オシャレで華やかなイメージの強い神戸市ですが、他の自治体よりも市の良さや教育の内容をしっかりとアピールしています。また、1996年の阪神・淡路大震災の辛さと復興の力強さを知る地域だということを意識すると、神戸の教育へのアプローチも少し違ったものになるでしょう。
この記事を書いた人
- 教採塾ブログ管理人
- 教採対策サークル主宰
- これまでに多くの合格者を輩出
- 教員経験 小学校・中学
X:https://twitter.com/isshi_ec
教採情報や教員お役立ち情報を発信
フォローよろしくお願いします。
公式LINEでも教採に役立つ情報を発信中。
お友達追加するだけで対策資料4つを
🎁無料プレゼント🎁
ぜひお友達登録をお願いします😃
試験の変更点
以下の変更点があります。
試験要項より。
- スケジュールの前倒し
- 加点制度の見直し
・加点の引上げ
・司書教諭資格所有者への加点
・書道免許所有者に対する加点の廃止 - 大学等推薦区分の見直し
推薦人数の人数制限(3名)を撤廃 - 大学3年生等を対象とする教員採用選考の実施
受験者にとって有利な変更が多くあります。特に加点の引き上げは該当する方にとって大きな変更です。
神戸市の求める人物像
神戸市の求める人物像は3つあります。
選考案内より。
選考案内には教育大綱や神戸市の教育の抜粋なども載っています。神戸市の教育への理解を深める最初の一歩となります。一読することをオススメします。
豊かな人間性にあふれ、子供に寄り添うことができる人
子供に対する深い愛情と思いやりを持ち、いかなる困難にあっても子供の笑顔と成長につながる選択をできる人を、私たちは求めています。
自律心を備え、多様性を尊重し、協調・協働できる人
常に高い倫理観と規範意識に基づいて行動するとともに、多様な他者との対話やつながりを深め、互いを理解し尊重しながら、協調・協働できる人を、私たちは求めています。
自らの資質・能力向上のため、学び続けることができる人
時代の変化とともに学校教育に求められる役割や課題が多様化するなか、自己研鑽のために努力し続けることができる人を、私たちは求めています。
これらのことが求められています。
倍率と採用予定数
去年の合格者数と今年の採用予定数を比べてみましょう。
実施要項より。※正規の募集人員
校種 | 募集人員 | 去年の募集人員 | 増減 |
幼稚園 | 数名 | 数名 | 同程度 |
小学校 | 約200名 | 135名 | 増 |
小学校(英語) | 約15名 | 15名 | 同程度 |
中高 | 約140名 | 130名 | 増 |
特別支援 | 約50名 | 40名 | 増 |
養護教諭 | 約15名 | 10名 | 増 |
栄養教諭 | 数名 | 数名 | 同程度 |
合計 | 約430名 | 330名 + α | 増 |
募集人員は去年よりも増えます。特に小学校では65名の大幅増加です。他の校種も増加傾向です。
気になる倍率ですが、倍率は低倍率化することが予想されます。それには理由が2つあります。
・募集人員の増加と予定より多い合格者数
・受験者数の増加
・募集人員の増加と予定より多い合格者数
神戸市では毎年、募集人員数を超える人数が合格しています。去年は330名の募集人員に対して463名が合格しています。今年も同じように募集数を超える合格者が出るかはわかりませんが、大量採用の流れは確実にあります。
・受験者数の減少
教員人気の低下により、全国的に教採受験者数は減っています。神戸市にもその傾向があります。
神戸市の受験者数と受験倍率は次のように推移しています。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
R元 | 2029人 | 294人 | 6.9倍 |
R2 | 1857人 | 247人 | 7.5倍 |
R3 | 1746人 | 246人 | 7.1倍 |
R4 | 1622人 | 451人 | 3.6倍 |
R5 | 1643人 | 463人 | 3.5倍 |
この数年で受験者数は400人近く減っており、倍率は低倍率化しています。R3年までは約7倍と全国でも屈指の高倍率でしたが、受験者数の減少と採用数の大幅な増加が重なり一気に3倍台にまで下がりました。
とはいえ、教採の全国平均が2.9倍です。対策をしてもまだ困難な道であることは変わりません。チャンスを広げるためにも、併願を選択肢は視野に入れることをおすすめします。
【日本全国】66自治体の情報を集めまくって気づいたこと
教採対策オススメ書籍
教採の対策方法はいろいろあります。
・講座を受講する
・先輩に見てもらう
・対策のサークルに参加する
など。
その中でもお手軽かつ効果的なのが書籍での学習です。
・必要な知識が体系的にまとめられている
・1人で学習できる
・時間や場所の制限がない
・安い
と、メリットはたくさんあります。
もちろん本を読むだけでなく実際の練習は必要ですが、
読書で知識を学ぶ → 練習 → 読書 → 、、、
というサイクルをしていけば、練習の効果は倍増していきます。
教採対策のオススメ本をまとめています。
ぜひこちらも参考になさって下さい。
続きを見る
合格したいなら必読の教採オススメ書籍まとめ
筆記試験
筆記試験は一般教養と教職の専門教養が出題されます。
一般教養は一般的な教養ですので、平均的な公立高校の入試問題が6割程度解けるレベルなら合格点を取れるでしょう。難易度も国数社理英と満遍なく出題されますが、苦手科目を得意科目の得点で補うことができます。全体で6割を取れるレベルを目指してください。
専門教養は校種・教科によって問題の難易度や得点すべき点数が異なります。おおむね6割が合格点の目安となりますが、それでも届かない時もあります。対策はしっかりとおこなってしてください。
