学びと絆で 夢と未来を拓き 社会を創造する人づくり
岩手県の教育の基本目標です。
人口減少・少子高齢化・ 東日本大震災からの復旧と復興など、多くの課題を見据える岩手県。面接試験ではその理解を深めて臨みたいところです。
この記事を書いた人
- 教採塾ブログ管理人
- 教採対策サークル主宰
- これまでに多くの合格者を輩出
- 教員経験 小学校・中学
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試験の変更点
以下の変更点があります。
詳細は試験の概要をご確認ください。
- 特別推薦の変更等
・大学推薦特別選考を実施
・スポーツ特別選考と特定教科特別選考を停止 - 募集教科の変更等
- 加点措置の変更等
・英語資格による加点に有する英語資格等を拡大
・中学校(英語)受験者の英語資格による加点が20点から25点に変更
岩手県の求める人物像は
岩手県が求める人物像は4つあります。
岩手県教員採用試験総合案内より。
分かりやすい授業ができ、児童生徒に確かな学力をつけることができる教師
児童生徒に対する愛情を持ち、一人ひとりの児童生徒と真剣に向き合うことができる教師
豊かな人間性を持ち、幅広い教養と良識を身につけている教師
教員としての使命感や責任感を持っている教師
これらのことが求められています。
倍率と採用予定数
去年の合格者数と今年の採用予定数を比べてみましょう。
実施要項より。
校種 | 採用予定数 | 去年の採用予定数 | 採用数 |
小学校 中学校 | あわせて 220名程度 | あわせて 200名程度 | 同程度 |
高校 特別支援 | あわせて 80名程度 | あわせて 70名程度 | 同程度 |
養護教諭 | 20名程度 | 20名程度 | 同程度 |
栄養教諭 | 募集なし | 募集なし | 同程度 |
合計 | 320名程度 | 290名程度 | 同程度 |
去年の採用予定数と比べ30名程度の増加となります。校種ごとに見ると小中学校で20名増、高校特支で10名増です。また、過去2年と同様に今年も栄養教諭の採用はおこわれなません。
気になる倍率ですが、倍率は去年の3.0倍より低倍率化することが予想されます。全国的に教員の人気が低迷していることもあり、教採の受験者数は多くの自治体で減っています。岩手県もその流れがあります。
岩手県の受験者数と受験倍率は次の様に推移しています。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
R2 | 1078人 | 328人 | 3.2倍 |
R3 | 1046人 | 276人 | 3.7倍 |
R4 | 1002人 | 308人 | 3.2倍 |
R5 | 926人 | 302人 | 3.0倍 |
R3年実施の試験では採用数が前年よりも大幅に絞られたため、倍率が高まりました。しかし、受験者数は毎年減っています。今年は去年よりも採用予定数が増えるため、低倍率化に働きます。
とはいえ、油断は禁物です。去年の3.0倍は決して簡単な倍率ではありません。しっかりと対策を取った上で試験に臨むことが大事です。もし不安な方は他都道府県の併願を視野に入れるのもいいでしょう。経験とチャンス、選択肢を増やすことができます。
【日本全国】66自治体の情報を集めまくって気づいたこと
教採対策オススメ書籍
教採の対策方法はいろいろあります。
・講座を受講する
・先輩に見てもらう
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など。
その中でもお手軽かつ効果的なのが書籍での学習です。
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と、メリットはたくさんあります。
もちろん本を読むだけでなく実際の練習は必要ですが、
読書で知識を学ぶ → 練習 → 読書 → 、、、
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筆記試験
筆記試験は一般教養と教職の専門教養が出題されます。
一般教養は一般的な教養ですので、平均的な公立高校の入試問題が6割程度解けるレベルなら合格点を取れるでしょう。難易度も国数社理英と満遍なく出題されますが、苦手科目を得意科目の得点で補うことができます。全体で6割を取れるレベルを目指してください。
専門教養は校種・教科によって問題の難易度や得点すべき点数が異なります。おおむね6割が合格点の目安となりますが、それでも届かない時もあります。対策はしっかりとおこなってしてください。
対策は過去問を繰り返し解くのがオススメです。
過去問は早めに買わないと売り切れて、再入荷まで数週間待たされることが多いです。過去問の購入は早めにおこなうといいでしょう。
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論文試験
第1次選考で小論文試験が実施されます。
・70分
・1000字以内
・40点
評価
教員としての資質、適性等
・理解力
・分析力
・論理的な思考力
・判断力
記述量が1000字以内と多く、70分と時間に余裕はありません。
問題文を読み、内容を把握し、書く内容を考えるのにはある程度の時間を必要とします。文を書くのが得意、書く時のポイントがわかっているという人でなければ、ぶっつけ本番で書ききるのは難しい内容です。
例として設問を見てみましょう。
次の事例を読んで、 下の〈条件〉に従って1,000字以内で論じなさい。
A小学校の3時間目の授業中、 2階の職員室から担任外のB教諭が4時間目の授業準備のため特別教室に向かっていた。 その時、1階の廊下で木刀のようなものを手に持って歩いている挙動不審の男を発見した。B教諭は、すぐに走って職員室へ戻った。
