

未来を拓く たくましい「やまぐちっ子」の育成
という教育目標を掲げる山口県。その最大の課題は人口減少です。キャリア教育や地域連携教育の充実により、郷土に愛着を持つ人を育てようとしています。その他、求める人物像や試験の内容を紐解いていきましょう。
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試験の変更点
2024年度実施の試験は以下の変更点があります。
詳細は山口県公立学校教員募集パンフレットをご確認ください。
- 教職チャレンジサポート特別選考の新設
- 国公立学校本採用教員経験者を対象とした第一次試験の教職専門免除
- 国公立学校本採用教員経験者のうち、志願区分と同一かつ3年以上の勤務経験を有する者を対象とした第一次試験免除
- 臨時的任用教員等を対象とした教職専門免除における在職期間の見直し及び対象者の拡大
- スポーツ・芸術特別選考及び看護科教諭特別選考における試験項目の見直し
山口県が求める教師像
山口県が求める教師像は6つあります。
山口県公立学校教員募集パンフレットより。
●豊かな人間性と人権尊重の精神を身につけた人
●強い使命感と倫理観をもち続けることができる人
●児童生徒を共感的に理解し、深い教育的愛情をもっている人
●幅広い教養と専門的知識、技能をもっている人
●豊かな社会性をもち、幅広いコミュニケーションができる人
●常に自己研鑽に努める意欲とチャレンジ精神のある人
これらのことが求められています。
倍率と採用見込者数
去年(2023年度)実施された試験の合格者数と今年の採用予定数を比べてみましょう。
教員募集パンフレット、実施要項より。
校種 | 去年の合格者数 | 採用見込者数 | 採用数 |
小学校 | 175人 | 193人程度 | 増 |
中学校 | 107人 | 130人程度 | 増 |
高校 | 62人 | 69人程度 | 増 |
特別支援 | 24人 | 24人程度 | 同程度 |
養護教諭 | 5人 | 5人程度 | 同程度 |
合計 | 373人 | 421人程度 | 増 |
去年の合格者数と比べ、特支と養護教諭以外の校種で採用見込者数が増えます。全体で50人近く採用数が増えます。
気になる倍率ですが、去年の2.6倍より低倍率化することが予想されます。採用数が増加しているだけでなく、受験者数の増加もあるからです。
全国的に教員の人気が低迷しており、多くの自治体で受験者が減っています。
山口県でも志願者数は年々減っており、志願者数と志願倍率次のように推移しています。
1312人・2.8倍(R2年実施)→ 1182人・3.2倍(R3年)→ 1060人・2.9倍(R4年)
このように志願者数は年々減っています。
また、R4年実施の試験では受験者数と受験倍率は次の通りでした。
987人・2.6倍(R4年実施)
山口県の2.6倍は全国平均(3.2倍)よりもかなり低い倍率です。しかし油断は禁物です。しっかりと対策を取った上で試験に臨むことが大事です。もし不安な方は他都道府県の併願を視野に入れるのもいいでしょう。経験とチャンス、選択肢を増やすことができます。
【日本全国】66自治体の情報を集めまくって気づいたこと
教採対策オススメ書籍
教採の対策方法はいろいろあります。
・講座を受講する
・先輩に見てもらう
・対策のサークルに参加する
など。
その中でもお手軽かつ効果的なのが書籍での学習です。
・必要な知識が体系的にまとめられている
・1人で学習できる
・時間や場所の制限がない
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と、メリットはたくさんあります。
もちろん本を読むだけでなく実際の練習は必要ですが、
読書で知識を学ぶ → 練習 → 読書 → 、、、
というサイクルをしていけば、練習の効果は倍増していきます。
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筆記試験
筆記試験は一般教養と教職の専門教養が出題されます。
一般教養は一般的な教養ですので、平均的な公立高校の入試問題が6割程度解けるレベルなら合格点を取れるでしょう。難易度も国数社理英と満遍なく出題されますが、苦手科目を得意科目の得点で補うことができます。全体で6割を取れるレベルを目指してください。
専門教養は校種・教科によって問題の難易度や得点すべき点数が異なります。おおむね6割が合格点の目安となりますが、それでも届かない時もあります。対策はしっかりとおこなってしてください。
対策は過去問を繰り返し解くのがオススメです。
過去問は早めに買わないと売り切れて、再入荷まで数週間待たされることが多いです。過去問の購入は早めにおこなうといいでしょう。
小論文試験
第二次選考試験(一部の特別選考では第一次選考試験)で小論文試験が実施されます。
- 50分
- 800字以内
50分で800字以内です。
時間に対して厳しい文量ではありませんが、余裕があるとも言えない時間です。テーマについて考察し、自分の経験を絡め、何を書いていくかを決めていきます。整った構成で書けるようにするには、ある程度の時間を必要とします。本番までには練習を重ねて、客観性や一貫性のある文章が書けるようにしておきたいところです。
例として設問を見てみましょう。
平成30年 小論文テーマ
技術革新の進展により、近い将来、多くの職種が人工知能(Al)やロボット等により代替できるようになる可能性が指摘されている一方で、これまでになかった仕事が新たに生まれる時代が到来すると言われています。 このような時代に、子どもたちが社会を生き抜くためには、どのような力が求められると、あなたは思いますか。また、あなたは教員として、子どもたちにこれからの社会を生き抜く力を育成するために、どのようなことに取り組んでいきますか。具体的に書いてください
引用 山口県公立学校教員採用候補者選考試験
ここで重要なのは
- 問題の把握
- 問題に対する取り組み
- 関連する自らの経験
これらを最初に考えることです。
最初の5~10分くらいなら時間を割いて考える価値は多いにあります。最初に文の構成を決めることで、文章の内容がブレにくくなり一貫性のある論文が書けるようになるからです。
論文が苦手な方は段落の見出しだけ考える練習をするのがオススメです。見出しだけなので短い時間でも練習することができます。
また、選考基準は以下の通りです。
教育的愛情、教育に対する情熱・意欲、教育観、人権意識、倫理観、表現力、創造力、指導力、社会性、積極性、協調性等
各評価の視点について、5段階で評価
小論文の対策について、教採塾ブログでは小論文の添削をおこなっています。
A判定の取得経験のある専門スタッフが小論文を添削し、さらに
- わかりやすい文章にする秘訣
- 説得力ある内容にする方法
- 簡単に書くための型
をお伝えします。詳細は以下でご紹介しています。
また、何度も合格小論文を生み出した書き方を詳しく解説しているサイトが参考になります。
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こちらも勉強の参考にしてみてください。

