関東

【2023年】茨城県教員採用試験のポイントと対策(人材確保に躍起)

岸上 隆文

茨城県は他県と比べて資格を持つ受験者への加点が充実しています。例えば専修免許取得やポルトガル語やスペイン語といった語学の検定〇級以上、情報処理技術の資格など幅広くあります。自分の特技があれば大きなアドバンテージとなりますので、要項を確認してみることをオススメします。

試験の変更点

  1. 教職大学院修了者は教職専門の試験が免除に
  2. スペシャリスト選考理科専門教諭の条件を拡充

去年から相次いで試験の変更点がありますが、共通していることは
人材の確保
です。県外会場の実施や試験内容の簡素化、選考枠の拡充と、どれも多くの人に受験してもらうための変更点です。中でも「他都道府県との併願を可能に」と公式に表明するのは、よほど人手不足なのしょう。合格のチャンスは広がっています!

茨城県の求める人物像は

茨城県が求める人物像は5つあります。
パンフレット「茨城県の先生になろう」より)

1 教育者としての資質能力に優れた,人間性豊かな教師

2 使命感に燃え,やる気と情熱をもって教育にあたることができる活力に満ちた教師

3 広い教養を身に付け,子どもとともに積極的に教育活動のできる指導力のある教師

4 子どもが好きで,子どもとともに考え,子どもの気持ちを理解できる教師

5 心身ともに健康で,明るく積極的な教師

これらのことが求められています。

倍率や採用予定者数は

気になる倍率ですが、去年の合格者数と今年の採用予定数を比べて考えてみましょう。

校種去年の合格者数採用予定数増減
小学校426約400名
中学校349約280名
高校131約130名同程度
特別支援99約90名
養護教諭44約14名
栄養教諭5約4名同程度
高校実習助手4約3名同程度
特支実習助手3約2名同程度
合計1061約923名

今年の茨城県の大きな特徴は養護教諭の採用数予定数が去年の半分以下になったことです。去年の養護教諭の倍率は5.8倍でした。志願者が同程度だとすると、倍率は20倍近くに跳ね上がります。

全体としては採用予定数が去年の合格者数から減少します。ですが、これは養護教諭の採用予定数が絞られたことが大きな要因であり、他の校種は大差ありません。去年の採用予定数を見ると、どの校種でも予定数よりも多く採用しています。ですので、採用数は大差ないだろうと考えています。特に小学校は採用予定よ売りも㊱二人多く採用されています。予定数が増加した今年はさらにチャンスが広がるでしょう。

倍率についてですが、
・採用数が大きく変わらない
・教員人気の低迷による受験者減
より、倍率は去年(3.2倍)より減少すると予想しています。
県が推奨している併願ですが、実際にメリットは多いです。今後受験される方は他都道府県の併願を視野に入れるのもいいでしょう。経験とチャンス、選択肢を増やすことができます。
【日本全国】66自治体の情報を集めまくって気づいたこと

小論文試験

第2次試験時に小論文試験が課されます。
試験時間は60分で、800字程度の字数が求められます。
(特支は90分で1200字程度)

時間に対しての字数は決して多いわけではありませんが、高評価を得るにはある程度の練習は必要です。構成を考え、一貫した内容の小論文を書けるようにする必要があります。

例として設問を見てみましょう。

2021年 小論文
小・中
自己肯定感を育てるためには自信をつけさせる必要があります。あなたは担任としてどのように児童と関わりますか。

特支
新しい学習指導要領では、主体的対話的深い学びの視点から、「何ができるようになるか」を明確にしながら「何を学ぶか」だけでなく、「どのように学ぶか」も重視して、授業改善に取り組むことが求められています。あなたは、主体的対話的深い学びの視点を踏まえ、特別支援学校の教員として、授業に対してどのようなら思いを持ち、どのように授業を展開することが重要であると考えるか。あなたの考えを具体的に述べなさい。

引用 茨城県教育委員会 茨城県公立学校教員採用候補者選考

ここで重要なのは

・問題の把握
・問題に対する取り組み

これらを最初に押さえ、文の構成を考えることです。
最初の5~10分までなら時間を割いて考える価値は多いにあります。最初に文の構成を決めることで、文章の内容がブレにくくなり一貫性のある論文が書けるようになるからです。

論文が苦手な方は段落の見出しだけ考える練習をするのがオススメです。見出しだけなので短い時間でも練習することができます。

評価の観点は次の通りです。

設定した評価基準に基づき、複数の採点者がそれぞれ採点した平均点を用います。
【評価の観点】 字数制限、表現の適切さ、論理性、構成力等

他自治体ですが、合格小論文とその書き方を詳しく解説しているサイトが参考になります。「教員採用試験の小論文のポイント&A判定のコピー」合格した小論文を無料公開している記事もあるので、書き方の参考になるでしょう。「【1年分無料】教員採用試験の合格小論文の文字起こし5本

