子どもたちが佐賀への誇りを胸に、未来の佐賀や世界で活躍する姿を思い描きながら、高い志をもって生き生きと活動している。
佐賀県が目指す将来像です。超スマート社会へ大きな変化のある時代ですが、その中でも「志」を重視しています。そういった背景を理解しつつ、試験対策をがんばっていきましょう。
この記事を書いた人
- 教採塾ブログ管理人
- 教採対策サークル主宰
- これまでに多くの合格者を輩出
- 教員経験 小学校・中学
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試験の変更点
試験の変更点
以下の変更点があります。
詳細は試験の変更点をご確認ください。
- 大学3年次のチャレンジ受験を始めます
- 大学・大学院推薦の推薦枠を広げます
- 第一次試験免除者及び一般・教職教養試験免除者の対象を拡大します
- 試験方法や内容を見直します
(1) 専門試験の時間を100分から60分に変更します。
(2) 記述式及び択一式から、択一式(マークシート方式)に変更します。
(3) 小学校教諭等の英会話の試験を廃止します。
(4) 中学校教諭等、高等学校教諭等(英語)の専門試験からリスニングを廃止します。
受験機会の拡大や試験時間の短縮、試験の簡略化など、受験者にとって有利な変更が並びます。特に小学校や中高(英語)を受験される方は試験の負担がかなり減ります。
佐賀県が求める教師像
佐賀県が求める教師像は4つあります。
(PR動画 大分県の先生になりませんか?より)
専門的知識をもち、実践的指導力のある人
使命感にあふれ高い倫理観と豊かな人間性を持つ人
柔軟性と創造性をそなえ未知の課題に立ち向かう人
学校組織の一員として考え行動する人
これらのことが求められています。
倍率と採用予定数
去年の合格者数と今年の採用予定数を比べてみましょう。
実施要項より。
校種 | 採用予定者数 | 去年の採用予定者数 | 採用数 |
小学校 | 170名程度 | 180名程度 | 減 |
中学校 | 110名程度 | 105名程度 | 増 |
高校 | 36名程度 | 34名程度 | 同程度 |
特別支援 | 37名程度 | 36名程度 | 同程度 |
養護教諭 | 9名程度 | 10名程度 | 同程度 |
栄養教諭 | - | - | 減 |
合計 | 362名程度 | 365名程度 | 同程度 |
校種ごとに多少の増減はありますが、採用予定者数はおおむね去年の同数です。また、去年に引き続き栄養教諭の採用はおこなわれません。
気になる倍率ですが、倍率は去年の1.9倍より低倍率化することが予想されます。
理由は2つあります
①採用予定数が去年と同程度
②受験者数の減少
①採用予定数が去年と同程度
採用予定者数が去年とほぼ同数です。そのため、倍率の上昇にはつながりません。
②受験者数の減少
教員人気が低迷しており、全国的に教採の受験者数は減っています。佐賀県も例外ではなく、教採の受験者数は減少傾向にあります。
佐賀県の教採の受験者数と倍率は次のように推移しています。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
R元 | 1042人 | 375人 | 2.7倍 |
R2 | 1029人 | 379人 | 2.7倍 |
R3 | 956人 | 375人 | 2.5倍 |
R4 | 781人 | 366人 | 2.1倍 |
R5 | 745人 | 386人 | 1.9倍 |
去年、ついに倍率が1倍台になりました。そして受験者数も年々減る一方です。今年も倍率が低下することが予想されます。
とはいえ、油断は禁物です。しっかりと対策を取った上で試験に臨むことが大事です。もし不安な方は他都道府県の併願を視野に入れるのもいいでしょう。経験とチャンス、選択肢を増やすことができます。
【日本全国】66自治体の情報を集めまくって気づいたこと
教採対策オススメ書籍
教採の対策方法はいろいろあります。
・講座を受講する
・先輩に見てもらう
・対策のサークルに参加する
など。
その中でもお手軽かつ効果的なのが書籍での学習です。
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もちろん本を読むだけでなく実際の練習は必要ですが、
読書で知識を学ぶ → 練習 → 読書 → 、、、
というサイクルをしていけば、練習の効果は倍増していきます。
