

青森県は過去の課題や評価の基準など、試験情報の公開に積極的です。教育情報も多く公開しているので、受験される方は公開されている資料をしっかりと見ていきしょう。
(ページ下部にリンクがあります。)

試験の変更点
変更点はいくつかあります。詳細は前年度からの主な変更点等をご確認ください。
- 高校・特支での募集教科の変更
- 全校種で第一次試験を東京会場にて受験可能に
- 第一次試験での集団討論の取りやめ
青森県の教員として求める人材
青森県は次の人材を求めていますつの教員像を挙げています。
(実施要項より)
○広い教養
○充実した指導力
○心身の健康
○教育者としての使命感・意欲
○組織の一員としての自覚・協調性
○児童生徒に対する深い教育的愛情等
○教員としての資質・能力・適性
○得意分野をもつ個性豊かで人間性あふれる人材
これらとは別に、めざす教員像や採用時に求める能力を指標として公開しています。
教員の資質の向上に関する指標
倍率と採用予定数
気になる倍率ですが、去年の合格者数と今年の採用予定数を比べて考えてみましょう。
校種 | 去年の合格者数 | 採用予定数 | 採用数 |
小学校 | 120人 | 約110人 | 減 |
中学校 | 67人 | 約65人 | 同程度 |
高校 | 43人 | 約30人 | 減 |
特別支援 | 38人 | 約40人 | 同程度 |
養護教諭 | 14人 | 約10人 | 減 |
栄養教諭 | 2人 | 若干名 | 同程度 |
合計 | 284人 | 約255人 | 減 |
採用予定数は青森県全体として約30人の減少です。ですが、倍率は去年の4.5倍から大きく変わらないと考えています。教員の人気が低迷しているからです。
<追記>
応募状況が発表されました。
令和4年度青森県公立学校教員採用候補者選考試験の応募状況等について
採用予定者数は減りますが、応募者数も61人の減少です。これにより、応募倍率は4.8倍となりました。
試験当日には受験を辞退する人が出てきます。ですので、受験倍率が去年の4.5倍程度になる可能性が見えてきました。
とはいえ、全国平均の3.6倍よりもかなり高いことには変わりません。です。しっかりと対策を取った上で試験に臨むことが大事です。もし不安な方は他都道府県の併願を視野に入れるのもいいでしょう。経験とチャンス、選択肢を増やすことができます。
【日本全国】66自治体の情報を集めまくって気づいたこと
面接試験
(参考)第一次試験・集団討論
今年度は実施されません。
参考として掲載しています。
青森県の一次面接は次のような特徴があります。
・集団討論
・8人グループ
・面接官3人
・120点
・資質・能力・適性等に関する資料を得るため、与えられたテーマについて、個人の意見発表と集団討論を行う。
評価の基準
○話し方・聞き方
適切な言葉遣いや態度で臨み、誠意をもって話したり聞いたりしているか。また、まわりの人の意見を踏まえながら、討論に積極的に参加しようとしているか。
○発言内容
テーマを正しく理解し、自分の考え方を持っているか。また、目的意識や問題意識を持ち、建設的な内容であるか。
○全体的な態度・印象
礼儀正しく、服装や態度など他に対して好ましい印象を与えているか。
また、落ち着きがあり、周囲との協調性が感じられるか。
○教員としての適性
教育者としての使命感、子どもに対する教育的愛情、豊かな人間性を有しているか。
また、教員としての可能性や将来性が感じられるか。
第一次試験評価基準より
過去の課題内容
R元年度
・「深い学び」を実現させるためには、問題解決的な学習を重視した指導が求められます。このことについてどのように取り組むか、話し合ってください。
・学力向上のためには、生徒が学習の目標を持って主体的に授業に取り組むことが大切です。このことについて、どのように取り組むか、話し合ってください。
・子どもが、卒業後の生活を充実させるためには、学校生活の中でスポーツや文化芸術活動に親しむ素地を育むことが大切です。このことについて、特別支援学校において、どのように取り組むか、話し合ってください。
・県内におけるう歯被患率は、年々減少傾向にありますが、依然として、全国平均を上回っています。養護教諭として、歯・口の健康づくりにどのように取り組むか、話し合ってください。
H31年度
・子どもをインターネットが原因のトラブルから守るためには、子どもが主体的にトラブルを回避する力を育成することが大切です。このことについて、どのような取組が大切だと考えますか、話し合ってください。
・学校生活の充実を図るためには、教員と生徒間だけでなく、生徒相互に信頼関係を築かせることが大切です。このことについて、どのように取り組むか、話し合ってください。
・特別支援学校は,特別支援教育の専門性を生かした地域への支援が求められています。このことについて、どのように取り組むか、話し合ってください。
・子どもの心身の健康課題を解決するためには、学校と家庭の連携が大切です。このことについて、養護教諭として、どのように取り組むか、話し合ってください。
第二次試験
・個人面接
・30分
・面接官3人
・150点
・資質・能力・適性等に関する資料を得るため、模擬授業・個人面接を行う。
評価の基準
○教員としての使命感や教員になろうとする意欲があるか。
○組織の一員として自覚を持ち、協力して職務を遂行しようとする協調性があるか。
