

R5年実施の試験より模擬授業の代わりに面接で教科指導のことが質問されています。教科指導について知識を事前に深めておきたいところです。
この記事を書いた人

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- 教採対策サークル主宰
- これまでに多くの合格者を輩出
- 教員経験 小学校・中学
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試験の変更点
以下の変更点があります。
試験の主な変更点より。
- 試験日程を前倒しします。
- 3年次選考を新設します。
- 大学院選考を新設します。
- 日本語指導教員選考を新設します。
- 1次試験免除の要件を変更します。
奈良県が求める教員像は
県が求める教員像は3つあります。
(教員募集パンフレットのP.1より)
〇子どもの学ぶ意欲を高め、生涯にわたり学び続ける力をはぐくむ人
〇豊かな人間性をもち、「生きる力」を備えた心身とともに健やかな子どもたちをはぐくむ人
○奈良の伝統、文化を理解し、地域と社会的絆の中で子どもをはぐくむ人
これらのことが求められています。
また、教員募集パンフレットには教育長の言葉や教育理念なども掲載されています。奈良県の教育を知る上で重要ですので、一度は見ておく価値のあるパンフレットです。
倍率と採用予定数
去年の合格者数と今年の採用予定数を比べてみましょう。
採用予定者数より。
校種 | 採用予定者数 | 去年の採用予定者数 | 採用数 |
小学校 | 145人程度 | 135人程度 | 増 |
中学校 | 85人程度 | 80人程度 | 増 |
高校 | 78人程度 | 74人程度 | 増 |
特別支援 | 40人程度 | 40人程度 | 同程度 |
養護教諭 | 12人程度 | 12人程度 | 同程度 |
栄養教諭 | 4人程度 | 4人程度 | 同程度 |
実習助手 寄宿舎指導員 | 3人程度 | 3人程度 | 同程度 |
合計 | 367人程度 | 348人程度 | 増 |
採用予定者数は去年と比べ、小中校でのやや増えます。県全体で見ると20人近くの増加となります。
気になる倍率ですが、去年の5.2倍と同程度~やや低倍率化することが予想されます。
理由は採用予定者数の増加と教員人気の低迷です。去年の奈良県では受験者が増えましたが、全国的には教採を受験する人が減っています。
奈良県の受験者数と倍率は次のように推移しています。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
R3 | 1606人 | 308人 | 5.2倍 |
R4 | 1576人 | 340人 | 4.6倍 |
R5 | 1831人 | 348人 | 5.2倍 |
R5年では受験者が増加しましたが、数年のスパンで見ると減っています。
また、奈良県の倍率は全国と比べても高倍率です。去年の5.26倍は全国平均の3.2倍よりもかなり高いです。しっかりと対策を取った上で試験に臨むことが大事です。もし不安な方は他都道府県の併願を視野に入れるのもいいでしょう。経験とチャンス、選択肢を増やすことができます。
【日本全国】66自治体の情報を集めまくって気づいたこと
教採対策オススメ書籍
教採の対策方法はいろいろあります。
・講座を受講する
・先輩に見てもらう
・対策のサークルに参加する
など。
その中でもお手軽かつ効果的なのが書籍での学習です。
・必要な知識が体系的にまとめられている
・1人で学習できる
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と、メリットはたくさんあります。
もちろん本を読むだけでなく実際の練習は必要ですが、
読書で知識を学ぶ → 練習 → 読書 → 、、、
というサイクルをしていけば、練習の効果は倍増していきます。
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ぜひこちらも参考になさって下さい。
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合格したいなら必読の教採オススメ書籍まとめ
筆記試験
筆記試験は教職教養と教科の専門教養が出題されます。
教職教養は日本国憲法や教育基本法などのいつの時代でも出題されるものから「こども基本法」「COCOLOプラン」など時代の流行で出題されやすいものまで様々です。
対策のオススメは最新の過去問を解くことです。
全国的にも出題の傾向は似ているので、受験先の自治体以外にも問題にあたってみることで確実な力をつけることができます。
また、教職教養の知識は面接対策に活きてくることも多いので、教職教養の対策は幅広くしておくと合格がより近くなります。
最新&問題数が多い過去問集がありますので、そのリンクを貼っておきます。

教科の専門教養は、その教科を指導するのに最低限必要な学力を有しているかを見るための試験です。ですので、そこまで高い難易度の問題は出題されません。
合格の目安は
小学校 → 公立高校の入試問題で6割取れるレベルなら合格点
中・高 → 大学共通テストで6割取れるレベル
です。
このぐらいが取れるのであれば専門教養で不合格になることはまずないでしょう。ただし、あくまで目安なので場合によってはそれでも届かない時もあります。対策はしっかりとおこなってしてください。
対策は過去問を繰り返し解くのがオススメです。
過去問は早めに買わないと売り切れて、再入荷まで数週間待たされることが多いです。過去問は早めに購入するか、売り切れの心配がなく即練習することができるデジタル過去問がいいでしょう。