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筆記試験
筆記試験は教職教養と教科の専門教養が出題されます。
教職教養は日本国憲法や教育基本法などのいつの時代でも出題されるものから「こども基本法」「COCOLOプラン」など時代の流行で出題されやすいものまで様々です。
対策のオススメは最新の過去問を解くことです。
全国的にも出題の傾向は似ているので、受験先の自治体以外にも問題にあたってみることで確実な力をつけることができます。
また、教職教養の知識は面接対策に活きてくることも多いので、教職教養の対策は幅広くしておくと合格がより近くなります。
最新&問題数が多い過去問集がありますので、そのリンクを貼っておきます。
教科の専門教養は、その教科を指導するのに最低限必要な学力を有しているかを見るための試験です。ですので、そこまで高い難易度の問題は出題されません。
合格の目安は
小学校 → 公立高校の入試問題で6割取れるレベルなら合格点
中・高 → 大学共通テストで6割取れるレベル
です。
このぐらいが取れるのであれば専門教養で不合格になることはまずないでしょう。ただし、あくまで目安なので場合によってはそれでも届かない時もあります。対策はしっかりとおこなってしてください。
対策は過去問を繰り返し解くのがオススメです。
過去問は早めに買わないと売り切れて、再入荷まで数週間待たされることが多いです。過去問の購入は早めにおこなうといいでしょう。
小論文試験
第二次試験で小論文試験が実施されます。
- 60分
- 800字程度
- 30点
60分で800字程度の記述が求められます。
時間に対して厳しい文量ではありませんが、余裕があるとも言えない時間です。テーマについて考察し、自分の経験を絡め、何を書いていくかを決めていきます。整った構成で書けるようにするには、ある程度の時間を必要とします。本番までには練習を重ねて、客観性や一貫性のある文章が書けるようにしておきたいところです。
例として設問を見てみましょう。
小論文テーマ
引用 佐賀県公立学校教員採用候補者選考試験
- 佐賀県教育委員会では、「ほめよう、さがっ子。」を合言葉に、子どもたちの主体性を尊重する教育の推進を掲げています。あなたは、このことをどう受け止め、子どもたちの主体性をどのようにして伸ばしていこうと考えますか。学級経営や教科指導など、さまざまな場面を想定しながら、あなたの考えを具体的に八〇〇字以内で述べなさい。
- 児童生徒が楽しく充実した学校生活を送るためには、一人一人が大切な存在であることを互いに実感できるような学級づくりが大切です。
あなたは,学級担任としてどのように取り組んでいきますか。具体的に述べなさい。- 急速に変化する今日の社会の中にあって,一人ひとりが自ら考え,行動できる自立した個人として,心豊かにたくましく生き抜いていく基盤となる力を育むことが求められています。
あなたは,この基盤となる力とはどのような力であると考えますか。また,高校でこの力を育むためにどのように生徒に指導したいと考えていますか。あなたの考えを述べなさい。
ここで重要なのは
- 問題の把握
- 問題に対する取り組み
- 関連する自らの経験
これらを最初に考えることです。
最初の5~10分くらいなら時間を割いて考える価値は多いにあります。最初に文の構成を決めることで、文章の内容がブレにくくなり一貫性のある論文が書けるようになるからです。
論文が苦手な方は段落の見出しだけ考える練習をするのがオススメです。見出しだけなので短い時間でも練習することができます。
また、評価の観点は以下の通りです。
- 内容
- 構成
- 表記表記の正確さ
を総合的に評価する
小論文の対策について、教採塾ブログでは小論文の添削をおこなっています。
A判定の取得経験のある専門スタッフが小論文を添削し、さらに
- わかりやすい文章にする秘訣
- 説得力ある内容にする方法
- 簡単に書くための型
をお伝えします。詳細は以下でご紹介しています。
また、何度も合格小論文を生み出した書き方を詳しく解説しているサイトが参考になります。
合格した小論文を無料公開している記事もあるので、書き方の参考になるでしょう。
また、小論文対策のオススメ書籍をまとめています。
こちらも勉強の参考にしてみてください。
面接試験
佐賀県では第二次試験で2回の個人面接が行われます。
個人面接Ⅰ
- 25分
- 面接官3人
- 80点
評価の観点
- 誠実さ
- 使命感
