

未来を拓く たくましい「やまぐちっ子」の育成
という教育目標を掲げる山口県。その最大の課題は人口減少です。キャリア教育や地域連携教育の充実により、郷土に愛着を持つ人を育てようとしています。その他、求める人物像や試験の内容を紐解いていきましょう。

試験の変更点
変更点はいくつかありますが、2021年度実施の試験では一次・二次ともに集団面接が行われないことになりました。受験者からすると負担がかなり減る変更です。
詳細は令和4年度(2022年度)山口県公立学校教員募集パンフレットをご確認ください。
- 社会人特別選考(高校農業)で条件を満たせば免許がなくても受験可
- 出願の全面電子申請化
- 第一次試験で集団面接(討論)が実施されず
- 第二次試験で集団面接(模擬授業及び討論)が実施されず
山口県が求める教師像
山口県が求める教師像は6つあります。
(山口県が求める教師像~Ⅴ初任給についてより)
●豊かな人間性と人権尊重の精神を身につけた人
●強い使命感と倫理観をもち続けることができる人
●児童生徒を共感的に理解し、深い教育的愛情をもっている人
●幅広い教養と専門的知識、技能をもっている人
●豊かな社会性をもち、幅広いコミュニケーションができる人
●常に自己研鑽に努める意欲とチャレンジ精神のある人
これらのことが求められています。
倍率と採用見込者数
気になる倍率ですが、去年の合格者数と今年の採用見込者数を比べて考えてみましょう。
校種 | 去年の合格者数 | 採用見込者数 | 採用数 |
小学校 | 201人 | 173人程度 | 減 |
中学校 | 94人 | 86人程度 | 微減 |
高校 | 72人 | 68人程度 | 微減 |
特別支援 | 25人 | 24人程度 | 同程度 |
養護教諭 | 26人 | 10人程度 | 減 |
障害者を対象とした選考 | 0人 | 9人程度 | - |
合計 | 418人 | 370人程度 | 減 |
採用見込者数は約1割減の370人程度です。倍率は上がりそうですが、そこまで大きく上がらないと予想しています。というのも、全国的に教員の人気が低迷しているからです。ですが、採用見込者数の減り幅が大きいので、過度な期待は禁物です。
<追記>
志願状況が発表されました。
R4志願状況資料(総括表)
志願倍率は3.2倍です。去年の2.8倍よりは増えていますが、去年の全国平均の3.6倍を下回る倍率となっています。また、実際には受験を辞退する人がいるので、倍率は3.2倍からは下がります。全国と比較すると合格に届き康自治体だと言えます。
とはいえ、油断は禁物です。しっかりと対策を取った上で試験に臨むことが大事です。もし不安な方は他都道府県の併願を視野に入れるのもいいでしょう。経験とチャンス、選択肢を増やすことができます。
【日本全国】66自治体の情報を集めまくって気づいたこと
面接試験
山口県のでは第一次試験で集団面接(討議)・第二次試験で集団面接(模擬授業・討議)と個人面接が行われます。
※2021年度実施の試験では集団討論は行われません。
参考として掲載します
(参考)集団面接(討議)
・60分(構想5分、意見15分、討議40分)
・6人グループ
・面接官3人
評価の視点
表現力、判断力、社会性、積極性、協調性等
各評価の視点について、5段階で評価
過去の内容
・情報モラルの大切さについて
・子ども達が意欲的に主体的に学ぶ態度を育むために、どのようなことを心がけたらいいか
・子ども達が情報モラルも身に付け、情報通信機器を適切に活用できるようにするために、どのようなことを心がけたらいいか
・子ども達が自己の生き方について考え、目標に向かって努力する態度を育むために、どのようなことを心がけたらいいか
・子ども達が郷土に誇りと愛着を持ち、地域の一員としての意識を高めるために、どのようなことを心がけたらいいか
・子ども達が一人一人の存在を認め合い、互いを尊重する態度を育むために、どのようなことを心がけたらいいか
(参考)集団面接(模擬授業・討議)
・模擬授業及び討議
・20分(構想15分、授業は導入の5分)
・6人グループ
・面接官4人
評価の視点
教育的愛情、教育に対する情熱・意欲、教育観、
人権意識、倫理観、表現力、創造力、指導力、
社会性、積極性、協調性等
各評価の視点について、5段階で評価
過去の内容
・グループで協力し、小5(中2、高2)の子どもに「○○」について考えを深めさせる1時間の授業を立案する。どのような授業になるか討議せよ
・「相手や場に応じた言葉遣いを心がけること」
・「ボランティア活動を行うこと」
・「自然や環境を守ること」
個人面接
・個人面接及び適性検査
・教職専門(教育法規、生徒指導等)
・志願教科(科目等)と同一教科(科目等)等
評価の視点
教育的愛情、教育に対する情熱・意欲、教育観、
人権意識、倫理観、表現力、創造力、指導力、
社会性、積極性、協調性等
各評価の視点について、5段階で評価
過去の質問内容
模擬授業
模擬授業のポイント、留意点など
評価の視点
過去の質問内容
自分の未来は自分で作る
年に1回の教員採用試験。
合格すれば安定した職に就くことができますが。合格しなければ次のチャンスは1年後です。
合格できる実力を試験までにしっかりとつけたいところです。
勉強や対策は継続することで大きな力になります。
未来の後悔を避けるためにも、対策のポイントを押さえておくといいでしょう。
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また、教採合格に向けて努力する一方で、人生を左右する試験を年に1回だけに絞るのはなかなかリスクの高いことだと考える方が多いです。
試験対策と同時に、セーフティネットを作っておくとで、より安心して行動できます。
教採と同時にとっておきたい行動4選【結論:早く次の行動を起こす】
教採対策おすすめ書籍

山口県は人口減少の課題の中、知・徳・体の教育の推進や教育環境の整備などの取り組みを行っています。次の資料から、山口県の教育についての理解を深めることができます。
山口県教育振興基本計画
山口県教育振興基本計画(概要版)
山口県の教育、学術及び文化の振興に関する総合的な施策の大綱
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