

「ふるさと島根を学びの原点に未来にはばたく心豊かな人づくり」
という基本理念の島根県。県の職員採用情報(教員)ページから、様々な情報を知ることができますので、島根県のことを調べつつ対策をしていきましょう。

試験の変更点
今年は多くの変更点があります。
詳しくは島根県公立学校教員採用試験のアウトラインでご確認ください。
- 第1次試験
「一般教養試験」を廃止し「専門教養・教職教養・論述試験」へ変更 - 第2次試験
小論文試験の廃止
面接時間を拡大(20分×2回 ⇒【新】35分×2回 ) - 採用区分の新設・出願要件変更
小学校「特別支援教育担当」の新設
高等学校「情報」の出願要件の緩和 - 県外会場の追加(第1次試験)
東京会場を新設 - 受験上の特例措置の新規追加
県内外の常勤講師で前年度1次合格者の一部試験免除
県内外の常勤講師への加点 - 選考にあたって考慮する事項(加点)の変更
中学校の複数教科免許状「美術」「音楽」「技術」「家庭」所有者への加点拡大
英検準1級等の資格取得者への加点(小学校英語枠受験者)※中学・高校・特別支援学校英語受験者への加点は廃止
大学等の学長(学部長を含む)から推薦を受けた者への加点(中学・高校等実技系教科の受験者が対象)
教職大学院修了者(修了見込を含む)への加点 - 特別選考試験
他県の正規現職教員
正規教員経験者 - 繰り上げ登載候補者名簿の創設
- 第2次試験における追試験の設定
島根の教員として求められる基本的な資質・能力
島根県は求められる資質・能力を5つの柱で挙げています。
(説明会資料より)
1 豊かな人間性と職務に対する使命感
●人間理解・人権意識
生命尊重・人権尊重の精神と、多様な価値観を尊重する
●態度を有している
職務に対する誇りと責任
教育職員として必要な倫理観、職務に対する使命感・責任感、学び続ける意欲を有している
●ふるさとを愛する心
地域の自然・歴史・文化・伝統を理解し尊重する態度、ふるさとを愛する人材育成への意欲を有している
2 子どもの発達の支援に対する理解と対応
●子ども理解・子ども支援
発達段階を踏まえた子ども理解・子ども支援、キャリア発達に必要な基礎理論・知識を習得している
●特別支援教育の推進
特別な支援を必要とする子どもへの指導に関する基礎理論・知識を習得している
3 職務にかかわる専門的知識・技能及び態度
●教科等の指導に関する専門性
教育課程の編成、教科等の指導方法に関する基礎理論・知識を習得している
●社会の変化への対応
新たな学びや教育課題に対して、積極的に挑み試行錯誤しながら粘り強く取り組む意欲や探究心を有している
4 学校組織の一員として考え行動する意欲・能力
●学校組織マネジメント
学校教育の社会的・制度的・経営的理解に必要な基礎理論・知識を習得している
●他者との連携・協働
集団で活動する際、自己を成長させようとする意欲や態度を有している
5 よりよい社会をつくるための意欲・能力
●地域資源の活用と地域貢献
学校教育活動を通して、地域社会に貢献することについて、自分なりの考えや意欲を有している
●合意形成に向けた議論の調整・促進
子ども同士の話し合いの場面において、適切に働きかける力を有している
これらのことが求められています。
倍率と採用予定数
気になる倍率ですが、去年の合格者数と今年の採用予定数を比べて考えてみましょう。
校種 | 去年の合格者数 | 採用予定数 | 採用数 |
小学校 | 156名 | 150名程度 | 同程度 |
中学校 | 78名 | 85名程度 | 増 |
高校 | 32名 | 38名程度 | 増 |
特別支援 | 21名 | 25名程度 | 増 |
養護教諭 | 14名 | 10名程度 | 減 |
栄養教諭 | 1名 | 1名程度 | 同程度 |
障害のある方 | 3名 | 3名程度 | 同程度 |
合計 | 302人 | 312名程度 | 同程度 |
校種によって多少の違いはありますが、全体としては去年の合格者数よりも少し多い採用予定です。ですが、倍率は去年よりも低倍率化すると予想されます。それは全国的に教員人気が低迷しているからです。島根県も教員の志願者は年々減っており、倍率も低下しています。
倍率の変化を見ると
3.7倍(R2年)→3.0倍(R3年)
と下がっています。今年は去年よりも倍率は下がり、2倍台になるでしょう。
とはいえ、油断は禁物です。しっかりと対策を取った上で試験に臨むことが大事です。もし不安な方は他都道府県の併願を視野に入れるのもいいでしょう。経験とチャンス、選択肢を増やすことができます。
【日本全国】66自治体の情報を集めまくって気づいたこと
教採対策オススメ書籍
教採の対策方法はいろいろあります。
・講座を受講する
・先輩に見てもらう
・対策のサークルに参加する
などなど。
その中でもお手軽かつ効果的なのが書籍での学習です。
・必要な知識が体系的にまとめられている
・1人で学習できる
・時間や場所の制限がない
・安い
と、メリットはたくさんあります。
もちろん本を読むだけでなく実際の練習は必要ですが、
読書で知識を学ぶ → 練習 → 読書 → 、、、
というサイクルをしていけば、練習の効果は倍増していきます。
教採対策のオススメ本をまとめています。
ぜひこちらも参考になさって下さい。
