鳥取県は教育施策で
社会全体で学び続ける環境づくり
を一番に挙げています。学力だけではなく、社会とのつながりも大切にしていることが伺えます。
(鳥取県教育振興基本計画より)
この記事を書いた人
- 教採塾ブログ管理人
- 教採対策サークル主宰
- これまでに多くの合格者を輩出
- 教員経験 小学校・中学
X(旧Twitter):https://twitter.com/isshi_ec
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試験の変更点
以下の変更点があります。
詳細は試験実施要項の骨子をご確認ください。
- 「鳥取県公立学校教員として求める教師像」を改定
- 全試験区分の専門試験の内容に特別支援教育に関する内容を追加
- 特支の免許状を有しない者も特支が併願可能に
→それに伴い小学校と特支の専門試験を教職教養(学習指導要領)を除き、共通問題に - 英語資格の取得期間を直近10年間に変更
→加点、一次試験免除、特別選考V「英語力に優れた者を対象とした小学校教諭選考」 - 特別選考の二次選考で技能・実技の免除を廃止
- 「普通免許状を有しない社会人実務経験者を対象とした選考」の対象試験区分・教科(科目等)に高校「情報」を追加
鳥取県公立学校教員として求める教師像
鳥取県公立学校教員として求める教師像として、次の5つが掲げられています。R6年より内容が変更されました。
(実施要項より)
- よりよい社会の実現に向け、自他の価値を尊重し、自らの人間性や創造性を高めていく教師
- 学校教育を取り巻く環境の変化を前向きに受け止め、学び続けることができる教師
- 児童生徒に対する理解を深め、自発的・主体的な成長や発達を支援することができる教師
- 教科等の専門的知識・技能を有し、児童生徒の主体的な学びを支援することができる教師
- 学校組織の一員として、学校内の多様な人材、家庭や地域、関係機関等と連携・協働を図ることができる教師
これらのことが求められています。
倍率と採用予定数
去年の合格者数と今年の採用予定数を比べてみましょう。
実施要項より。
校種 | 採用予定数 | 去年の採用予定数 | 採用数 |
小学校 | 145人程度 | 145人程度 | 同程度 |
中学校 | 50人程度 | 40人程度 | 増 |
高校 | 25人程度 | 45人程度 | 減 |
特別支援 | 25人程度 | 25人程度 | 同程度 |
養護教諭 | 5人程度 | 10人程度 | 減 |
栄養教諭 | 2人程度 | - | 増 |
合計 | 252人程度 | 265人程度 | 減 |
まず大きな変化が栄養教諭の採用がおこなわれることです。栄養教諭志望の方に門戸が開かれました。採用予定数は去年と比べ13人程度の減少です。特に高校は20名n大幅減少ですので、倍率の上昇は必至です。また、養護教諭も10名→5名と半減します。
鳥取県では採用予知者数よりも合格者が多くなる傾向があります。去年は265人の採用予定に対して60人多い327人が合格しています。一昨年は採用予定者数283人に対し約70人も多い356人の合格でした。今年の採用予定者数は去年より少なくななりますが、実際に登載される人数は多くなることが期待できます。
鳥取県の志願者数と倍率は次のように推移しています。
年度 | 志願者数 | 合格者数 | 倍率 |
R2 | 1189人 | 249人 | 4.7倍 |
R3 | 1091人 | 310人 | 3.5倍 |
R4 | 1139人 | 356人 | 3.1倍 |
R5 | 1378人 | 327人 | 4.2倍 |
実際には受験を辞退する人がいるので、受験倍率はこれより低くなります。また、人数は多くはありませんが毎年B搭載者が正式採用されています。実際の受験倍率は上の表よりも低くなります。
とはいえ、油断は禁物です。しっかりと対策を取った上で試験に臨むことが大事です。もし不安な方は他都道府県の併願を視野に入れるのもいいでしょう。経験とチャンス、選択肢を増やすことができます。
【日本全国】66自治体の情報を集めまくって気づいたこと
教採対策オススメ書籍
