2021年に行われた採用試験の実施状況が出揃いました。
自治体別の倍率一覧をご紹介します。
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2021年実施教採の実施状況
2021年の教採がすべて終わり、情報が各自治体から発表されています。
自治体・校種・教科ごとに
総受験者
2次受験者
最終合格者
倍率
が発表されています。
この中でも重視したいのは倍率です。
倍率は受かりやすさの指針の1つですが、来年の受験の大きな参考になります。倍率の変化は少なく、
・高倍率の○○県が翌年低倍率になった
・低倍率の○○県がいきなり高倍率になった
ということはそうそうありません。
つまり
来年の倍率は今年の倍率が参考になる
ということです。
来年受験される方は、今年の倍率から受験する自治体(併願含む)を考えることができます。今から対策をすれば、3~4月から対策を始める人と大きく差をつけることができます。
2021年実施試験の倍率
全国で66の自治体が採用試験を実施しています。
2021年実施の試験は何といっても
多くの自治体で受験者減による倍率低下
したというのが大きな特徴です。
倍率が上がったのは自治体は3~4つ程度で、後は軒並み低下しています。
これには教員の働き方がブラック労働であることが広く知られるようになったことが大きな要因でしょう。
また、魅力を伝えるために文科省が行った「#教師のバトン」プロジェクトも、教員のブラックさを拡散させることになりました。
その結果、小学校では全国の1/3以上である27自治体で2倍以下になっています。
中学・高校もそこまでは行きませんが、倍率は下がっています。
この傾向は九州や東北に特に多くみられますが、東京や埼玉県などの首都圏でも低倍率化が進んでいます。
反対に関西と沖縄県は高い倍率となっています。
全国で一番高倍率の沖縄県は7.8倍。
2番目に高い神戸市は7.1倍です。
これらの自治体を第一志望にしている方は、倍率の面からも他県を併願することも視野に入れてみるといいでしょう。
自治体別倍率一覧
全国66自治体の教採の倍率です。
今後の受験先や併願受験の参考にどうぞ。
自治体 | 倍率 |
富山県 | 2.1 |
岡山市 | 2.1 |
新潟市 | 2.2 |
福岡市 | 2.2 |
長崎県 | 2.3 |
佐賀県 | 2.4 |
山形県 | 2.4 |
福岡県 | 2.7 |
広島県・市 | 2.7 |
北海道 | 2.8 |
鳥取県 | 2.8 |
大分県 | 2.9 |
秋田県 | 2.9 |
岐阜県 | 2.9 |
愛媛県 | 2.9 |
千葉県・市 | 2.9 |
熊本市 | 2.9 |
新潟県 | 2.9 |
川崎市 | 2.9 |
横浜市 | 2.9 |
宮城県 | 3 |
島根県 | 3 |
山梨県 | 3 |
北九州市 | 3 |
仙台市 | 3 |
福井県 | 3 |
熊本県 | 3.1 |
鹿児島県 | 3.1 |
山口県 | 3.1 |
さいたま市 | 3.1 |
宮崎県 | 3.3 |
茨木県 | 3.3 |
埼玉県 | 3.3 |
相模原市 | 3.4 |
東京都 | 3.4 |
石川県 | 3.4 |
和歌山県 | 3.5 |
静岡市 | 3.5 |
栃木県 | 3.6 |
長野県 | 3.6 |
福島県 | 3.7 |
岩手県 | 3.7 |
神奈川県 | 3.7 |
名古屋市 | 3.7 |
静岡県 | 3.8 |
浜松市 | 3.8 |
大阪市 | 3.9 |
京都府 | 4 |
愛知県 | 4.1 |
大阪府 | 4.1 |
滋賀県 | 4.2 |
岡山県 | 4.4 |
札幌市 | 4.4 |
青森県 | 4.5 |
群馬県 | 4.5 |
香川県 | 4.6 |
兵庫県 | 4.6 |
三重県 | 4.7 |
豊能地区 | 4.8 |
徳島県 | 5.2 |
奈良県 | 5.2 |
堺市 | 5.3 |
高知県 | 5.7 |
京都市 | 5.8 |
神戸市 | 7.1 |
沖縄県 | 7.8 |
来年の受験にどうつなげるか
自治体ごとに倍率の差はありますが、その中でも校種・教科によって倍率はさらに変わってきます。
その分だけ、受験の戦略にも違いが出てきます。
校種ごとに低倍率の自治体をまとめていますので、そちらの記事も参考になさってください。
【小学校】2022年 低倍率で狙い目の自治体!
【中学校】2022年 低倍率 狙い目の自治体!
【高校】2022年 狙い目の自治体!
【特別支援学校】2022年 狙い目の自治体!
また、受験の際には併願受験することをオススメしています。
併願受験には多くのメリットがあるからです。
(詳細は【日本全国】66自治体の情報を集めまくって気づいたことで解説)
・面接の練習になり、本番の緊張感を経験できる
・いろんな質問を知れて、対策ができる
・受かった際に、進路の選択肢が増える
・試験会場や勉強会などで仲間を作る機会が増える
・受験料はタダなので、リスクが少ない
本命ではない自治体でも、受かって働いてみたら思っている以上に過ごしやすいということはよくあります。また、合格してから本命の自治体を受け直すという選択肢もできます。
現職教諭の試験一部免除は多くの自治体で行われているので、併願先で受かって本命でも合格しやすい状況を作るということもできます。
ただ、併願する・しないのどちらにしても対策を早くから始めるのは大事です。新年度になって勉強時間が確保しにくい環境になるかもしれません。多くの人が勉強を始めていない秋~冬の間にスタートを切ることで、来年の合格がグッと近づきます。
教採対策オススメ書籍
教採の対策方法はいろいろあります。
・講座を受講する
・先輩に見てもらう
・対策のサークルに参加する
など。
その中でもお手軽かつ効果的なのが書籍での学習です。
・必要な知識が体系的にまとめられている
・1人で学習できる
・時間や場所の制限がない
・安い
と、メリットはたくさんあります。
もちろん本を読むだけでなく実際の練習は必要ですが、
読書で知識を学ぶ → 練習 → 読書 → 、、、
というサイクルをしていけば、練習の効果は倍増していきます。
教採対策のオススメ本をまとめています。
ぜひこちらも参考になさって下さい。
続きを見る
合格したいなら必読の教採オススメ書籍まとめ
自分の未来は自分で切り拓く
年に1回の教員採用試験。
合格すれば教諭として安定して職に就くことができます。
合格しなければ次のチャンスは1年後です。
合格できる実力を試験までにしっかりとつけたいところです。
勉強や対策は継続することで大きな力になります。
未来の後悔を避けるためにも、対策のポイントを押さえておくといいでしょう。
続きを見る
【50代も合格】教採合格に効果絶大の対策【習慣化と仲間づくり】
また、教採合格に向けて努力する一方で、人生を左右する試験を年に1回だけに絞るのはなかなかリスクの高いことだと考える方が多いです。
試験対策と同時に、セーフティネットを作っておくとで、より安心して行動できます。
教採と同時にとっておきたい行動4選【結論:早く次の行動を起こす】
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