になります。
未来の後悔を避けるためにも、対策のポイントを押さえておくといいでしょう。
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また、教採合格に向けて努力する一方で、人生を左右する試験を年に1回だけに絞るのはなかなかリスクの高いことだと考える方が多いです。
試験対策と同時に、セーフティネットを作っておくとで、より安心して行動できます。
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秋田県の教育については、以下の資料で詳しくまとめられています。面試験対策の参考になります。
「第3期あきたの教育振興に関する基本計画」
秋田県教員育成指標