北海道・東北

【2024年】山形県教員採用試験の内容と倍率や合格へのポイント・対策

山形県
管理人

人口減少・高齢化、技術革新、グローバル化、子供の貧困、地域間格差。
こういった社会の状況に対応しようとする山形県。教員に求める資質・能力も多岐に渡っています。山形の教育について理解を深め、しっかりと対策をしていきましょう。

この記事を書いた人

  • 教採塾ブログ管理人
  • 教採対策サークル主宰
  • これまでに多くの合格者を輩出
  • 教員経験 小学校・中学

X(旧Twitter):https://twitter.com/isshi_ec
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試験の変更点

試験の変更点

以下の変更点があります。

詳細は教員採用試験についてのお知らせをご確認ください。

  1. 実施要項の入手、出願方法の電子化
  2. 一部教科(国語・英語)で中高校併願が可能に
  3. 集団討議の廃止
  4. 高校「情報」の社会人特別選考の要件追加
  5. 元職教員特別選考の志願資格の緩和
  6. 臨時教員等を広く掘り起こすための説明会の実施

受験生に有利な変更が目立ちます。休止となっていた集団討論が廃止されるのは大きな変更です。勉強や対策の時間が減り、試験時間も半減します。

山形県が採用時に求める教員の姿

「つなぐ ~いのち、学び、地域~」
のテーマのもと、山形県が採用時に求める教員の姿として、4つの教員像が挙げられています。
オンライン説明会(春)資料より。

1 児童生徒への深い教育愛と教育に対する強い使命感、責任感のある方

2 明るく心身ともに健康で、高い倫理観と規範意識を備え、法令を遵守する方 

3 豊かな教養とより高い専門性を身につけるために、常に学び、自らを向上させる姿勢をもち続ける方

4 山形県の教員として、郷土を愛する心をもち、人とのつながりを大切にして、地域社会においてよりよい学校を築こうとする方

これらのことが求められています。

倍率と採用予定数

去年の合格者数と今年の採用予定数を比べてみましょう。

オンライン説明会(冬)資料山形県公立学校教員選考試験実施要項より。

校種去年の合格者数採用予定数採用数
小学校185名約185名同程度
中学校83名約85名同程度
高校37名約35名同程度
特別支援25名約25名同程度
養護教諭16名約15名同程度
栄養教諭1名若干名同程度
合計347名約345名同程度

採用予定者数は去年と同程度です。

気になる倍率ですが、去年よりも低倍率化することが予想されます。理由は次の2点です。
教員人気の低迷により受験者数が減っている
・採用予定数が変わらない

教採の受験者数は全国的に減っており、山形県もその傾向が見られます。

山形県の志願者数と志願倍率は次のように推移しています。
900人・2.3倍(R2年実施)→ 910人・2.5倍(R年)→ 834人・2.4倍(R4年)

採用数の多い(384人)R2年は比較的低倍率でしたが、R4年は志願者は減少して2.4倍の志願倍率となりました。
教採倍率の全国平均が3.4倍ですので、山形県の教採はかなり低倍率だといえます。

とはいえ、油断は禁物です。しっかりと対策を取った上で試験に臨むことが大事です。もし不安な方は他都道府県の併願を視野に入れるのもいいでしょう。経験とチャンス、選択肢を増やすことができます。
【日本全国】66自治体の情報を集めまくって気づいたこと

教採対策オススメ書籍

教採の対策方法はいろいろあります。
・講座を受講する
・先輩に見てもらう
・対策のサークルに参加する
など。

その中でもお手軽かつ効果的なのが書籍での学習です。
・必要な知識が体系的にまとめられている
・1人で学習できる
・時間や場所の制限がない
安い
と、メリットはたくさんあります。

もちろん本を読むだけでなく実際の練習は必要ですが、
読書で知識を学ぶ → 練習 → 読書 → 、、、
というサイクルをしていけば、練習の効果は倍増していきます。

教採対策のオススメ本をまとめています。
ぜひこちらも参考になさって下さい。

筆記試験

筆記試験は一般教養と教職の専門教養が出題されます。

一般教養は一般的な教養ですので、平均的な公立高校の入試問題が6割程度解けるレベルなら合格点を取れるでしょう。難易度も国数社理英と満遍なく出題されますが、苦手科目を得意科目の得点で補うことができます。全体で6割を取れるレベルを目指してください。

