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【2025年】愛知県教員採用試験の内容と倍率や合格へのポイント・対策

管理人

めざす「あいちの人間像」
で書かれているように、多様な人々の存在を尊重できる人を県として大事にしている県です。そういった県の特徴について考えながら、対策を進めていきましょう。

この記事を書いた人

  • 教採塾ブログ管理人
  • 教採対策サークル主宰
  • これまでに多くの合格者を輩出
  • 教員経験 小学校・中学

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試験の変更点

以下の変更点があります。

詳細は愛知県教員採用選考試験HPをご確認ください。

  1. 試験実施時期の変更
    第1次試験は6月、第2次試験は7月に実施
  2. 採用教科(科目)の変更
    高校工業(建築)、工業(セラミック)を追加
    高校工業(土木)、水産(漁業)、水産(機関)を停止
  3. 特別選考に関する受験資格の追加
    「大学3年生等前倒し特別選考」を追加
  4. 特別選考の出願資格に関する変更
    「介護理由退職者特別選考」の出願資格「出願時に、退職日から3年以内の人」の条件を廃止
  5. 特別選考に関する免除項目の変更
    「昨年度の補欠者に対する特別選考」は第1次試験を免除
  6. 選考試験内容の変更
    高校家庭・農業で実技試験を廃止
    「介護理由退職者特別選考」で論文を廃止
  7. 第1次試験における加点項目の変更
    司書教諭加点の対象区分を、小・中学校のみに変更
    小学校で幼稚園免許状を所有、又は取得見込みの場合、第1次試験で加点
    高等情報で加点対象の資格を拡大
    高校家庭で専門調理師等経験者には第1次試験において加点
    特別支援教育加点の加点を10点から20点に変更

受験しやすくなったり加点が増えたりと、受験者にとって有利な変更が多いです。

愛知県の求める人物像は

愛知県が求める人物像は6つあります。
愛知県教員育成指標より。

  1. 広い教養と豊富な専門的知識・技能を備えた人
  2. 児童生徒に愛情をもち、教育に情熱と使命感を持つ人
  3. 高い倫理観をもち、円満で調和のとれた人
  4. 実行力に富み、粘り強さがある人
  5. 明るく、心身ともに健康な人
  6. 組織の一員としての自覚や協調性がある人

これらのことが求められています。
さらに詳しくは愛知県の教員育成をご覧ください。それぞれの項目について解説されています。

採用予定数と倍率

去年の合格者数と今年の採用予定数を比べてみましょう。

愛知県教員採用選考試験HPより。

校種・教科採用予定者数去年の採用予定者数採用数
小学校約710人約800人
中学校約430人約370人
高校約350人約260人
特別支援約170人約140人
養護教諭約80人約30人
栄養教諭約10人約10人同程度
合計約1750人約1610人

採用予定者数は去年と比べで小学校で90人の大幅減となりますが、小学校と栄養教諭以外は採用予定数が増加します。中でも養護教諭は30人→80人と倍以上の採用となります。県全体で見ると140人の大幅増加となります。

気になる倍率ですが、去年の3.0倍より低倍率化することが予想されます。
その理由は教採受験者数の減少です。全国的に教採の受験者数は減っており、愛知県でも受験者数は減っています。

愛知県の受験者数と倍率は次のように変化しています。

年度受験者数合格者数倍率
R26318人3.9倍
R36248人1631人3.8倍
R46017人1698人3.5倍
R55724人1859人3.0倍

受験者数は年々減っており、倍率も減少しています。また、愛知県の倍率は全国平均の2.9倍と近い倍率です。一時期と比べるとかなり低くなりましたが、それでも対策はしっかりと行いたい倍率です。倍率が気になる方は併願するのもいいでしょう。
【日本全国】66自治体の情報を集めまくって気づいたこと

教採対策オススメ書籍

教採の対策方法はいろいろあります。
・講座を受講する
・先輩に見てもらう
・対策のサークルに参加する
など。

その中でもお手軽かつ効果的なのが書籍での学習です。
・必要な知識が体系的にまとめられている
・1人で学習できる
・時間や場所の制限がない
安い
と、メリットはたくさんあります。

