
全国でも有数の採用数を誇る大阪府。
2023年は採用数が大幅に減るため、倍率が上がることが予想されます。

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試験の変更点
2024年度実施の試験は以下の変更点があります。
- 「中高併願」の対象教科・科目に「理科」「技術」「工業」が追加
- 英語加点にCEFR C1相当以上の要件を満たす人に40点の加点
併願の幅が広がり、加点項目が増えました。
該当する方にとってはチャンスです。
大阪府の求める人物像
大阪府が求める人物像は3つあります。
令和5年度公立学校教員採用選考テスト リーフレット
令和5年度大阪府公立学校教員採用選考テスト受験案内
より
豊かな人間性
何より子どもが好きで、子どもと共感でき、子どもに積極的に心を開いていくことができる人
実践的な専門性
幅広い識見や主体的・自律的に教育活動に当たる姿勢など、専門的知識・技能に裏打ちされた指導力を備えた人
開かれた社会性
保護者や地域の人々と相互連携を深めながら、信頼関係を築き、学校教育を通して家庭や地域に働きかけ、その思いを受け入れていく人
これらのことが求められています。
また、大阪府の教育についての理解を深めるために
「大阪府教育振興基本計画」
「大阪教育力の向上」
に一度は目を通すのがいいでしょう。
採用予定人数から考える倍率
去年(2023年度)実施された試験の合格者数と今年の採用予定数を比べてみましょう。
( - としている部分は非公表)
校種・教科 | 去年の合格者数 | 採用予定数 | 採用予定数 |
小学校 小中連携 | 523 (うち連携50) | 300 (うち連携約30) | 減 |
中学校 | 388 | 250 | 減 |
高等学校 | 174 | 210 | 増 |
特別支援-幼稚園・小学部 | 87 | 90 (男性約45・女性約45) | 増 |
特別支援-中学部 | 44 | 60 | 増 |
特別支援-高等部 | 25 | 50 | 増 |
特別支援-自立活動 | 1 | 若干名 | 同程度 |
理学療法 | - | 若干名 | - |
特別支援-全体 | 157 | 200+若干名 | 増 |
養護教諭 | 25 | 40 | 増 |
栄養教諭 | 10 | 10 | 同程度 |
障がい者対象の選考 | - | 30 | ? |
合計 | 1277 | 1040名+α | 減 |
去年の合格者数と比べ、採用予定数は全体で200人以上の大幅減です。
高校と特支での採用数は増えますが、小中学校の減り幅が非常に大きいです。

大阪府の過去3年の最終倍率は5.0倍(R2) → 4.1倍(R3) → 4.5倍(R4)と増減をしています。
2023年度実施の試験では採用予定数が大幅に減ることもあり、倍率は増加すると予想されます。
不安を感じるなら、併願を視野に入れるといいでしょう。
教採対策オススメ書籍
教採の対策方法はいろいろあります。
・講座を受講する
・先輩に見てもらう
・対策のサークルに参加する
など。
その中でもお手軽かつ効果的なのが書籍での学習です。
・必要な知識が体系的にまとめられている
・1人で学習できる
・時間や場所の制限がない
・安い
と、メリットはたくさんあります。
もちろん本を読むだけでなく実際の練習は必要ですが、
読書で知識を学ぶ → 練習 → 読書 → 、、、
というサイクルをしていけば、練習の効果は倍増していきます。
教採対策のオススメ本をまとめています。
ぜひこちらも参考になさって下さい。
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合格したいなら必読の教採オススメ書籍まとめ
筆記試験
筆記試験は一般教養と教職の専門教養が出題されます。
一般教養は一般的な教養ですので、平均的な公立高校の入試問題が6割程度解けるレベルなら合格点を取れるでしょう。難易度も国数社理英と満遍なく出題されますが、苦手科目を得意科目の得点で補うことができます。全体で6割を取れるレベルを目指してください。
専門教養は校種・教科によって問題の難易度や得点すべき点数が異なります。おおむね6割が合格点の目安となりますが、それでも届かない時もあります。対策はしっかりとおこなってしてください。
対策は過去問を繰り返し解くのがオススメです。
過去問は早めに買わないと売り切れて、再入荷まで数週間待たされることが多いです。過去問の購入は早めにおこなうといいでしょう。

