

大阪府豊能地区は全国初の、政令指定都市以外の市・町による採用試験を行っています。3市2町にはそれぞれの特色があるので、リーフレットなどを参考に確認すると良いでしょう。また、豊能地区は過去問や評価の観点など、採用情報の公開量が非常に多いです。情報を上手く活用して対策を進めるといいでしょう。

試験の変更点
いくつかの変更点があります。
詳しくは受験案内をご覧ください。
- 小中免許併有者を対象とした「大学等推薦者小中チャレンジ対象の選考」を新設
- 「常勤講師等経験者対象の選考」の受験資格を勤務経験2年(24月)から1年(12月)に短縮
- 中学校「保健体育」の実技テストの球技で「サッカー」を廃止し、「バレーボール」「バスケットボール」から選択
- 中学校「英語」の実技テストで「Reading」「Group-discussion」を廃止し、「Speech 及び英語による口頭試問」を新設
- 前年度採用選考テストの結果に基づいた「第1次選考免除」の取扱いを廃止
- 小・中併願の取扱いを廃止
豊能地区の「求める人物像」は
豊能地区が求める人物像は3つあります。
(受験案内より)
教育への情熱
教育に情熱を持ち、一人ひとりの子どもに愛情を注げる人
確かな指導力
専門的知識・技能をもとに、子どもの個性を尊重し、的確な指導ができる人
豊かな人間性
広く豊かな教養と開かれた社会性を持ち、子どもや保護者、地域の方々を信頼関係が築ける人
これらのことが求められています。
倍率と採用予定数
気になる倍率ですが、去年の合格者数と今年の採用予定数を比べて考えてみましょう。
校種 | 去年の合格者数 | 採用予定数 | 採用数 |
小学校 | 92 | 約100名 | 増 |
中学校 | 39 | 約50名 | 増 |
養護教諭 | 2 | 若干名 | 同程度 |
栄養教諭 | 1 | 若干名 | 同程度 |
合計 | 134 | 約150名 | 増 |
小中学校で採用予定数が増えます。去年の合格者数と比べ、小学校は約1割、中学校は約2割の増加です。
採用数の増加と教員の人気が低迷していることにより、倍率は去年の4.8倍よりも低倍率化することが考えられます。
というのも、教員の人気は下がっており、全国的にも教採の受験者は減っています。
豊能地区の受験者の推移を見てみましょう。
794人(R元年)→ 705人(R2年)→ 646人(R3年)
このように、豊能地区も教採受験者の数は年々減っています。
また、志願者数がこれよりも多いですが、実際に受験する人数は200人程少ないです。
とはいえ、油断は禁物です。豊能地区の4.8倍という倍率は、教採の全国平均である3.4倍よりもはるかに高い倍率です。しっかりと対策を取った上で試験に臨むことが大事です。もし不安な方は他都道府県の併願を視野に入れるのもいいでしょう。経験とチャンス、選択肢を増やすことができます。
【日本全国】66自治体の情報を集めまくって気づいたこと
教採対策オススメ書籍
教採の対策方法はいろいろあります。
・講座を受講する
・先輩に見てもらう
・対策のサークルに参加する
などなど。
その中でもお手軽かつ効果的なのが書籍での学習です。
・必要な知識が体系的にまとめられている
・1人で学習できる
・時間や場所の制限がない
・安い
と、メリットはたくさんあります。
もちろん本を読むだけでなく実際の練習は必要ですが、
読書で知識を学ぶ → 練習 → 読書 → 、、、
というサイクルをしていけば、練習の効果は倍増していきます。
教採対策のオススメ本をまとめています。
ぜひこちらも参考になさって下さい。
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合格したいなら必読の教採オススメ書籍まとめ
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第1次選考
集団面接
豊能地区の面接は次のような特徴があります。
- 5~6人グループ
- 30~40分
- 面接官3人
- 300点(第1次選考600点満点)
※面接テストのみの選考では600点
主な評価の観点
受験案内より
- 社会人として望ましい態度であるか
- 望ましい対人関係を築ける資質を備えているか
過去の質問内容
- 自治体の志望理由
- これまでに苦労したこと
- 教師に必要な資質は
- 自分の長所と短所
- 短所をどう克服するか
- 人生最大の壁は
- どう乗り越えたか
- 気になる教育課題
- なぜそれを選んだか
- どう解決していくか
- 人間関係を築く時に大切にしていること
- 周りからどのような人だと言われるか
第2次選考
個人面接・模擬対応
- 20分(模擬対応との合計)
- 面接官3人
- 400点(第2次選考は800点満点)
※面接テストのみの選考では800点
主な評価の観点
受験案内より
- 教育を取り巻く状況や課題を理解しているか
- 教職について理解し、意欲を持って取り組む姿勢はあるか
- 教員としてふさわしい実践的なコミュニケーション能力を備えているか
- 児童生徒に対して適切な言葉でわかりやすく説明できるか
- 児童生徒の意欲を高め、関心を引きつけられるか
- 組織の一員としての自覚を持ち、他者と協力しながら教育活動をすすめていこうとする姿勢はあるか。
面接での質問例
過去試験の詳しい流れや課題などは大阪府豊能地区教職員人事協議会HPで公開されています。
- なぜ1次選考を合格できたと思うか
- これまでに苦労したことと対処法は
- 自分のクラスでいじめを見つけたらどうするか
- 保護者にどう説明するか
- ストレス解消法は
- 特別な支援を要する子にどう対応するか
- 自己PRを1分で
- 豊能地区で教員になる決意を1分で
面接の対応力を上げるには
教採は面接でいかに高得点を取るかが重要になってきます。
面接は
・配点が高い
・講師をすることで筆記は免除になるが、面接は免除にならない
・自治体によっては、筆記で合格最低点さえ取れば面接の点数順に一次合格になる
と、教採の中でも非常にウエイトの高い試験です。
どれだけ面接を攻略していくかが教採合格の鍵を握ります。
面接が苦手な人もいれば高得点を取る人もいますが、それぞれに共通していることがあります。
それは相手に好印象を持ってもらえるかどうかが大きな要因になっています。
どれだけ正確で深い知識をもっていても、悪い姿勢でボソボソ話していては印象としては悪く、合格は難しいです。
面接で高得点を取る人、思った以上に点数が伸びない人。
それぞれの特徴については次の記事が大変参考になります。
無料で一部読めるので、ぜひ参考にしてみてください。
>>教採で落ちない面接 高得点を取る人の共通点と対策法
