

群馬県は県の置かれた状況に対応し、今後の群馬県を支える人を育てられる教員を強く求めています。県の求める人物や施策を見ながら、その対策を考えていきましょう。

試験の変更点
変更点はいくつかあります。詳細は令和4年度採用群馬県公立学校教員選考試験昨年度からの主な変更点をご確認ください。
- 電子申請での出願に変更
- 第1次選考で受験者全員に小論文を実施
- 第2次選考で実技試験を実施
第1次選考が350点満点あるうち、小論文は配点50点です。
第2次選考は個人面接400点+集団面接200点+実績100点=700点に実技の点数が加わります。小中学校は100点、高校(農・工・音・体・英)と特支は200点が実技の点数です。校種・教科にっては第2次選考の2割以上を占めることになります。
小論文も実技も配点の割合は大きくはありませんが、対策をして点数を取っておきたい試験です。
群馬県の求める人物像は
群馬県が求める人物像は3つあります。
(令和4年度採用群馬県公立学校教員における群馬県が求める教員像より)
1 社会人としての優れた識見を有する教員
○広く豊かな教養を身に付け、社会人として適切に判断して行動することができる。
○高い倫理観と規範意識を備え、児童生徒の鑑(手本)となる言動をとることができる。
○自らの職責を自覚し、責任をもって職務を遂行することができる。
2 幅広い視野と高い専門性を有する教員
○教科等に関する専門的な知識や技能を有し、主体的・対話的で深い学びにより、群馬の子供たちに、「時代を切り拓く力」を育むことができる。
○情報化やグローバル化など社会の変化をとらえ、専門性を高めるために日々努力し、学び続けることができる。
○児童生徒の実態や発達の段階を踏まえ、一人一人の多様性を尊重し、その可能性を最大限に伸ばすとともに、共生社会の形成を目指すことができる。
○学校教育目標の実現に向けて、保護者や地域の思いや願いを生かしながら、組織的・計画的に教育活動を行うことができる。
3 豊かな人間性とコミュニケーション能力を有する教員
○教育的愛情と指導への情熱をもち、多様な考えや特性を認めながら児童生徒の可能性を伸ばすことができる。
○組織の一員としての自覚をもって連携・協力するとともに、互いに高め合うことができる。
○郷土の歴史や文化、生活等について理解し、保護者や地域、関係機関等と連携することができる。
第3期群馬県教育振興基本計画
を見ると、群馬県が推進していこうとする教育施策が分かります。
人口減やグローバル化していく環境に対して、どのように教員として働きかけていくかの視点を持つことが大事です。
https://www.pref.gunma.jp/contents/100104633.pdf
倍率と採用予定数
気になる倍率ですが、去年の合格者数と今年の採用予定数を比べて考えてみましょう。
校種 | 去年の合格者数 | 採用予定数 | 採用数 |
小・中学校 | 小130名 中200名 | 300名 | 減 |
高校 | 50名 | 45名 | 減 |
特別支援 | 50名 | 50名 | 同程度 |
養護教諭 | 20名 | 17名 | 同程度 |
合計 | 450名 | 412名 | 減 |
採用予定数は去年の採用数よりも減っています。ですが、実際には発表されている予定数よりも多く採用される傾向があります。
また、教員の人気が低迷していることもあり、倍率は去年の4.5倍よりも下がると予想しています。
とはいえ、油断は禁物です。しっかりと対策を取った上で試験に臨むことが大事です。もし不安な方は他都道府県の併願を視野に入れるのもいいでしょう。経験とチャンス、選択肢を増やすことができます。
【日本全国】66自治体の情報を集めまくって気づいたこと
面接試験
配点
第2次選考における面接の配点が非常に大きいです。
700点(実技なし)~900点(実技あり)のうち
600点(個人400点+集団200点)が面接試験です。
面接を制すれば第2次選考を制することができるでしょう。
また、その配点やランクについては令和4年度採用群馬県公立学校教員選考試験の配点及び選考基準についてで確認することができます。
個人面接
・25分
・面接官2人
過去の質問内容
・教員の志望理由
・群馬県を志望した理由
・理想の教員像
→近づくために努力していることは
・教員の不祥事についてどう思うか
・なぜ不祥事が起こると思うか
・ストレス解消法は
・どんな学校を作っていきたいか
・指導で心がけていること
・保護者からのクレームがあったらどう対応するか
・僻地でも勤務可能か
・家庭の教育力低下について、原因は何だと思うか
→どう対策すればよいか
・キャリア教育で大切にしたいことは
・教育の原点は何だと思うか
・教育を色で表すと何色か
・今の学校現場の課題は何か
・群馬県で教師をしようと思った理由を3つ
・群馬県の子どもに付けたい力は
・群馬県で体罰が多く確認されたが、それについてどう思うか
・体罰を防ぐにはどうすればよいと考えるか
・群馬県の自然の良いところは
集団面接
過去の質問内容
・子どもに最もつけさせたい力は何か
・保護者が学校に求めていることは何か
・いじめはなぜ起こるか
・いじめを防ぐにはどうすればよいか
・いじめられている子どもにどう対応するか
・今の子どもの良い所、足りない所
・なりたくない先生は
・長所と短所
・自分の使命は
・社会問題で気になることは
・授業で子どもの学力差が出るが、どうしているか
・学級でトラブルが起きた時の対応で苦手なことは何か
→その克服法は
・自分を漢字1字に例えると何か
・グループに入れない子にどう指導するか
場面指導
個人面接の中で場面指導があります。
過去の課題
・「思春期の子供にどう接したらいいかわからない。」と母親から相談があった。担任ならどう対応するか
・小学6年男児の父親か「家でゲームばかりしていて困る。」と相談を受けた時にどうするか(低学力、友達多い、姉と兄がいる3兄弟の末っ子)
・不登校傾向の子どもの親から「引っ張り出してでも学校に連れていってほしい。」と相談を受けたら
・小4女児が「学級のAがうるさいから学校に行きたくない。」と訴え、母親が学校に相談してきたらどうするか
上の動画の3分20秒あたりから解説しています。
自分の未来は自分で作る
年に1回の教員採用試験。
合格すれば安定した職に就くことができますが。合格しなければ次のチャンスは1年後です。
合格できる実力を試験までにしっかりとつけたいところです。
勉強や対策は継続することで大きな力になります。
未来の後悔を避けるためにも、対策のポイントを押さえておくといいでしょう。
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【50代も合格】教採合格に向けて実力を伸ばす!効果絶大の方法
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また、教採合格に向けて努力する一方で、人生を左右する試験を年に1回だけに絞るのはなかなかリスクの高いことだと考える方が多いです。
試験対策と同時に、セーフティネットを作っておくとで、より安心して行動できます。
教採と同時にとっておきたい行動4選【結論:早く次の行動を起こす】
教採対策おすすめ書籍

群馬県は面接の配点が非常に高いため、しっかりと対策と練習を重ねて臨みたいところです。
第3期群馬県教育振興基本計画 概要版
は群馬県の教育への理解を深めるのにとても参考になります。
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