集団面接(討議)
2次試験で集団面接(討議)が行われます。
- 受験生7人
- 2分の考える時間
- 試験時間は35分
- 面接官2人
- 100点(2次試験400点満点中)
評価の内容
- 教員としての職務を遂行するのにふさわしい能力・適性をもった人物を選考する。
- 集団の中で発揮される資質や能力を評価する。
過去の質問内容
- 「通学路」をもとに学校と地域の連携について
- 自己有用感の育成について
- いじめをなくすためには
- 情報モラル教育について
- ネット投稿炎上について
- 少子高齢化社会について
- 保護者の信頼を得るには
個人面接
2次試験で個人面接が行われます。
R5年実施の試験より、模擬授業に代わり個人面接で教科指導の質問がされるようになりました。
- 個人面接
- 30分程度
- 面接官3人
- 300点
評価の内容
- 思考力・判断力・表現力等を育て、発達の段階に応じた課題解決能力を育成するための教科指導力を有しているかを問う。
① 表情・姿勢・態度
② 表現力・的確な応答
③ 専門的知識・理解
④ 指導方法・創意工夫 - 自立した社会人としての豊かな人間性、教育者としての識見、資質・適性等、総合的に優れた人物を選考する。
① 自立した社会人としての豊かな人間性
② 自己成長に向けた探求心
③ 問題解決や社会の変化に柔軟に対応できる能力
④ 教育者としての識見、資質・適性
過去の質問内容
- 実習や講師経験で印象に残ってることは
- 保護者の信頼を得るには
- 不登校の子が登校してきたら、朝の会でどうする
- 同僚からのアドバイスが自分の考えと違ってたらどうする
- 発問の後、子どもの発言がなかなか出ない。どうするか
- 今後、あなたが身につけたい力は?
- 教師の多忙解消法は
- 奈良で教える魅力は
- 学校組織の中で大切にすべきことは
- 教師が子どもとメールやLINEをすることについてどう考えるか
- ベテランの先生に負けないことは
- 自分に足りない部分は
教科指導についての質問
- 出願した「校種・教科等」において、教科指導についての質問を行います。
- 教科指導については、小学校に出願した受験者は出願時に選択した教科、高等学校・地理歴史に出願した受験者は出願時に選択した領域の質問を行います。
- 教科指導については、次の表に示す学習指導要領の目標に沿った質問を行います。表に示した目標に沿った質問に加え、出願した「校種・教科等」についての質問も行います。
- 義務教育学校教員選考の受験者に対しては、小学校・中学校両方の教科指導についての質問を行います。
- 小学校英語専攻、中学校及び高等学校の外国語(英語)、国際バカロレア教員選考の受験者に対しては、英語による質問があります。
学習指導要領の目標に沿った質問がおこなわれるので、しっかりとチェックしておきたいところです。
面接の対応力を上げるには
教採は面接でいかに高得点を取るかが重要になってきます。
面接は
・配点が高い
・免除にならない
・自治体によっては、面接の点数順に一次合格になる
と、教採の中でも非常にウエイトの高い試験です。
どれだけ面接を攻略していくかが教採合格の鍵を握ります。
面接が苦手な人もいれば高得点を取る人もいますが、それぞれに共通していることがあります。
それは相手に好印象を持ってもらえるかどうかが大きな要因になっています。
どれだけ正確で深い知識をもっていても、悪い姿勢でボソボソ話していては印象としては悪く、合格は難しいです。
教採塾ブログでは専門スタッフによる面接練習をおこなっています。
A判定の取得経験のあるスタッフが面接練習をして
- あなたの長所と短所
- 短所の改善方法
- より面接官に伝わる面接の仕方
などをお伝えします。詳細は以下でご紹介しています。
また、面接で高得点を取る人、思った以上に点数が伸びない人。
それぞれの特徴については次の記事が大変参考になります。
無料で一部読めるので、ぜひ参考にしてみてください。
>>教採で落ちない面接 高得点を取る人の共通点と対策法


2019年より集団面接で討論が行われるようになりました。情報が少なく不安になりますが、内容としては教育問題としてよく耳にするものばかりです。日ごろから教育時事についてのアンテナを張っておくことで、落ち着いて対応できるはずです。
第2期奈良県教育振興大綱(概要)
はとても参考になります。
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- これまでに多くの合格者を輩出
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