面接試験
山口県のでは第一次試験で集団面接(討議)・第二次試験で集団面接(模擬授業・討議)と個人面接が行われます。
集団面接(討議)
- 60分(構想5分、意見15分、討議40分)
- 6人グループ
- 面接官3人
評価の視点
表現力、判断力、社会性、積極性、協調性等
各評価の視点について、5段階で評価
過去の内容
- 情報モラルの大切さについて
- 子ども達が意欲的に主体的に学ぶ態度を育むために、どのようなことを心がけたらいいか
- 子ども達が情報モラルも身に付け、情報通信機器を適切に活用できるようにするために、どのようなことを心がけたらいいか
- 子ども達が自己の生き方について考え、目標に向かって努力する態度を育むために、どのようなことを心がけたらいいか
- 子ども達が郷土に誇りと愛着を持ち、地域の一員としての意識を高めるために、どのようなことを心がけたらいいか
- 子ども達が一人一人の存在を認め合い、互いを尊重する態度を育むために、どのようなことを心がけたらいいか
集団面接(模擬授業・討議)
- 模擬授業及び討議
- 20分(構想15分、授業は導入の5分)
- 6人グループ
- 面接官4人
評価の視点
教育的愛情、教育に対する情熱・意欲、教育観、人権意識、倫理観、表現力、創造力、指導力、社会性、積極性、協調性等
各評価の視点について、5段階で評価
過去の内容
- グループで協力し、小5(中2、高2)の子どもに「○○」について考えを深めさせる1時間の授業を立案する。どのような授業になるか討議せよ
- 「相手や場に応じた言葉遣いを心がけること」
- 「ボランティア活動を行うこと」
- 「自然や環境を守ること」
- 情報モラルの大切さについて
個人面接
- 個人面接及び適性検査
- 教職専門(教育法規、生徒指導等)
- 志願教科(科目等)と同一教科(科目等)等
評価の視点
教育的愛情、教育に対する情熱・意欲、教育観、
人権意識、倫理観、表現力、創造力、指導力、
社会性、積極性、協調性等
各評価の視点について、5段階で評価
面接の対応力を上げるには
教採は面接でいかに高得点を取るかが重要になってきます。
面接は
・配点が高い
・免除にならない
・自治体によっては、面接の点数順に一次合格になる
と、教採の中でも非常にウエイトの高い試験です。
どれだけ面接を攻略していくかが教採合格の鍵を握ります。
面接が苦手な人もいれば高得点を取る人もいますが、それぞれに共通していることがあります。
それは相手に好印象を持ってもらえるかどうかが大きな要因になっています。
どれだけ正確で深い知識をもっていても、悪い姿勢でボソボソ話していては印象としては悪く、合格は難しいです。
教採塾ブログでは専門スタッフによる面接練習をおこなっています。
A判定の取得経験のあるスタッフが面接練習をして
- あなたの長所と短所
- 短所の改善方法
- より面接官に伝わる面接の仕方
などをお伝えします。詳細は以下でご紹介しています。
また、面接で高得点を取る人、思った以上に点数が伸びない人。
それぞれの特徴については次の記事が大変参考になります。
無料で一部読めるので、ぜひ参考にしてみてください。
>>教採で落ちない面接 高得点を取る人の共通点と対策法


山口県は人口減少の課題の中、知・徳・体の教育の推進や教育環境の整備などの取り組みを行っています。次の資料から、山口県の教育についての理解を深めることができます。
山口県教育振興基本計画・山口県教育振興基本計画
山口県の教育、学術及び文化の振興に関する総合的な施策の大綱
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