

三重県での面接では生徒指導に関することを聞かれやすいです。そのことを踏まえ、自分ならどう対応するかを日々考えつつ対策を取っていきたいところです。

試験の変更点
変更点はいくつかあります。
詳細は試験の実施要項をご確認ください。
- 育児休業等代替任期付講師・任期付養護助教諭・任期付学校栄養職員の選考を兼ねる
教員として求める人物像
三重県が教員として求める人物像は3つあります。
(三重県公立学校教員採用選考試験 実施要項より)
*教育に対する情熱と使命感をもつ人
子どもに対する愛情や教育者としての責任感が強く、常に子どもの人格と個性を尊重した指導ができる人
* 専門的知識・技能に基づく課題解決能力をもつ人
常に自己研鑽に努め、子どもとともに課題に取り組む創造、積極性、行動力をもつ人
* 自立した社会人としての豊かな人間性をもつ人
優れた人権感覚と社会人としての良識に富み、組織の一員として関係者と協力して職責を果たし、子どもや保護者との間に深い信頼関係が築ける人
これらのことが求められています。
倍率と採用予定数
気になる倍率ですが、去年の合格者数と今年の採用予定数を比べて考えてみましょう。
校種 | 去年の合格者数 | 採用予定数 | 採用数 |
小学校 | 287名 | 約269名 | 減 |
中学校 | 139名 | 約146名 | 増 |
高校 | 49名 | 約64名 | 増 |
特別支援 | 19名 | 約17名 | 減 |
養護教諭 | 20名 | 約13名 | 減 |
栄養教諭 | 4名 | 約6名 | 増 |
合計 | 518名 | 約515名 | 同程度 |
採用予定数について、各校種で増減はありますが全体的に見ると去年の合格者数と同程度です。
気になる倍率ですが、教員の人気が低迷していることから受験者数は減り、倍率は去年の4.7倍から下がることが予想されます。
過去数年の受験者数と倍率の推移は以下の通りです。
2622人・5.6倍(R元年)→ 2661人・6.0倍(R2年)→ 2457人・4.7倍(R3年)
R2年は採用数が絞られたこともあり倍率は高いですが、例年の流れからすると受験者数は減り、倍率は低倍率化すると考えられます。
とはいえ、油断は禁物です。4.7倍というのは教採の全国平均である3.4倍よりもかなり高い倍率です。しっかりと対策を取った上で試験に臨むことが大事です。もし不安な方は他都道府県の併願を視野に入れるのもいいでしょう。経験とチャンス、選択肢を増やすことができます。
【日本全国】66自治体の情報を集めまくって気づいたこと
教員の働き方に不安を感じるなら
教員に人気が低迷していることに、教員の働き方の過酷さが大きな原因として挙げられます。
・長時間労働
・存在しない残業代
・やりがい搾取
・異常なストレス
など
残念ながら、合格されたのに辞める方も少なくありません。
幸せな教員生活を送れたら一番なのですが、現実はなかなかそうもいかないようです。
もし教員の働き方に疑問を感じるなら、次の記事がオススメです。
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【教員辞めたい】教員からの転職、退職から転職までの4ステップまとめ
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面接試験
第1次選考試験 (参考)
2020年実施の試験以降、1次試験での面接は行われていません。
参考に掲載します。
- 集団面接(討論)
- 8人グループ
- 20分
- 面接官3人
- 司会の指定などは特にない
過去の内容
- 私語をする子どもが複数、そのうちの一人に指導したところ「友達もしゃべっている。」と反発。その後保護者からも「贔屓をしてるのではないか」と追及がきた。どのように対応するか
- 体力低下、運動能力の低下がみられるが、あなたはどう考えるか
- 成人年齢の18歳引き下げについてどのように考えるか
- 学習習慣をつけさせるにはどうすべきか
- 読書活動を活発にするためにどのような取り組みをしていくか
- 子どものスマートフォン、携帯の使用についてあなたはどう対応するか
- 教員の精神疾患について
- 道徳教育の推進をどのように取り組むか