- 明朗さ、社会性
- コミュニケーション力
等を総合的に評価する。
個人面接Ⅱ
- 30分(模擬授業10分を含む)
- 面接官3人
- 模擬授業のテーマを開始30分前に提示する
- 120点(うち、模擬授業30点)
配点・評価の観点
- 意欲・行動力
- コミュニケーション力
- 課題解決力
等を総合的に評価する。
過去の質問内容
<模擬授業について>
- 電子黒板は活用できたか
- 自己評価は何点か
- その後の展開は
- 工夫した点は
- 上手くできた点は
- 失敗した点は
- どう改善していくか
<教育観や考え方など>
- 教員の志望理由は
- 佐賀県の志望理由は
- 理想の教師像は
- 友人の中でどういう立場になっているか
- リラックス方法は
- 教員不祥事についてどう考えるか
- ストレス解消法は
- 教師に必要な資質は
→どうやって身に付けているか - トラブルがあった時はどのように対応しているか
- この校種の志望理由は
- 教えることの難しさを感じた事は
→どうやって改善するか - グローバル化の中で教育の現状と今後どうなるべきと考えるか
- 教師の仕事で最優先すべきことは
- 情報モラルについてどう考えるか
- ICT機器の活用はするか
- ICT機器を使う際に気をつけていること
- ICT機器をどう子どもに活用させるか
- 女性の社会参画をどう捉えるか
- 英語教育についてどう考えるか
- 今の学校教育の課題は
- いじめの未然防止に何ができるか
- いじめがもし起きたらどう対応するか
- 今までに失敗した経験は
→どうやって乗り越えたか - 失敗した友人がいたらどう関わるか
- リーダーシップの経験は
- 自己PR
- 教師に必要な資質は
- 気になる教育問題は
- 併願はしているか
→両方受かったらどうするか
→他方だけ受かったらどうするか - 同僚と意見が異なった時はどうするか
- 同僚とケンカした場合はどうするか
- チームワークで大切なことは
- 特別支援で大切にしていきたいことは
- 教員の多忙化を解消するためにできることは
- 子どもの体力向上のためにできることは
- 学力差を埋めるためにどのような取り組みができるか
- 授業で心がけていることは
- 情報化の中、子どもに付けたい力は
面接の対応力を上げるには
教採は面接でいかに高得点を取るかが重要になってきます。
面接は
・配点が高い
・免除にならない
・自治体によっては、面接の点数順に一次合格になる
と、教採の中でも非常にウエイトの高い試験です。
どれだけ面接を攻略していくかが教採合格の鍵を握ります。
面接が苦手な人もいれば高得点を取る人もいますが、それぞれに共通していることがあります。
それは相手に好印象を持ってもらえるかどうかが大きな要因になっています。
どれだけ正確で深い知識をもっていても、悪い姿勢でボソボソ話していては印象としては悪く、合格は難しいです。
教採塾ブログでは専門スタッフによる面接練習をおこなっています。
A判定の取得経験のあるスタッフが面接練習をして
- あなたの長所と短所
- 短所の改善方法
- より面接官に伝わる面接の仕方
などをお伝えします。詳細は以下でご紹介しています。
また、面接で高得点を取る人、思った以上に点数が伸びない人。
それぞれの特徴については次の記事が大変参考になります。
無料で一部読めるので、ぜひ参考にしてみてください。
>>教採で落ちない面接 高得点を取る人の共通点と対策法
模擬授業
模擬授業・場面指導のポイント、留意点など
- 30点
- 授業の構成
- 表現力
- 態度
等を総合的に評価する。
過去の内容
- 「古典」を楽しむ
- 日本の領域とその特色
- 四則をふくむ式の計算
- 単位量あたりの大きさ
- 金属の性質
- 「春」第一楽章
- イオン化エネルギーと電子親和力
- コンデンサの並列接続
- 心肺蘇生法
佐賀県は全国でも珍しくSDGsを明記して教育施策を出しています。グローバル化や情報化などへの対応を進める佐賀県の教育をしっかりと理解を深めることが、試験対策にも教員としてのレベルアップにも繋がります。
佐賀県教育施策実施計画
佐賀県教育大綱Vol.3 -人づくり大県 さが-
佐賀県教員育成指標
この記事を書いた人
- 教採塾ブログ管理人
- 教採対策サークル主宰
- これまでに多くの合格者を輩出
- 教員経験 小学校・中学
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