○児童生徒に対する教育的愛情があるか。
○本県の教員として望ましい資質・能力について、総合的な適性があるか。
第二次試験評価基準より
過去の質問内容
・教員の志望理由
・青森県の志望理由
・なぜこの校種か
・教員の不祥事についてどう考えるか
→不祥事を起こさないようにするには
・ストレス解消法は
・いじめについてどう考えるか
・いじめを予防するには
・もしいじめが起きたらどう対応するか
・「うちの子がいじめにあっている。」と保護者から連絡があったらどうするか
・同僚と指導法にズレがあったらどうするか
・あなたの長所は
→それをどう活かすか
・短所とその改善法
・理想の教師像は
・1人でいることの多い子にどう接するか
・不登校の児童にどう接するか
・どの学年を持ちたいか
→その理由
・ICT機器の活用経験はあるか
・ICT機器を使う時に気をつけることは
・気になる教育問題は
・英語教育について
・得意な教科は
→それをどう活かすか
・苦手な教科とその克服法
・子どもの信頼を得るには
・保護者の信頼を得るには
・どのような学級を作りたいか
・模擬授業で工夫した点
・その後はどう展開するか
・授業で伝えたかったことは
・授業の導入で気を付けたことは
模擬授業・場面指導
模擬授業は個人面接とセットで行われます。
評価の基準
○模擬授業は児童生徒にとって分かりやすい授業であるか。
過去の課題
令和2年度実施
令和3年度の小論文の課題及び模擬授業の課題(例)より
①
(小・中)学校○年1組の学級(教科)担任です。○○の教科で、身に付けた知識や技能を取り入れた授業を行ってください。
②
○学年○○科目の授業です。ある単元の確認テストを行ったところ、生徒の多くが苦手としていることが分かりました。どのようにしてこの単元理解を深めていけばよいか生徒に伝え、学習意欲を高めるような授業を行ってください。
③
〇〇教科の授業です。児童が身近なことから興味をもって学習に取り組めるよう、青森県に関する内容に触れながら授業を行ってください。
④
〇〇教科の授業です。学習の成果に対して、生徒同士による相互評価を取り入れた授業を行ってください。
⑤
歯と口の健康週間が始まります。歯と口の健康について授業を行ってください。
⑥
近年、児童生徒の朝食欠食が課題としてあげられています。朝食の大切さについて授業を行ってください。
令和元年度実施
①
(小・中)学校○年1組の学級(教科)担任です。○○の教科で、子どもが、表現する場面を取り入れた授業を行ってください。
②
○学年○○科目の授業です。知識及び技能の習得のために、生徒が、新たな知識をこれまで学んできたものと関連付けられる場面を取り入れた授業を行ってください。
③
日常生活の指導です。家庭や学級での生活に触れ、人の役に立つ手伝いや仕事についての授業を行ってください。
④
進路学習の授業です。卒業生の就労後の生活に触れ、卒業後の余暇の過ごし方についての授業を行ってください。
⑤
修学旅行が近づいてきました。修学旅行中の健康管理について授業をおこなってください。
H31年度
①
(小・中)学校○年1組の学級(教科)担任です。○○の教科で、キャリア教育で培いたい資質、能力、態度の育成を踏まえた授業を行ってください。
②
○学年○○科目の授業です。家庭学習の必要性を理解し、自ら学ぶ意欲を高めさせるために、家庭学習と連動させた授業を行ってください。
③
学級活動の時間です。教室清掃の役割分担に触れ、教室をきれいにするために協力することについての授業を行ってください。
④
学級(ホームルーム)活動の時間です。校内清掃の役割分担に触れ、学校をきれいにするために協力することについての授業を行ってください。
⑤
夏が近づいてきました。流行性角結膜炎(はやりめ)について授業を行ってください。
自分の未来は自分で作る
年に1回の教員採用試験。
合格すれば安定した職に就くことができますが。合格しなければ次のチャンスは1年後です。
合格できる実力を試験までにしっかりとつけたいところです。
勉強や対策は継続することで大きな力になります。
未来の後悔を避けるためにも、対策のポイントを押さえておくといいでしょう。
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【50代も合格】教採合格に向けて実力を伸ばす!効果絶大の方法
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また、教採合格に向けて努力する一方で、人生を左右する試験を年に1回だけに絞るのはなかなかリスクの高いことだと考える方が多いです。
試験対策と同時に、セーフティネットを作っておくとで、より安心して行動できます。
教採と同時にとっておきたい行動4選【結論:早く次の行動を起こす】
教採対策おすすめ書籍

青森県の教育について、様々な資料がります。一度は見ることで、理解を深めることができます。
〇青森県の教育施策について
青森県の教育施策
青森県教育振興基本計画
〇青森県を取り巻く主な教育課題や教員の資質について
校長及び教員の資質の向上に関する指標について
〇授業について
【資料】学びの質を高める授業改善プロジェクト事業「学びの質を高める授業スタンダード」
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