- 子どもの学習意欲を高めるために、どう取り組むか
- 言語教育を充実させるために、どう取り組むか
- 宿題をしてこない子にどう対応するか
- 係や委員会を決める時に気を付けることは
- 成績優秀な子どもから塾や家でも勉強はできるから学校へ行きたくないと言われたら、どう対応するか
- 子どもとその保護者から『運動が苦手だから体育の授業を見学したい』と言われたら、どう対応するか
- 学芸会や運動会の出し物を学級で決めることになった。しかし、誰も発表しない。どのように対応するか
- 給食を3週間ほど食べ残している子どもがいる。顔は青白く、体調も悪そうだ。どう対応するか
- 修学旅行へ行きたくないと言う児童にどう対応するか
集団面接(2次)
- 集団面接(集団討論)
- 6人グループ
- 16分の討論+感想の発表
- 面接官3人
- 配点は集団・個人の合計で150点
教育に対する情熱と使命感、課題解決能力、豊かな人間性等を中心とした資質などを見ます。
過去の質問内容
- クラスの児童の三角定規がなくなり、その子はクラスの子がとったと思っている、どう対応するか
- 宿題をたくさん出すことに賛成か反対か
- 道徳の教科化について
- 小中一貫校について
- 2学期制に賛成か否か
- 問題行動を起こす子どもを出席停止にできるが、この事に対して賛成か反対に分かれ討論せよ
個人面接
- 個人面接(模擬授業を含む)
- 20分
- 面接官3人
- 教育に対する情熱と使命感、課題解決能力、豊かな人間性等を中心とした資質などを見ます。
過去の質問内容
- 教師の志望理由は
- 理想の教師になるために、今取り組んでいることは
→具体的にどのような活動を行ってきたか - 現在の場所で困難なことは
- 意見が合わなかった経験は
→その時どうしたか - 登校してきた児童の顔が腫れていたら、どう対応するか
- 学力について
- 今まで困難を乗り越えた経験はあるか
- 模擬授業でこの後の展開は
- 模擬授業で工夫したことは
- 模擬授業のポイントは
- 自己申告書について
- どんな教師でありたいか
- そのために今何をしているか
- 部活動で得たこと
→それを子どもにどう伝えるか - 子どもが授業中に寝ていたらどう対応するか
- 母の尊敬できるところ
- 組織で何かしたことはあるか
→その中でどのような役割だったか - 目上の人とどのような関わりをしたか
- 今まで小学生とどのような関わりをしたか
→具体的には - 模擬授業、ディベートのできは10点満点中何点か
- 学童保育で得たこと
- 教員になって大切なこと
→二番目、三番目は - 最近注目している教育情報は
- 教員に必要は資質は
- 4月の始業式から一週間休んでいる児童にどのように対応するか
→家庭訪問で会えなかったら
→通信を受け取ってもらえなかったら
面接の対応力を上げるには
教採は面接でいかに高得点を取るかが重要になってきます。
面接は
・配点が高い
・講師をすることで筆記は免除になるが、面接は免除にならない
・自治体によっては、筆記で合格最低点さえ取れば面接の点数順に一次合格になる
と、教採の中でも非常にウエイトの高い試験です。
どれだけ面接を攻略していくかが教採合格の鍵を握ります。
面接が苦手な人もいれば高得点を取る人もいますが、それぞれに共通していることがあります。
それは相手に好印象を持ってもらえるかどうかが大きな要因になっています。
どれだけ正確で深い知識をもっていても、悪い姿勢でボソボソ話していては印象としては悪く、合格は難しいです。
面接で高得点を取る人、思った以上に点数が伸びない人。
それぞれの特徴については次の記事が大変参考になります。
無料で一部読めるので、ぜひ参考にしてみてください。
>>教採で落ちない面接 高得点を取る人の共通点と対策法

模擬授業・場面指導
- 個人面接(模擬授業を含む)
- テーマは面接時間15分前に発表される。一人ひとり紙があって、合図があるまでは開くことができない。10分間で授業を組み立てて、4分間模擬授業する。

試験内容に変化がありますが、三重県の教育への理解を深める重要さは変わりません。
みえの学力向上県民運動
校長及び教員としての資質の向上に関する指標
教育ビジョンリーフレット
などをチェックし、面接へ備えていきましょう。