専門教養は校種・教科によって問題の難易度や得点すべき点数が異なります。おおむね6割が合格点の目安となりますが、それでも届かない時もあります。対策はしっかりとおこなってしてください。

対策は過去問を繰り返し解くのがオススメです。
過去問は早めに買わないと売り切れて、再入荷まで数週間待たされることが多いです。過去問の購入は早めにおこなうといいでしょう。

作文試験

第二次選考試験で作文試験が実施されます。

  • 50分
  • 1000字以内
  • 50点

50分で800字以内です。

時間に対して厳しい文量ではありませんが、余裕があるとも言えない時間です。テーマについて考察し、自分の経験を絡め、何を書いていくかを決めていきます。整った構成で書けるようにするには、ある程度の時間を必要とします。本番までには練習を重ねて、客観性や一貫性のある文章が書けるようにしておきたいところです。

例として設問を見てみましょう。

令和4年実施 作文テーマ
次の中から選択

  • 子どもと学ぶ教師とは
  • 郷土の魅力を伝える指導で大切なこと
  • 「いのち」を大切にすることができる生徒の育成とは
  • 「人間力に満ちあふれる」児童・生徒の姿とは
  • 学校行事を通じて指導したいこと
  • 思いやりの心を育む教育とは
引用 山形県公立学校教員採用候補者選考試験

ここで重要なのは

  • 問題の把握
  • 問題に対する取り組み
  • 関連する自らの経験

これらを最初に考えることです。
最初の5~10分くらいなら時間を割いて考える価値は多いにあります。最初に文の構成を決めることで、文章の内容がブレにくくなり一貫性のある論文が書けるようになるからです。

論文が苦手な方は段落の見出しだけ考える練習をするのがオススメです。見出しだけなので短い時間でも練習することができます。

また、選考基準は以下の通りです。

  • 「課題把握」
  • 「文章構成・表現」

小論文の対策について、教採塾ブログでは小論文の添削をおこなっています。
A判定の取得経験のある専門スタッフが小論文を添削し、さらに

  • わかりやすい文章する秘訣
  • 説得力ある内容にする方法
  • 簡単に書くための型

をお伝えします。詳細は以下でご紹介しています。

>> 教採塾ブログの小論文添削について詳しくみる

また、何度も合格小論文を生み出した書き方を詳しく解説しているサイトが参考になります。
合格した小論文を無料公開している記事もあるので、書き方の参考になるでしょう。

>> 10回合格してわかった~合格できる教採小論文の対策

また、小論文対策のオススメ書籍をまとめています。
こちらも勉強の参考にしてみてください。

面接試験

山形県では第二次選考試験で個人面接(2回)が行われます。

小学校・特支での英語実技については下部で紹介しています。
 >>英語実技について見る

評価の観点

  • 「教師としての姿勢」
  • 「広い教養と豊かな感性」
  • 「高い倫理観」
  • 「教育への理解」
  • 教師としての指導力

(参考)第一次選考試験

※第一次選考で集団討議が行われていた時の情報です。
現在では行われていませんが、参考に掲載しています。

  • 集団討議
  • 5人グループ
  • 30分
  • 面接官2人
  • 50点(第一次選考試験 300点中)

過去の質問内容

  • 仕事につかない、すぐに離職するなど、若者の社会適応が課題となっている。子どもたちが将来、社会の一員として自立できるように、どのような取り組みが必要か
  • 山形県の教育目標にある「かかわり」について、子ども、家庭、地域とのかかわりについて、どう指導するか
  • 子どもによるネット上での誹謗中傷やいじめ、犯罪行為などの問題が発生している。子どもの情報モラルを醸成し、情報活用能力を育成するために取り組むべきことを発達段階を踏まえて討議せよ
  • 生きる力を身につけるには、どのようにすればよいのか
  • 教員としての働き方について、どのように考え、どのようなことを意識する必要があるか
  • 子どもたちが、将来、自立して生きていくためには、働くことの意義を適切に理解し、主体的に進路を決定できるようにしていくことが重要である。一人ひとりの勤労観や職業観を育てるために、教員としてどのようなことに取り組んでいくべきか
  • 子どもにとって、魅力のある先生とはどのような先生か。あなたが考える教員としての魅力とは何か。あなたが目指す教員になるためにはどんな力を身につけていくべきか。具体的な教員像を示しながら討議せよ