個人面接・集団討論

茨城県では第2次試験で集団討論と個人面接が行われます。

集団討論

  • 8人グループ
  • 30分
  • 面接官3人
  • 120点
  • テーマが発表されてから5分の考える時間が与えられます。

評価基準

1グループ5~10名での討論等を,3名の面接員が,設定した評価基準に基づき,7段階で評定します。

【評価の観点】
意欲,
熱意,
積極性,
リーダーシップ等

過去に出題されたテーマ

  • インターネットなどの情報教育を行う時の指導のポイントを5つまとめて挙げよ
  • 清掃活動を活性化するための指導のポイントを挙げて、優先順位をつけてまとめよ
  • 人権教育の推進で、互いに認め合える子どもを育成するための指導のポイントを挙げて、優先順位をつけてまとめよ
  • 道徳教育で命の大切さを指導する際のポイントを挙げて、優先順位をつけてまとめよ
  • 特別支援教育で「いきいきとした生活」を送れるようにするための指導のポイントを挙げて、優先順位をつけてまとめよ
  • 友達が作れない児童にどのような実践をしていくか
  • 規範意識の低下について、学校でどのように取り組むか
  • 自尊心の低下について、学校でどのように取り組むか

個人面接

  • 面接官3人
  • 30分
  • 240点

評価基準

設定した評価基準に基づき,民間企業の方の1名を含む3名の面接員が7段階で評定します。

【評価の観点】
使命感,
堅実性,
判断力等

面接での質問例

  • 教員の志望理由
  • 茨城県の志望理由
  • 理想の教員像
     →そのために努力していることは
  • 教員に必要な資質を1つ
     →どうやって身に付けるか
  • ボランティア経験は
     →そこから学んだことをどう教育に活かすか
  • 部活・サークルで学んだことは
     →そこから学んだことをどう教育に活かすか
  • 長所は
     →長所はどう教育に活かすか
  • 短所は
     →どう改善するか
  • 大学で取り組んだことは
  • 教育実習で学んだことは
  • 自己PR(2分)
  • 理想の学級とは
  • 普段の学級経営で心がけていること
  • 今までにあった困難は
     →どう乗り越えたか
  • 授業で大切にしていることは
  • 子どもの意欲を引き出す工夫は
  • 興味が持ちにくい内容を授業でする時の工夫は
  • 授業中、子どもの学力差を埋めるにはどうするか
  • 子どもとの信頼関係をどう築くか
  • 保護者が学校に求めることは何だと考えるか
  • 保護者の価値観は様々だが、保護者会でどのような対応をするか
  • 保護者から信頼される教師とは
  • 保護者からのクレームにどう対応するか
  • 地域の方から「子ども達が広がって道を歩いていたので注意したが、聞いてもらえなかった。学校ではどう指導しているのか。」と連絡があったらどう対応するか
  • 最近の気になるニュースは
  • 情報化の中で子どもに付けさせたい力は
  • ICT機器の活用で気をつけたいことは
  • 子どもの貧困についての考え
  • いじめの未然防止のためにできることは
  • もしいじめが起きたらどうするか
  • 子ども同士の関係を深めるためにどのような取り組みをするか
  • 休み時間に一人で過ごす子にどう関わるか
  • ケンカが起きた時にどうするか

模擬授業・場面指導

評価基準

設定した評価基準に基づき,民間企業の方の1名を含む3名の面接員が7段階で評定します。

個人面接において,与えられた課題に対して模擬授業・場面指導等を行います。(全校種)
【評価の観点】
表現力,
態度,
内容等

過去の課題

  • 卒業学年の担任だとして、卒業式を終えた学級に向けて何を話すか
  • 卒業学年の担任だとして、卒業式の式場設営をしてくれた他学年に対してどう話すか
  • 台風の接近により、給食後に子どもを下校させることになった。帰りの会でどのような指導をするか
     →どのような実態を想定したか
     →配慮したことは何か
  • 明日、あなたの学級に他県からの転校生が来ることになった。帰りの会で子どもにどのような話をするか

自分の未来は自分で作る

年に1回の教員採用試験。
合格すれば安定した職に就くことができますが。合格しなければ次のチャンスは1年後です。

合格できる実力を試験までにしっかりとつけたいところです。
勉強や対策は継続することで大きな力になります。

未来の後悔を避けるためにも、対策のポイントを押さえておくといいでしょう。

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また、教採合格に向けて努力する一方で、人生を左右する試験を年に1回だけに絞るのはなかなかリスクの高いことだと考える方が多いです。

試験対策と同時に、セーフティネットを作っておくとで、より安心して行動できます。
教採と同時にとっておきたい行動4選【結論:早く次の行動を起こす】

教採対策おすすめ書籍

岸上 隆文

茨城県の教育については、次の資料を読むことで理解を深めることができます。
いばらき教育プラン 概要版

教採塾では
無料の対策メルマガ
教採対策セミナー
面接・模擬授業・小論文対策の資料
を用意しています。

詳しくはこちらのホームページから!
岸上隆文の教員採用試験対策塾

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