もちろん本を読むだけでなく実際の練習は必要ですが、
読書で知識を学ぶ → 練習 → 読書 → 、、、
というサイクルをしていけば、練習の効果は倍増していきます。

教採対策のオススメ本をまとめています。
ぜひこちらも参考になさって下さい。

筆記試験

筆記試験は教職教養と教科の専門教養が出題されます。

教職教養は日本国憲法や教育基本法などのいつの時代でも出題されるものから「こども基本法」「COCOLOプラン」など時代の流行で出題されやすいものまで様々です。

対策のオススメは最新の過去問を解くことです。
全国的にも出題の傾向は似ているので、受験先の自治体以外にも問題にあたってみることで確実な力をつけることができます。

また、教職教養の知識は面接対策に活きてくることも多いので、教職教養の対策は幅広くしておくと合格がより近くなります。

最新&問題数が多い過去問集がありますので、そのリンクを貼っておきます。

>> 最新の教職教養過去問集はこちら

教科の専門教養は、その教科を指導するのに最低限必要な学力を有しているかを見るための試験です。ですので、そこまで高い難易度の問題は出題されません。

合格の目安は
小学校 → 公立高校の入試問題で6割取れるレベルなら合格点
中・高 → 大学共通テストで6割取れるレベル
です。

このぐらいが取れるのであれば専門教養で不合格になることはまずないでしょう。ただし、あくまで目安なので場合によってはそれでも届かない時もあります。対策はしっかりとおこなってしてください。

対策は過去問を繰り返し解くのがオススメです。
過去問は早めに買わないと売り切れて、再入荷まで数週間待たされることが多いです。過去問は早めに購入するか、売り切れの心配がなく即練習することができるデジタル過去問がいいでしょう。

>> デジタル過去問(教職教養)はこちら

>> デジタル過去問(小学校専門)はこちら

小論文試験

第1次試験で論文試験が実施されます。

  • 60分
  • 900字以内

時間に対し、決して多くはない文量です。ですが、愛知県は図表の読み取りが必要になります。図表から数値の増減を読み取り、変化の要因を考察し、教育に結び付ける。書く内容を考えるのにはある程度の時間を必要とします。本番までには練習を重ねて、客観性や一貫性のある文章が書けるようにしておきたいところです。

練習する際には実際に使用される原稿用紙がオススメです。以下にリンクを貼っておきます。

>> 愛知県小論文問題&解答用紙

評価

次に示す観点に基づき、5段階(A~E)で評価する。

  • 教育に対する見識をもち、現実に対する認識は適切であるか。
  • 教育に対する意欲は十分であるか。
  • 教師として現実に立脚した展望をもっているか。
  • 出題の意図を的確にとらえ、論旨が一貫しているか。
  • 文章表記は適切であるか。

例として設問を見てみましょう。

令和5年実施 小論文題
問題
 次の表は、インターネットの利用状況についての全国調査(注)からの抜粋である。この表からあなたは何を読み取るか。また、それを踏まえて、あなたは教員としてどのような教育を心がけたいか。900字以内で述べよ。

青少年のインターネットの利用時間(平日1日あたり)

(注)下記7機器によるインターネット利用状況についての調査
スマートフォン、契約していないスマートフォン、携帯電話、自宅用のパソコンやタブレット等、学校から配布された・指定されたパソコンやタブレット等、ゲーム機、テレビ
出典:「令和3年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」調査結果 内閣府(令和4年3月)
調査期間:令和3年11月3日~12月14日
調査対象:満10歳から満17歳の青少年5,000人(回収数3,395人)

令和3年実施 小論文題
問題
 次の図表は、外国籍の児童生徒数についての全国調査からの抜粋である。この図表からあなたは何を読み取るか。また、それを踏まえて、あなたは教員としてどのような教育を心がけたいか。900字以内で述べよ。

図表引用:政府統計の総合窓口(e-Stat)
引用 愛知県教育委員会 令和4年度愛知県公立学校教員採用候補者選考試験
図表引用:政府統計の総合窓口(e-Stat)

ここで重要なのは

・図表の読み取り
・問題の把握
・問題に対する方策

これらを最初に考えることです。
最初の5~10分くらいなら時間を割いて考える価値は多いにあります。最初に文の構成を決めることで、文章の内容がブレにくくなり一貫性のある論文が書けるようになるからです。

論文が苦手な方は段落の見出しだけ考える練習をするのがオススメです。見出しだけなので短い時間でも練習することができます。

小論文の対策について、教採塾ブログでは小論文の添削をおこなっています。
A判定の取得経験のある専門スタッフが小論文を添削し、さらに

  • わかりやすい文章する秘訣
  • 説得力ある内容にする方法
  • 簡単に書くための型

をお伝えします。詳細は以下でご紹介しています。

>> 教採塾ブログの小論文添削について詳しくみる

また、何度も合格小論文を生み出した書き方を詳しく解説しているサイトが参考になります。
合格した小論文を無料公開している記事もあるので、書き方の参考になるでしょう。