小論文
第3次選考で小学校志望者には小論文試験が実施されます。
・120分
・500字程度
・専門テストと同一時間に実施
試験時間120分で500字程度と聞くと簡単な試験に聞こえます。
ですが、国語、算数、理科、社会、英語についての専門テスト(択一式)と同時に実施されます。
ですので、時間配分が重要になります。専門テストにどれだけの時間を割くのか。小論文の構成を考えるのにどれだけの時間を使うのか。
多少の余裕時間も含めて時間の配分を考えておくといいでしょう。
評価の観点は次の通りです。
受験案内に記載されています。
主な評価の観点等
・社会的な背景や課題を把握しているか
・具体的かつ客観性のある内容を論理的に記述しているか
問題文を読み、内容を把握し、書く内容を考えるのにはある程度の時間を必要とします。文を書くのが得意、書く時のポイントがわかっているという人でなければ、ぶっつけ本番で書ききるのは難しい内容です。
例として設問を見てみましょう。
令和2年 小学校・小中いきいき連携
引用 令和2年度大阪府公立学校教員採用選考テスト 第3次選考
平成29年3月告示の学習指導要領総則には、各教科等の指導に当たっては、「単元や題材など内容や時間のまとまりを見通しながら、児童の主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を行うこと」と示されています。児童の「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」を実現するために、あなたは小学校の学級担任としてどのような授業づくりを行いますか。500字程度(450字以上550字以下)で具体的に述べなさい。
ここで重要なのは
・問題の把握
・問題に対する方策
これらを最初に考えることです。
最初の5~10分までなら時間を割いて考える価値は多いにあります。最初に文の構成を決めることで、文章の内容がブレにくくなり一貫性のある論文が書けるようになるからです。
論文が苦手な方は段落の見出しだけ考える練習をするのがオススメです。見出しだけなので短い時間でも練習することができます。
小論文の対策について、教採塾ブログでは小論文の添削をおこなっています。
A判定の取得経験のある専門スタッフが小論文を添削し、さらに
- わかりやすい文章にする秘訣
- 説得力ある内容にする方法
- 簡単に書くための型
をお伝えします。詳細は以下でご紹介しています。
また、何度も合格小論文を生み出した書き方を詳しく解説しているサイトが参考になります。
合格した小論文を無料公開している記事もあるので、書き方の参考になるでしょう。
また、小論文対策のオススメ書籍をまとめています。
こちらも勉強の参考にしてみてください。

面接試験
第2次選考での面接
大阪府では第1次選考の筆記試験を合格した人だけが、第2次選考の面接を受けることができます。
面接は次のような特徴があります。
・個人面接
・10分間
・面接官2人
・配点150点
主な評価の観点等
・社会人として望ましい態度であるか
・望ましい対人関係を築ける資質を備えているか
質問の傾向としては
・社会人として適切な態度か
・社会人として良好なコミュニケーションが取れるか
といったことが聞かれます。
過去の質問内容
- なぜ大阪府を受験したのか
- 学年の先生と意見が違ったときにどうするか
- 初対面の人と関わる時に気をつけていることは
- 自分の一番のストレス解消法は
- どんな教師が子どもや保護者から信頼されると思うか
- 教師にとって必要な資質とは何か
自分自身のことが多く聞かれる傾向があります。事前に自分自身のことを振り返り、言えるようにすることが大事です。
第3次選考での面接
・個人面接
・20~30分
・面接官2人
・配点305点
主な評価の観点等
・教育を取り巻く状況や課題を理解しているか
・教職について理解し、意欲をもって取り組む姿勢はあるか
・教員としてふさわしい実践的なコミュニケーション能力を備えているか
第3次選考では
模擬授業と面接が一緒に行われます。
面接では
・教教育実習や講師での経験
・○○な子どもにはどう指導するか
・○○といったクレームが来たらどうするか
と、第2次選考の内容に加えて、
あなた自身の教育観についても聞かれます。
自分の考えと
大阪府の求める人物像を見比べて、
上手く説明できるようにしておくと良いでしょう。
面接での質問例
- 教育実習で学んだことは
- 1回目の懇談会で、保護者にどんなことを話すか
- 図工ではどのような力が育まれると思うか
- 「いじめはいじめられる側にも問題がある。」と主張する保護者に対して、どのように答えるか
- 教員の不祥事についてどう考えるか
- 高学年で掃除中に話を続ける女子にどう対応するか
大阪府は面接の配点が半分以上を占めます。
面接テスト420点
筆答テスト350点(実技がない場合は400点)
実技テスト 50点
計 820点
面接での得点が合否に大きく影響をします。
自分の得意・不得意を分析し、
合格に近づく対策を取っていきましょう!
面接の対応力を上げるには
教採は面接でいかに高得点を取るかが重要になってきます。
面接は
・配点が高い
・免除にならない
・自治体によっては、面接の点数順に一次合格になる
と、教採の中でも非常にウエイトの高い試験です。
どれだけ面接を攻略していくかが教採合格の鍵を握ります。
面接が苦手な人もいれば高得点を取る人もいますが、それぞれに共通していることがあります。
それは相手に好印象を持ってもらえるかどうかが大きな要因になっています。
どれだけ正確で深い知識をもっていても、悪い姿勢でボソボソ話していては印象としては悪く、合格は難しいです。
教採塾ブログでは専門スタッフによる面接練習をおこなっています。
A判定の取得経験のあるスタッフが面接練習をして
- あなたの長所と短所
- 短所の改善方法
- より面接官に伝わる面接の仕方
などをお伝えします。詳細は以下でご紹介しています。
また、面接で高得点を取る人、思った以上に点数が伸びない人。
それぞれの特徴については次の記事が大変参考になります。
無料で一部読めるので、ぜひ参考にしてみてください。
>>教採で落ちない面接 高得点を取る人の共通点と対策法

模擬授業
第3次選考の中で模擬授業を行います。(約4分30秒)
・児童生徒の意欲を高め、関心を引きつけられるか
・児童生徒に対して適切な言葉で理解させようとしているか
という観点で評価されます。
これらを意識して事前に授業の練習をしていくことが
高得点につながります。
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