第二次選考試験(個人面接)

  • 個人面接
  • 15分
  • 面接官3人
  • 210点(個人面接1)
  • 140点(個人面接2)
  • 場面指導を含む

過去の質問内容

<個人面接>

  • 山形県を志望した理由は
  • 教員を志望した理由は
  • 人間性を高めるために何をしていきたいか
  • 子どもの時、どんな子どもだったか
  • 現在の子どもは自分が子どもだった頃と何が違うか
  • ボランティア経験は
    →そこから何が学べたか
  • 授業中に集中できず、離籍する子どもにどう対応するか
  • 暴力をふるう子どもにどう対応するか
  • 人生で一番感動したことは
  • 教育実習で学んだことは
  • 教育実習で教員に向いていると思った点は
  • 向いてないと思った点は
  • 学級になじめない子へどう支援するか
  • 山形県の学力の状況は
  • 山形の「探究型学習」について
  • 集団か個ではどちらを重点的に育てたいか
  • アルバイトやパートの経験から学んだことは

<個人面接2>

  • 勤務地の希望はあるか
  • 職場で人間関係で気をつけていることは
  • 教員の不祥事をどう思うか
  • 飲酒運転はどう防げばよいか
  • 子どもからどんな先生と思われていると考えるか
  • 友人からどんな人だと思われているか
  • 子どもを叱る時に意識していることは
  • 教員が子どもに謝ることについてどう思うか
  • 保護者が「先生にだけお話ししますが…、」と前置きをして相談してきたらどうするか
  • 好きな教科とその楽しさとは

面接の対応力を上げるには

教採は面接でいかに高得点を取るかが重要になってきます。
面接は
・配点が高い
・免除にならない
・自治体によっては、面接の点数順に一次合格になる

と、教採の中でも非常にウエイトの高い試験です。
どれだけ面接を攻略していくかが教採合格の鍵を握ります。

面接が苦手な人もいれば高得点を取る人もいますが、それぞれに共通していることがあります。
それは相手に好印象を持ってもらえるかどうかが大きな要因になっています。
どれだけ正確で深い知識をもっていても、悪い姿勢でボソボソ話していては印象としては悪く、合格は難しいです。

教採塾ブログでは専門スタッフによる面接練習をおこなっています。
A判定の取得経験のあるスタッフが面接練習をして

  • あなたの長所と短所
  • 短所の改善方法
  • より面接官に伝わる面接の仕方

などをお伝えします。詳細は以下でご紹介しています。

>> 教採塾ブログの面接練習について詳しくみる

また、面接で高得点を取る人、思った以上に点数が伸びない人。
それぞれの特徴については次の記事が大変参考になります。
無料で一部読めるので、ぜひ参考にしてみてください。
>>教採で落ちない面接 高得点を取る人の共通点と対策法

英語実技

小学校・特支(小学部)の実技で音楽と選択します。
※小学校英語志願者は必ず英語を選択

  • 英語による簡単な自己紹介と日常会話
  • 50点

評価の観点

  1. 初歩的な英語を用いて自分のことを聞き手に正しく伝える力
  2. 英語の質問を聞いて適切に応じる力
  3. コミュニケーションを図ろうとする意欲・態度

内容

英語による自己紹介
日常会話
が課されます。

日常会話の例
※実際に問われた質問です

英語で答えてください。

  • Who is your favorite singer?
  • What kind of music do you like to listen to?
  • What do you usually eat for lunch?

これと同レベルの質問がされます。

小学校・特支(小学部)の英語実技は中高英語ほどの難しさはありません。中学卒業程度の英語力があれば平均点は取れるでしょう。
筆記試験の対策とあわせて英語の勉強をすると、効率的に対策ができます。

(参考)模擬授業

模擬授業のポイント、留意点など

評価の観点

  • 「構成力」
  • 「表現力」
  • 「対応力」

    等について評価する。
  • 150点
管理人

山形県が着任時の教員に求める姿や、今後必要になる資質・能力がまとめられています。山形県が求める資質・能力が分かれば、面接試験での受け答えも変わってくるでしょう。
山形県教員「指標」

また、こちらも山形県の教育を知るのにいい資料です。
山形県教育、学術及び文化の振興に関する施策の大綱
第6次山形県教育振興計画(後期計画)(概要版)(PDF:1,241KB)

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いっしー

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