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・講座を受講する
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もちろん本を読むだけでなく実際の練習は必要ですが、
読書で知識を学ぶ → 練習 → 読書 → 、、、
というサイクルをしていけば、練習の効果は倍増していきます。
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筆記試験
筆記試験は一般教養と教職の専門教養が出題されます。
一般教養は一般的な教養ですので、平均的な公立高校の入試問題が6割程度解けるレベルなら合格点を取れるでしょう。難易度も国数社理英と満遍なく出題されますが、苦手科目を得意科目の得点で補うことができます。全体で6割を取れるレベルを目指してください。
専門教養は校種・教科によって問題の難易度や得点すべき点数が異なります。おおむね6割が合格点の目安となりますが、それでも届かない時もあります。対策はしっかりとおこなってしてください。
対策は過去問を繰り返し解くのがオススメです。
過去問は早めに買わないと売り切れて、再入荷まで数週間待たされることが多いです。過去問の購入は早めにおこなうといいでしょう。
集団面接(グループワークを含む)
集団面接は次の条件で行われます。
- グループワークを含む
- 5人グループ
- 25分程度
- 面接官2人
- 225点
選考基準
選考基準は以下の通りです。
第二次選考試験の内容等より。
- 柔軟な発想
理解力、判断力、表現力 - 適切な対応力
課題分析、論理的思考、実行力 - 主体的な行動
チャレンジ精神・行動力、責任感、熱意 - 主体的な行動
適応力、協調性、対人関係構築力 - 豊かな教養
幅広い知識、現代的な諸問題に対する課題意識、地域社会に貢献することに対する自覚
質問内容
- 教員を目指したきっかけは
- 目指す教師像
- 10年後、どんな教師になりたいか
- 教師以外で5年後になりたい姿は
- 現場の浅海からもらった助言で心にのこっているものは
- 信頼されるために何をするか
- 熱中症対策、体育館と外の判断をどうするか
- 運動場での活動中に倒れた子どもへの対応
- ストレス解消法
- 教師に一番必要な資質は
- 授業において大切にしたいことを端的に
- 現場(実習)で困ったこと
- 多動の子どもへの対応
- 虐待について
- 得意な教科と苦手な教科
- 小1プロブレムについてどう考えるか
- 3日連続学校にこない子にどう対応するか
- 教室に休憩時間一人でいる子にどう接するか
→周りへはどうするか - 土曜授業について
- 子どもにとって教員としてのあなたの魅力は
- 教材研究をどうするか
- 集中できない子どもにどう声をかけるか
- チーム学校とは
- 働くうえで不安に思うことは
- 学級に虐待の疑いがある子がいたらどうするか
- 発達障害を抱える子どもにどう接するか
- 「他の先生に言わないで。」と保護者から相談を受けたらどのような対応をするか
- 地震などの自然災害が起こったらどうするか
- グローバル化における人材育成胃の意義や課題、施策や取り組みについて
- ICT教育の意義と活動について
- 児童生徒の対話的な学びの推進をどのように取り組んでいくか
グループワーク課題
- タイムマシンに乗り、一度だけ過去と現在を往復できることになった。いつの時代のどこへ行き、何をするのか、それぞれがアイデアを出し合い、最終的にグループで一つのアイデアにまとめてください。
- 110番は警察機関、119番は消防機関につながるように、3桁の番号ですぐにつながると便利な機関を設定することになった。それぞれがアイデアを出し合い、その根拠とともに最終的にグループで一つのアイデアにまとめてください。
- コロナ禍の経験から学んだことを、新たに創り出したことわざ又は四字熟語で残したい。それぞれがアイデアを出し合い、最終的にグループで一つのアイデアにまとめてください。
個人面接(模擬授業を含む)
- 模擬授業を含む
- 20分
- 面接官3人
- 225点
基準
選考基準は以下の通りです。
