

浜松市は他の自治体と比べて加点の項目が充実しています。
英語の資格はもちろんのこと、司書教諭や幼稚園教諭免許、公認心理士など、最大で20点まで加点されます。資格を持っている、取ろうとしている方は浜松市の受験を選択肢に入れるのも良いでしょう。

「浜松市が目指す教職員の姿」
「浜松市が目指す教職員の姿」
として
愛情と情熱を持ち続ける教職員
専門性と指導力を磨き続ける教職員
を掲げています。
そして3つの観点で、着任時の姿に求められる資質・能力をまとめています。
(浜松市が目指す教職員の姿より)
A 授業を創る力
・子供の発達に関して理解する。
・授業の目標・内容について理解する。
・学習指導の方法(授業設計、指導技術等)について理解する。
・カリキュラム・マネジメントについて理解する。
B 子供と関わる力
・子供の発達に関して理解する。
・生徒指導の意義・目的等について理解する。
・生徒指導の方法(連携、相談等)について理解する。
・特別な配慮を必要とする子供の支援について理解する。
C よりよい教育を進め、高める力
・子供を育てるため、連携・協働の必要性について理解する。
・学校の在り方・役割・責任等について理解する。
・教員の在り方・役割・責任等について理解する。
・子供を守るためのリスクやその対応について理解する。
・子供を育てるため、明確なビジョンをもつ必要性とその内実を理解する。
・他者の助言を受け入れる謙虚さと誠実さをもっている。
これらのことが求められています。
倍率
気になる倍率についてですが、去年の合格者数と今年の採用予定数を比べて考えてみましょう。
校種 | 去年の合格者数 | 今年の採用予定数 | 増減 |
小学校 | 86 | 90人程度 | 同程度 |
中学校 | 59 | 60人程度 | 同程度 |
発達支援 推進教員 | 10 | 10人程度 | 同程度 |
養護教諭 | 4 | 若干名 | 同程度 |
障がいに 配慮した選考 | - | 若干名 (上記に含む) | ー |
合計 | 159 | 160人+α | 同程度 |
今年の採用予定数は去年の合格者数と同程度です。
気になる倍率ですが同程度~わずかに低倍率化すると予想しています。
というのも、過去2年で倍率の変動はほとんどありませんが、全国的に教員の人気が低迷しています。浜松市にもその流れがくるだろうと考えられるからです。
ちなみに過去数年の志願者数と倍率は以下の通りです。
490人・4.9倍(R元年)→ 566人・4.2倍(R2年)→ 584人・4.3倍(R3年)
去年の4.3倍という数字は、教採の全国平均である3.4倍よりもかなり高い倍率です。合格率25%と考えると決して簡単な試験ではありません。今後受験を考える方は他の自治体を併願することを視野に入れるのもいいでしょう。経験とチャンス、選択肢を増やすことができます。
【日本全国】66自治体の情報を集めまくって気づいたこと
教採対策オススメ書籍
教採の対策方法はいろいろあります。
・講座を受講する
・先輩に見てもらう
・対策のサークルに参加する
などなど。
その中でもお手軽かつ効果的なのが書籍での学習です。
・必要な知識が体系的にまとめられている
・1人で学習できる
・時間や場所の制限がない
・安い
と、メリットはたくさんあります。
もちろん本を読むだけでなく実際の練習は必要ですが、
読書で知識を学ぶ → 練習 → 読書 → 、、、
というサイクルをしていけば、練習の効果は倍増していきます。
教採対策のオススメ本をまとめています。
ぜひこちらも参考になさって下さい。
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合格したいなら必読の教採オススメ書籍まとめ
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面接試験
第1次選考試験
浜松市の第1次選考試験の面接は次のような特徴があります。
- 個人面接
- 15分
- 面接官3人
過去の質問内容
- 教師になる動機
- 浜松を受験した動機
- 浜松の教育施策で知っていることは
- 教育実習で学んだこと
- 今までの経験で教職に活かせる事
- 運動はしているか
- 教職への想い
- 部活経験について
- 子供との信頼関係を築くにはどうするか
- ストレスの解消法
- 教師の魅力とは
- 教師に必要な力とは
- 資質・能力をどうやって磨くか
- 好きな言葉(座右の銘)