>> 10回合格してわかった~合格できる教採小論文の対策

また、小論文対策のオススメ書籍をまとめています。
こちらも勉強の参考にしてみてください。

面接試験

第2次試験で連続して2回実施されます。

○個人面接・・・面接官3人
○15分を連続して2回実施
○3分程度の場面指導(説明込み)を1回含む

評価

  • 積極性
  • 表現力
  • 責任感
  • 協調性
  • 適応性
  • 社会性
    等の観点に基づき、5段階で評価されます。

面接での質問例

願書の内容より

  • 今までの部活動経験
  • 大学で部活をせずになにをしていたか
  • 指導可能な部活はなにか
  • ボランティア経験はなにをしたか

教師としての資質

  • 長所、短所は
  • 理想とする教師像は
  • 理想の教師になるためにどうしているか
  • おとなしい子にはどう接するか
  • 教室で浮いている子にどう接するか

その他

  • 特別支援教育で気をつけたいことは
  • 気になるニュースを3つ
  • オリンピックで印象に残っている場面は
  • 子供達が意欲的になれる工夫は
  • 自己アピール
  • 荒れた学校で荒れた子を指導する場合どうするか
  • 教育関連で気になるニュースは
  • 教員を志望している理由を教えてください。
  • 理想の教師像を教えてください。
  • 保護者に信頼される教師とは、どのような教師ですか。
  • 子供に信頼される教師とは、どのような教師ですか。
  • 長所を教えてください。
  • 短所を教えてください。
  • あなたの強みを教えてください。
  • 自己PRを話してください。
  • 学生時代に力を入れたことはありますか。
  • ボランティアで学んだことはありますか。
  • 講師経験で、学んだことはありますか。
  • 講師をしていて、一番力を入れたことは何ですか。
  • 愛知県の魅力を教えてください。
  • 教員の魅力を教えてください。
  • 他の人に負けないことは何ですか。
  • あなたの心構えを教えてください。

面接試験についてもっと知りたい方は面接官向けの資料を見るといいでしょう。
・面接委員の構成や役割
・評定の方法
・評定表の記入の注意事項
・点数による評価の分類
等がわかります。

>> 愛知県の面接官向け資料

面接の対応力を上げるには

教採は面接でいかに高得点を取るかが重要になってきます。
面接は
・配点が高い
・免除にならない
・自治体によっては、面接の点数順に一次合格になる

と、教採の中でも非常にウエイトの高い試験です。
どれだけ面接を攻略していくかが教採合格の鍵を握ります。

面接が苦手な人もいれば高得点を取る人もいますが、それぞれに共通していることがあります。
それは相手に好印象を持ってもらえるかどうかが大きな要因になっています。
どれだけ正確で深い知識をもっていても、悪い姿勢でボソボソ話していては印象としては悪く、合格は難しいです。

教採塾ブログでは専門スタッフによる面接練習をおこなっています。
A判定の取得経験のあるスタッフが面接練習をして

  • あなたの長所と短所
  • 短所の改善方法
  • より面接官に伝わる面接の仕方

などをお伝えします。詳細は以下でご紹介しています。

>> 教採塾ブログの面接練習について詳しくみる

また、面接で高得点を取る人、思った以上に点数が伸びない人。
それぞれの特徴については次の記事が大変参考になります。
無料で一部読めるので、ぜひ参考にしてみてください。
>>教採で落ちない面接 高得点を取る人の共通点と対策法

場面指導

3分間の場面指導があります。考える時間は30秒です。

場面指導の課題例

・学校行事(修学旅行や体育大会など)の前日の声かけ
・学級全体に、掃除ができていない雰囲気があります。全体に対して、どのような話をするか。立っても、座っても構いません。

管理人

愛知県は日本最大の企業TOYOTAと傘下の多くの会社がある県です。そういった特色を知ることで、県が求める教員についても考えを巡らせることができます。
また、次の資料からも愛知県の教育についての理解を深めることができます。
あいちの教育ビジョン2025 -第四次愛知県教育振興基本計画-ビジョン概要

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  • 教員経験 小学校・中学

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