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【2025年】広島県教員採用試験の内容と倍率や合格へのポイント・対策

管理人

広島県は市と似ている部分が多くありますが、高い専門性を市よりも求める傾向が要項からも読み取れます。教育施策を確認しつつ、時代の変化に対応した専門性を意識すると良いでしょう。

この記事を書いた人

  • 教採塾ブログ管理人
  • 教採対策サークル主宰
  • これまでに多くの合格者を輩出
  • 教員経験 小学校・中学

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試験の変更点

以下の変更点があります。

詳細は試験の主なポイントでご確認ください。

  1. 大学3年生等チャレンジ受験の新設
  2. 社会人を対象とした特別選考に高等学校教諭「農業」を追加
  3. 大学等推薦特別選考の実施

広島県「求められる教職員像」は

広島県は「求められる教職員像」として多くの資質・能力を掲げています。
実施要項より)

普遍的な事項

  • 高い倫理観と豊かな人間性をもっている。
  • 子供に対する教育的愛情と教育に対する使命感をもっている。
  • 専門性を発揮し,的確に職務を遂行できる。

新たな「教育県ひろしま」の創造に向けて特に求められる事項

  • 確かな授業力を身に付けている。
  • 豊かなコミュニケーション能力を有している。
  • 新たなものに積極的に挑戦する意欲をもっている。
  • 他の教職員と連携・協働し,組織的に職務を遂行できる。

【広島県が特に求める資質・能力】

  • 問題に直面した時点で集められる情報や知識を入手し,自ら深く考え,それを統合して新しい答えを創り出す力
  • アイデア・情報・知識の交換や共有,アイデアの深化や答えの再吟味のために他者と協働・協調できる力
  • 協調的・創造的な問題解決のために,どのような分野においても学び続ける力

これらのことが求められています。
広島市と比べ、専門性を重視する記載が多く見受けられるのが広島県の特徴です。

倍率と採用予定数

去年の合格者数と今年の採用予定数を比べてみましょう。

広島県・広島市公立学校教員採用候補者選考試験の結果実施要項より。

校種採用見込数採用見込数増減
小学校330人程度290人程度
中学校155人程度160人程度同程度
高校160人程度150人程度
特別支援85人程度100人程度
養護教諭25人程度25人程度同程度
栄養教諭若干名若干名同程度
合計755人程度725人程度

採用予定数は去年と比べ小学校で40人増、高校で10人増です。一方、特支では15人減ります。県全体でみると30人程度増えます。。

倍率についてですが、去年よりもやや低倍率になると予想しています。採用見込の増加に加え、教員人気の低下により全国的に教採の受験者数は減少しています。広島県・市の受験者数は2700人前後を行き来きしていますが、大きな増加につながる要因は見当たらないためやや低倍率化すると考えられます。

広島県・市の受験者数と受験倍率は次のように推移しています。

年度受験者数合格者数倍率
R元2763人2.5倍
R22786人2.7倍
R32643人972人2.7倍
R42915人934人3.1倍
R52749人906人3.0倍

広島県・広島市は全国平均(2.9倍)よりと同程度の倍率ですが、校種や教科によっては高倍率の場合があります。受験される方は併願を視野に入れるのもいいでしょう。経験とチャンス、選択肢を増やすことができます。
【日本全国】66自治体の情報を集めまくって気づいたこと

教採対策オススメ書籍

教採の対策方法はいろいろあります。
・講座を受講する
・先輩に見てもらう
・対策のサークルに参加する
など。

その中でもお手軽かつ効果的なのが書籍での学習です。
・必要な知識が体系的にまとめられている
・1人で学習できる
・時間や場所の制限がない
安い
と、メリットはたくさんあります。

もちろん本を読むだけでなく実際の練習は必要ですが、
読書で知識を学ぶ → 練習 → 読書 → 、、、
というサイクルをしていけば、練習の効果は倍増していきます。

教採対策のオススメ本をまとめています。
ぜひこちらも参考になさって下さい。

筆記試験

筆記試験は教職教養と教科の専門教養が出題されます。

教職教養は日本国憲法や教育基本法などのいつの時代でも出題されるものから「こども基本法」「COCOLOプラン」など時代の流行で出題されやすいものまで様々です。

対策のオススメは最新の過去問を解くことです。
全国的にも出題の傾向は似ているので、受験先の自治体以外にも問題にあたってみることで確実な力をつけることができます。

また、教職教養の知識は面接対策に活きてくることも多いので、教職教養の対策は幅広くしておくと合格がより近くなります。

最新&問題数が多い過去問集がありますので、そのリンクを貼っておきます。

>> 最新の過去問集はこちら

教科の専門教養は、その教科を指導するのに最低限必要な学力を有しているかを見るための試験です。ですので、そこまで高い難易度の問題は出題されません。

合格の目安は
小学校 → 公立高校の入試問題で6割取れるレベルなら合格点
中・高 → 大学共通テストで6割取れるレベル
です。

このぐらいが取れるのであれば専門教養で不合格になることはまずないでしょう。ただし、あくまで目安なので場合によってはそれでも届かない時もあります。対策はしっかりとおこなってしてください。

対策は過去問を繰り返し解くのがオススメです。
過去問は早めに買わないと売り切れて、再入荷まで数週間待たされることが多いです。過去問の購入は早めにおこなうといいでしょう。