第二次選考試験の内容等より。
- 教科等に関する専門性
・教育課程の編成等に関する理解
・学習指導法等に関する理解
・ICT活用の意義に関する理解 - 児童生徒理解・指導(適切な対応力を含む)
・学習集団形成に関する理解
・生徒指導、教育相談に関する理解及び実行力
・特別な配慮を必要とする児童生徒への指導に関する理解 - 実践的指導力・教育的愛情(適切な対応力を含む)
・課題分析等を含めた分かりやすい説明
・論理的思考かつ納得感のある説明
・やる気を持たせる説明 - 学校組織の一員としての自覚
・学校教育の社会的・制度的・法的・経営的理解
・集団で業務を遂行する際の適切な行動
・鳥取県の教員としての誇り - 人権意識・バランス感覚
・よりよい社会の実現をめざして行動しようとする態度
・多様性に対する肯定的な意識・態度
・社会人としてふさわしい態度・身だしなみ
過去の質問内容
- 教員の志望理由は
- 鳥取県の志望理由は
- どんな性格か
- ボランティア経験は
→そこから何を学んだか - 教育実習で学んだことは
- 社会の変化が激しい中で、どのようなことを子どもに伝えたいか
→また、どのような力を子どもにつけたいか - どのような学校で働きたいか
- 勤務地の希望は
- 最近の気になる教育問題は
- 併願はしているか
- 校務分掌にはどのようなものがあるか
- 小規模校の良さとは
- 特技は
→それを教育にどう活かすか - 教員に必要な資質を一つ
→それをどうやってつけているか - 得意教科は
→その教科の基礎基本とは何か - ストレス解消法は
- 職員間での人間関係で気をつけていることは
- 理想の学級は
- 学級経営で意識していることは
- ICT機器の活用はしているか
- ICT機器を使う時に気をつけることは
- 働き方で気をつけていることは
- 地域とのつながりで心がけたいことは
- 保護者から信頼される教師とは
→それをどうやって取り組んでいるか - 学力差を埋めるには
面接の対応力を上げるには
教採は面接でいかに高得点を取るかが重要になってきます。
面接は
・配点が高い
・免除にならない
・自治体によっては、面接の点数順に一次合格になる
と、教採の中でも非常にウエイトの高い試験です。
どれだけ面接を攻略していくかが教採合格の鍵を握ります。
面接が苦手な人もいれば高得点を取る人もいますが、それぞれに共通していることがあります。
それは相手に好印象を持ってもらえるかどうかが大きな要因になっています。
どれだけ正確で深い知識をもっていても、悪い姿勢でボソボソ話していては印象としては悪く、合格は難しいです。
教採塾ブログでは専門スタッフによる面接練習をおこなっています。
A判定の取得経験のあるスタッフが面接練習をして
- あなたの長所と短所
- 短所の改善方法
- より面接官に伝わる面接の仕方
などをお伝えします。詳細は以下でご紹介しています。
また、面接で高得点を取る人、思った以上に点数が伸びない人。
それぞれの特徴については次の記事が大変参考になります。
無料で一部読めるので、ぜひ参考にしてみてください。
>>教採で落ちない面接 高得点を取る人の共通点と対策法
場面指導
- 当日提示する課題に沿って、学校における具体的な場面を想定した指導を実施
- 考える時間3分
- 実演時間2分
選考基準
個人面接の項を参照。
ICT活用
WindowsPC、Chromebook又はiPadのいずれかを選択し、「Google Workspace」のアプリ(「ドキュメント」、「スライド」、「Jamboard」、「Classroom」、「Forms」、「Meet」、「サイト」)のいくつかを用いて、基本的な操作に関する技能・実技試験を行います。
※会場に設置してある端末を使用します。
- 30点
- 20分
鳥取県の教育への理解を深めるには
鳥取県教育振興基本計画
を読むのがおすすめです。
また、次の資料からも鳥取県の教育の今後を考えるのに参考になります。
鳥取県の「教育に関する大綱」
とっとりICT活用ハンドブック
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