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合格したいなら必読の教採オススメ書籍まとめ
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面接試験
島根県では第2次試験で個人面接が行われます。
個人面接
過去の形式より
- 35分 × 2回
- 面接官3人
質問内容など
- 自己PR(3分)
- 教員の志望理由
- 島根県の志望理由
- 島根県の人口はどれくらいか
- 島根県の花は
- 島根県の国宝は
- 島根県を好きになったきっかけは
- 島根県を知った経緯は
- 島根県の人口に偏りがあることを知っているか
- 島根県が舞台になった古事記や日本書紀の話を知っているか。知っているならそれについて
- 島根県の教育の良さは
- 島根県の良いところは
- それを教育にどう活かすか
- 試験に向けてどの様な準備をしてきたか
- 大人のモラルをどう指導するか
- 課題を早くできた子が遅い子をばかにしている。どう指導するか
- あなたの長所は教育でどう活かされるか
- 図工科の基礎・基本とは
- 体育の授業を通して、子どもにつけさせたい力は
- 「一部の科目は生活で使わないのに、なぜ学ばなくてはいけないのか。」と子どもに聞かれたらどう答えるか
- 不登校の原因は何か
- 不登校の子にどう対応するか
- 特別支援教育で大切にしたいことは
- 教育実習で良かった経験は
- ボランティア経験は
- そこから何を学んだか
- 子どもを叱る時に気をつけることは
- 厳しい先生と穏やかな先生のどちらを目指したいか
→理由は - ストレス解消法は
- 今の心境を漢字1文字で言うと
- 教壇に立つときの気持ちを漢字1字で表すと
- 学力のキーワードは何か
- 「ふるさと教育」を具体的にどう取り組むか
- 学力低下に対してどう取り組むか
- 教師の大変なことは何か
- ケンカがあったらどう対応するか
- 保護者からのクレームにどう対応するか
- 英語教育で大事にしたいことは
- 保護者が学校に求めるものは
- 見が言えない子どもにどう対応するか
- 子どもの安全、安心を守るためにどうするか
- どのような子どもを育てたいか
- 授業で大事に思うことを一言で
- 5年担任だとして、箸の持ち方が指導しても直らない子がいる。保護者から「ほっといてください。」と言われたらどうするか
- 保護者に信頼される学校とは
- 言語活動をやる上で大切なことは
- 言語活動は活発だったが授業のねらいは達成できない授業と、言語活動はないがねらいは達成する授業。どちらがよいか
- これだけは子どもに伝えたいことは
- 10年後、どんな教師になりたいか
- 学級経営をする上で心がけたいこと
- 教師のやりがいを感じた体験
- 他の先生ではなく自分が担任することでどのような特があるか
- 自己啓発のためにやっていきたいこと
- 講師経験の中で大変だと思ったことは何か
- 家庭地域との連携をどのようにとっていくか
- 家庭地域との連携がなぜ必要か
- 家庭地域との連携のためにどのような実践をしたか
面接の対応力を上げるには
教採は面接でいかに高得点を取るかが重要になってきます。
面接は
・配点が高い
・講師をすることで筆記は免除になるが、面接は免除にならない
・自治体によっては、筆記で合格最低点さえ取れば面接の点数順に一次合格になる
と、教採の中でも非常にウエイトの高い試験です。
どれだけ面接を攻略していくかが教採合格の鍵を握ります。
面接が苦手な人もいれば高得点を取る人もいますが、それぞれに共通していることがあります。
それは相手に好印象を持ってもらえるかどうかが大きな要因になっています。
どれだけ正確で深い知識をもっていても、悪い姿勢でボソボソ話していては印象としては悪く、合格は難しいです。
面接で高得点を取る人、思った以上に点数が伸びない人。
それぞれの特徴については次の記事が大変参考になります。
無料で一部読めるので、ぜひ参考にしてみてください。
>>教採で落ちない面接 高得点を取る人の共通点と対策法

模擬授業
模擬授業の留意点など。
- 面接の中で実施
以下、過去の形式 - 9分(構想2分、授業7分)
- 面接官2人
過去の質問
- 授業をしての感想
- 授業における目標
- (グループ活動をしたことから…) グループ協議をする際に大切にすること
- この後の授業の展開は
- 授業での工夫は
- 授業で伝えたかったことは
- 人権同和の授業で大切にしたいことは
- ノート指導で意識していることは
- 学力を向上させるためにはどうすればよいか
- 理科好きの子どもに育てるためには
- 授業のなかで大切にしていること
- 学校全体と道徳の関連をどう考えているか
- 間違えた子へのフォローはどうしているか
- いつ個別指導するか
- 遠足は特別活動の何に位置づけられるか
- 特別活動のねらいは

島根県はいたるところで「ふるさと」という言葉を目にします。それだけ「ふるさと教育」に力を入れている証拠です。県の出している資料を調べ、島根県の教育への理解を深めていきましょう。
実施要項の概要
島根県公立学校教育職員人材育成基本方針
島根県教育大綱