B教諭は、すぐさま電話に飛びつき、「A小学校の者ですが、不審な男が校舎内をうろついているので、至急来てください。」と110番通報をした。それを聞いた副校長はB教諭から状況を確認し、校長室にいる校長に報告に向かった。また、職員室にいた教職員数人は、さすまたを持ってB教諭が不審な男を見かけたという1階の廊下へ走って向かった。
不審な男は、複数の教職員が2階から下りてきたことに気付き、児童昇降口から校庭に逃げていった。その後すぐに、通報を受けた警察官が駆けつけ、不審な男に職務質問を始めた。 不審な男は持っていた木刀のようなものを警察官に向かって振りかざしたが、警察官にすぐに取り押さえられた。
各教室では、担任教諭や児童が校庭での騒ぎに気付き、窓から不審な男と警察官とのやり取りを見ていた。〈条件〉
引用 岩手県公立学校教員採用候補者選考試験 第1次選考 論文
1.事案が発生してから、A小学校の教職員のとった対応について、不適切な対応を3つ挙げ、それぞれの理由を具体的に述べること。
2.このような学校への不審者侵入の対応策について、具体的に2つ述べること。
ここで重要なのは
・問題の把握
・不適切な対応を3つと理由
・不審者侵入への対応策を2つ
これらを最初に考えることです。
最初の10分までなら時間を割いて考える価値は多いにあります。最初に文の構成を決めることで、文章の内容がブレにくくなり一貫性のある論文が書けるようになるからです。
論文が苦手な方は段落の見出しだけ考える練習をするのがオススメです。見出しだけなので短い時間でも練習することができます。
小論文の対策について、教採塾ブログでは小論文の添削をおこなっています。
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個人面接
岩手県では第2次選考で個人面接が行われます。
- 12分程度
- 面接官2名
面接試験の着眼点
- 資質
- 使命感
- 責任感
- 倫理観
- 社会性
- 教員としての実績
- 指導力
- 協調性
- 人間性
- 教員としての実績
等
過去の質問内容
- この校種を受験した理由
- 教員の志望理由は
- 担任した児童の障害種は
→その子に何を身につけさせたかったのか
→できるようになった理由はなんだと思うか - 勤務先の確認
- 他県や民間企業の受験の確認
- 併願先も合格したらどうするか
- 岩手は不合格、他県は合格ならどうするか
- これまでに勤務した学校の確認
- 岩手の教育で関心があることは何か
- 教員に向いていないと思う人はどんな人か
- 教員と公務員が共通していることを3つ
- 教員として評価してほしいところは
- 自分の性格で直したいと思うこと
- 教員に必要な資質・能力は
- いじめについての考え
- いじめが起きた時の対応は
- 保護者の信頼を得るには
- 保護者からのクレームがあったらどう対応するか
- 郷土への誇りをどう持たせるか
- 模擬授業の自己採点
- 授業をする上で大切にしていること
- 自分の授業で課題だと思うこと
- 「遊び」の授業で配慮したいと思うことを2つ
- どんな学級経営をしていきたいか
- どんな先生になりたいかを漢字一字で表すと何か
- 憧れの人は誰か
面接の対応力を上げるには
教採は面接でいかに高得点を取るかが重要になってきます。
面接は
・配点が高い
・免除にならない
・自治体によっては、面接の点数順に一次合格になる
と、教採の中でも非常にウエイトの高い試験です。
どれだけ面接を攻略していくかが教採合格の鍵を握ります。
面接が苦手な人もいれば高得点を取る人もいますが、それぞれに共通していることがあります。
それは相手に好印象を持ってもらえるかどうかが大きな要因になっています。
どれだけ正確で深い知識をもっていても、悪い姿勢でボソボソ話していては印象としては悪く、合格は難しいです。
教採塾ブログでは専門スタッフによる面接練習をおこなっています。
A判定の取得経験のあるスタッフが面接練習をして
- あなたの長所と短所
- 短所の改善方法
- より面接官に伝わる面接の仕方
などをお伝えします。詳細は以下でご紹介しています。
また、面接で高得点を取る人、思った以上に点数が伸びない人。
それぞれの特徴については次の記事が大変参考になります。
無料で一部読めるので、ぜひ参考にしてみてください。
>>教採で落ちない面接 高得点を取る人の共通点と対策法
模擬授業・場面指導
- 模擬授業の時間は10分間。
面接試験の着眼点
- 専門性
- 指導技術
- 創意工夫
- 授業の展開
等
過去の内容
- 国語:みじかなものを詩にする、一つの言葉からイメージを広げて書き出していく。
- 算数:「大きな数」「小数のかけ算」の第1時
- 生活科:「スーパーマーケット」、「こん虫を育てよう」の第1時
- 特支・小:知的障がい小学部5・6年 生活単元「秋まつりをしよう!」
生活単元学習「秋まつりをしよう!」の秋まつり当日の授業の導入について、児童が活動内容を理解し、見通しをもって楽しみながら活動に取り組めるような授業を進めること。 - 授業後、黒板を消すように指示がある。
岩手県の教育については
岩手県教育振興計画の概要
が必読です。また、
校長及び教員の資質の向上に関する指標
にも一度は目を通し、岩手県への理解を深めておくことをおすすめします。
この記事を書いた人
- 教採塾ブログ管理人
- 教採対策サークル主宰
- これまでに多くの合格者を輩出
- 教員経験 小学校・中学
X:https://twitter.com/isshi_ec
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