- 教師にとって一番大切なことは何か
- 最近読んだ本、好きな登場人物
- 学校を元気にするためにできること
- 教師として何ができるか
- 教師の不祥事をどう思い、自分が心がけること
- 学校や職場でのでの人間関係
- 壁にあたったときの解決法
- いじめが起こったときの対応
- 不登校児童への対応
- なぜこの校種を志望したか
- 保護者から電話でクレームがあったときにどう対応するか
- 楽しい英語授業とは
- 英語が話せない日本人は多いが,その理由は
自分の志望動機や教職についてだけでなく、浜松市の境域施策についても聞かれること多いです。市のHPなどから情報をチェックしておきたいところです。(詳しくはページ下部の未来プランを参照)
第2次選考試験
面接について、要項にはこのように記載されています。
ア 個人面接(受験者1人面接委員3人による面接を行います。)
イ 授業・保健に関する面接(受験者1人面接委員3人による面接を行います。)
過去の質問内容
- 勤務校での大変な経験は何か
- 勤務校での嬉しかった経験は何か
- 浜松について何か知っているか
- なぜ浜松の試験を受けたのか
- 浜松の教育施策で知っていることは
- 浜松ルールとは
- 浜松市の教育の取り組みで良いと思うもの
- 学校でのしつけについて
- 生徒指導での留意点
- いじめの対処法
- いじめていた生徒とどう関わるか
- 保護者から自分の子が学校でしかられたという電話にどう対応するか
- 保護者の信頼を得るためには
- 教員の不祥事について
- 自分が教師に向いている点は何か
- 自分の短所は
- 目指す教師像
- 担任としてどんなクラスにしていきたいか
- 自分のクラスが荒れてしまったらどうするか
- 今の子供の課題は
- 講師生活で一番大変だったことは
- 講師生活で良かったことは
- 児童生徒に対して一番やってはいけないことは
- 自分に対して心を開いてくれない児童生徒に対してどう接するか
- 職員室で孤立している同僚に対してどう接するか
- 教師の信用失墜の原因は何か
- 子供にメールでコミュニケーションを取りたいと言われたらどうするか
- 嫌なことがあった時はどう立ち直るか
- 今の職場で学んだこと
- 体罰についてどう思うか
- 併願しているか
- 両方受かったらどうするか
- 教員になったら子供達に何を伝えたいか
- 浜松市で教員になったら,こんなことをしたいと1分間でアピールしてください。
1次と比べて、浜松市の教育への深い理解が求められることが多いです。しっかりと押さえておきたいポイントです。
面接の対応力を上げるには
教採は面接でいかに高得点を取るかが重要になってきます。
面接は
・配点が高い
・講師をすることで筆記は免除になるが、面接は免除にならない
・自治体によっては、筆記で合格最低点さえ取れば面接の点数順に一次合格になる
と、教採の中でも非常にウエイトの高い試験です。
どれだけ面接を攻略していくかが教採合格の鍵を握ります。
面接が苦手な人もいれば高得点を取る人もいますが、それぞれに共通していることがあります。
それは相手に好印象を持ってもらえるかどうかが大きな要因になっています。
どれだけ正確で深い知識をもっていても、悪い姿勢でボソボソ話していては印象としては悪く、合格は難しいです。
面接で高得点を取る人、思った以上に点数が伸びない人。
それぞれの特徴については次の記事が大変参考になります。
無料で一部読めるので、ぜひ参考にしてみてください。
>>教採で落ちない面接 高得点を取る人の共通点と対策法

授業・保健に関する面接
試験要項より
第2次選考試験の「授業・保健に関する面接」とは、どのような面接ですか?
授業に関する面接は「模擬授業」ではありません。まず面接前に、各校種、教科毎に提示された単元の授業を構想する時間があります。その後、面接委員との面接に臨み、作成した授業構想をもとに、実際に板書をし、授業のポイントを説明したり質問に答えたりします。
「保健」に関する面接も、面接前に、提示された課題について構想する時間があります。課題は養護教諭としての保健管理や救急対応等、様々な場面についての内容んあります。また、面接の中で「保健教育に関する実演」も実施します。

○未来創造への人づくり
○市民共同による人づくり
2つの教育理念を掲げる浜松市。未来プランにも目を通し、浜松市の教育についての理解を深めておきましょう。
(第3次浜松市教育総合計画(はままつ人づくり未来プラン)より)