対策は過去問を繰り返し解くのがオススメです。
過去問は早めに買わないと売り切れて、再入荷まで数週間待たされることが多いです。過去問の購入は早めにおこなうといいでしょう。
面接試験
第1次選考 集団面接
一般選考だと筆記試験で、一定の点数を取得したら受験できます。
- 受験者5人前後
- 20分
- 120点(第1次選考 240点満点)
- 面接官3人
過去の質問内容
- 教師以外になりたい職業は
- 周囲の人からどんな人と言われるか
- 子供に家庭学習をさせる上で大切にしたいことは
- 孤立している子にどう関わるか
- アジア太平洋戦争でどの教材をどのように取り組むか
- また、どう扱うか
- 最近の子供のことで気になること
- ストレス解消法
- 会場に来るまでに出会った、一番印象に残っている場面で、一枚の写真に納めるとしたら、どんな場面か
- 新任教師に求められる資質とは
- この面接は10点満点中、何点か
- 小3に伝えるように神戸のおすすめを教えて
要項には毎年「よくある質問」が掲載されています。
面接試験のことも書かれているので、一度は読むことをおすすめします。
第2次選考 個人面接
- 20分~30分
- 面接官4~6人
- 300点(実技なし)
240点(実技あり)
※第2次選考 300点満点 - 模擬授業と場面指導がセット
過去の質問内容
- 保護者とお話をするとき、一番気を付けることは、何か
- 神戸市があなたを採用しないと損をすると思うくらいの、あなたの一番の強みは
- 保護者との良い関係とは
- また、良い関係を築くためには
- 子どものサインにどう気づき対応するか
- 保護者のクレーム対応で大切にすることは
- 教師を定年まで続けるには何が必要か
- 小6におすすめする本は
- 今年ダメだったらどうするか
- 今までで一番おいしかったものを小3に向けて話して
- 兵庫県と併願してしるが兵庫県の正規採用と神戸市の産休代替の講師ならどちらを選ぶか
- 音楽の専科になってほしいといわれたらなるか
- 教師として弱い部分は何か
神戸市は実践的な内容が面接で良く聞かれます。「こういう場合ならこう答えよう。」と自分で問題を想定し、対応スピードを速める練習をすると本番で焦ることも減ってきます。学生なら実習やボランティアの経験を、講師なら現場の経験を基にして考えると良いでしょう。
≪面接試験における評価の観点≫
- 子供一人一人に愛情をもって関わり、温かく寄り添う感性を持っているか。
- いかなる困難にあっても、子供の笑顔と成長につながる行動がとれるか。
- 社会人として守るべき法令やルール、マナーを身につけているか。
- 組織の一員として、互いを理解し尊重しながら協働する意義を理解しているか。
- 良好な人間関係を築くことができるコミュニケーション能力を有しているか。
- 教育を取り巻く社会情勢の変化に関心を持っているか。
- 教育者としての責任感・使命感を備え、学び続ける向上心があるか。
面接の対応力を上げるには
教採は面接でいかに高得点を取るかが重要になってきます。
面接は
・配点が高い
・免除にならない
・自治体によっては、面接の点数順に一次合格になる
と、教採の中でも非常にウエイトの高い試験です。
どれだけ面接を攻略していくかが教採合格の鍵を握ります。
面接が苦手な人もいれば高得点を取る人もいますが、それぞれに共通していることがあります。
それは相手に好印象を持ってもらえるかどうかが大きな要因になっています。
どれだけ正確で深い知識をもっていても、悪い姿勢でボソボソ話していては印象としては悪く、合格は難しいです。
教採塾ブログでは専門スタッフによる面接練習をおこなっています。
A判定の取得経験のあるスタッフが面接練習をして
- あなたの長所と短所
- 短所の改善方法
- より面接官に伝わる面接の仕方
などをお伝えします。詳細は以下でご紹介しています。
また、面接で高得点を取る人、思った以上に点数が伸びない人。
それぞれの特徴については次の記事が大変参考になります。
無料で一部読めるので、ぜひ参考にしてみてください。
>>教採で落ちない面接 高得点を取る人の共通点と対策法
模擬授業・場面指導
個人面接の前に
「自己紹介」、「模擬授業」、「場面指導」
という流れで行います。
過去の場面指導の題
- 学級内で盗難事件があり、学級委員長が「田中君が盗っているところを見た。」と報告してきた。その田中君に対して指導
- 給食で5年生のA君は好きな唐揚げだけを多くとり、苦手なブロッコリーは減らしている。A君への指導
- 夜10時のコンビニ前に児童がいる。どうするか
模擬授業・場面指導について、要項の「よくある質問」にこのような記載があります。
第2次選考について
Q2 面接において「場面指導」を実施するとありますが、どのようなことをするのでしょうか。
A ある具体的な状況を想定した面接題を受験者に示し、面接官の指示にしたがって、教員としてその状況にどのように対応するかを考えて役割を演じていただきます。
Q3 実施される模擬授業では、面接官が生徒役をするのですか。
A 昨年度実施した模擬授業では、面接官が生徒役を担いました。具体的な実施内容は、第1次選考合格通知にてご
案内します。
神戸市の教育や目指す姿については、次の資料から理解を深めることができます。
第3期神戸市教育振興基本計画
神戸市教員育成指標<教諭等>
この記事を書いた人
- 教採塾ブログ管理人
- 教採対策サークル主宰
- これまでに多くの合格者を輩出
- 教員経験 小学校・中学
X:https://twitter.com/isshi_ec
教採情報や教員お役立ち情報を発信
フォローよろしくお願いします。
公式LINEでも教採に役立つ情報を発信中。
お友達追加するだけで対策資料4つを
🎁無料プレゼント🎁
ぜひお友達登録をお願いします😃