1次試験には試験監督のセリフや行動がわかる放送原稿や選考方法や合格者数の決め方がわかる合格者選考基準といった資料が作られています。

試験監督向けの資料ですが、こちらで詳細を見ることができます。試験の流れを知っていると試験当日の緊張や不安を和らげて失敗を減らすことにつながります。

>> 試験監督向けの放送原稿
>> 合格者選考基準

模擬授業面接

模擬授業面接は模擬授業と個人面接がセットになっています。
模擬授業(場面指導)後に個人面接があります。

  • 30分で指導案作成
  • 15分の模擬授業(入退室を含む)
  • 対象学年や領域を言った後に模擬授業を始める
  • 面接委員3名は児童生徒と想定する
  • その後に個人面接25分

過去受験者の様子

テーマ 算数 5年生 D領域(数量関係) 割合(百分率)

教科書のコピーのようなプリント(B4横1枚)から指導案(略案A4縦1枚)作成 30分 
→ 時間がきたらコピーをしていただき模擬授業教室へ移動
→ 教科・学年・領域・単元を伝えた後に模擬授業 15分

○ 教卓から見て正面左から斜め後ろに向かって三人の試験官の方が児童役として座っています。白・黄色・赤・青のチョークと黒板用の定規がありました。教科や学年・テーマについては他の受験生と変更はなかったようですが、教科書のプリントは時間帯によって少し違っていたようです。「想定した教科・学年・領域・単元を最初に言ってから授業をしてください」という指示がありました。

主な評価点

  • 児童生徒の考えを引き出す発問ができるなど十分な指導力を持っている
  • 児童生徒を引き付ける表情,動作ができるなど表現力が豊かである
  • 児童生徒に共感的,受容的な対応ができる

模擬授業面接の流れは   模擬授業面接についてで解説されています。

また、模擬授業面接は教諭、養護教諭、栄養教諭で異なる評定票が使用されます。評価のポイントが違うので注意が必要です。
>> 教諭用の評定票をみる
>> 養護教諭用の評定票をみる
>> 栄養教諭用の評定票をみる

個人面接

・25分
・面接官2人

主な評価項目

  • 児童生徒に対する愛情,教育に対する熱意,意欲等を持っている
  • 自ら進んで事にあたり,より効果的に行おうとする意思がある
  • 組織の中で自己の役割を認識し,良好な人間関係を築くことができる

詳しい評価項目や評価の着眼点(○○ができているか)は面接官が使用する評定票で確認することができます。
こちらでその評定票について詳しく見ることができます。

>>面接官が使う評定票を見る

面接での質問例

  • 教員の志望理由
  • 広島県を志望した理由
  • 教師の不祥事について
  • どうして市ではなく県なのか
  • 自己PR
  • ICTを取り入れた授業をしたことはあるか
  • 資質に欠ける同僚がいたらどうするか
  • 他の自治体は受験したか。
  • 今回で何回目の受験か。
  • 広島県は広いが、勤務地の希望はあるか。どこになっても良いか。
  • 児童が茶髪にして学校に登校してきたらどうするか。
  • 児童が賞を取ったと喜んで抱きついてきた場合、ハグして良いか。
  • 人間関係で悩んだことはないか。
  • 趣味や特技は。
  • 思考力・判断力・表現力を付けるためにはどうすればよいか。
  • 広島県のことばの教育についてどう思うか。
  • 最近のいじめのニュースを聞いてどう感じるか。
  • 食育についてどう指導していくか。
  • 校内研修でどのようなことを学んだか。

面接試験は評価項目や評価の着眼点を知っているだけで有利に進めることができます。それらを確認しておくのも面接対策で十お湯になります。

>>面接官が使う評定票を見る

実技試験

一部の校種・教科では実技試験が行われます。配点もある程度あり、決して軽視できない試験です。
試験の大まかな内容や評価項目、評価の着眼点については評価表を見るといいでしょう。どういったことが評価につながるのかがわかります。

それぞれの試験の評価表へのリンクを貼っておきます。
試験を少しでも有利に進めたい方は必見です。

中学
音楽
美術
技術

中高
保体
家庭科
英語

高校
音楽
美術
書道
情報
農業
工業(機械)
工業(電気)
工業(建築)
工業(土木)
工業(化学工学)
商業
福祉

養護

面接の対応力を上げるには

教採は面接でいかに高得点を取るかが重要になってきます。
面接は
・配点が高い
・免除にならない
・自治体によっては、面接の点数順に一次合格になる

と、教採の中でも非常にウエイトの高い試験です。
どれだけ面接を攻略していくかが教採合格の鍵を握ります。

面接が苦手な人もいれば高得点を取る人もいますが、それぞれに共通していることがあります。
それは相手に好印象を持ってもらえるかどうかが大きな要因になっています。
どれだけ正確で深い知識をもっていても、悪い姿勢でボソボソ話していては印象としては悪く、合格は難しいです。

教採塾ブログでは専門スタッフによる面接練習をおこなっています。
A判定の取得経験のあるスタッフが面接練習をして

  • あなたの長所と短所
  • 短所の改善方法
  • より面接官に伝わる面接の仕方

などをお伝えします。詳細は以下でご紹介しています。

>> 教採塾ブログの面接練習について詳しくみる

また、面接で高得点を取る人、思った以上に点数が伸びない人。
それぞれの特徴については次の記事が大変参考になります。
無料で一部読めるので、ぜひ参考にしてみてください。
>>教採で落ちない面接 高得点を取る人の共通点と対策法

管理人

広島県は試験情報の公開が非常に手厚く、過去問や試験の流れまでがわかります。その分、他の受験生も対策を講じやすいので、違うポイントで差をつける必要があります。「教育県ひろしまの創造」とあるように、県の取り組みや教育の実態を知ることで一歩先に進むことができるでしょう。
広島県 教育に関する大綱(令和3年2月) 
【概要版】広島県 教育に関する大綱(令和3年2月) (PDFファイル)

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