中国・四国

【2025年】徳島県教員採用試験の内容と倍率や合格へのポイント・対策

徳島(仮)
管理人

未知の世界に果敢に挑戦する、夢と志あふれる「人財」の育成
を基本方針としている徳島県。SDGs、Society5.0など、変化の多い今後を「未知の世界」と表現しています。最新の情報や情勢を知ることは試験対策だけでなく、合格後の教員人生にもいい影響を与えるでしょう。

この記事を書いた人

  • 教採塾ブログ管理人
  • 教採対策サークル主宰
  • これまでに多くの合格者を輩出
  • 教員経験 小学校・中学

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試験の変更点

以下の変更点があります。

詳細は徳島県HP下部の「主な変更点等」「採用案内」 をご確認ください。

  1. 小学校教諭選考審査における英語力の評価方法の重点化
    ・第2次審査において模擬授業の教科を外国語(英語)とし、実技審査(英語)は実施しない。
  2. 秋選考(UIJ特別選考)の拡充

徳島県が教員に求める資質・能力

「徳島教育大綱」における基本方針「未知の世界に果敢に挑戦する,夢と志あふれる『人財』の育成」を目指し,主体的に学び続け自己を高める教員

このようにとくしま教職員研修のしおりとくしま教員育成指標 で述べられています。
ですので徳島教育大綱は目を通しておきたい必読の書です。概要版なので、すぐに読み終えることができます。

徳島県は教員に求められる資質・能力として次の4つを挙げています。

  1. 素養
  2. 授業力・学習指導(全校種・教諭)
  3. 専門的職務実践力・学習指導(全校種・養護教諭及び栄養教諭)
  4. 担任力・生徒指導(全校種・職種)
  5. 特別な配慮・支援(特別支援学校教諭以外)
    特別支援の充実(特別支援学校教諭)
  6. ICTの利活用(全校種・職種)

これらのことが求められています。

倍率と採用予定数

去年の合格者数と今年の採用予定数を比べてみましょう。

審査要綱より。

校種採用予定数去年の採用予定数増減
小中学校168名程度126名程度
高校・特支66名程度56名程度
養護教諭4名程度4名程度同程度
栄養教諭1名程度1名程度同程度
障がい者特別選考5名程度5名程度同程度
合計244名程度192名程度

去年と比べ、採用予定数は50名以上増えます。特に小中では42名の大幅増です。養護・栄養・障害者特別選考は去年と変わらない予定数です。

気になる倍率ですが、去年の6.0倍よりも低倍率化することが予想されます。それには2つの支流があります。
①採用予定数の増加
②教員人気の低迷


①採用予定数の増加
採用予定数が去年よりも50名以上増えます。このことは倍率の低下につながります。
②教員人気の低迷

全国的に教員の人気が低迷しています。徳島県でも受審者数は減少傾向です。

徳島県の志願者数と志願倍率は次の様に推移しています。

年度志願者数合格者数倍率
R21177名206名5.7倍
R31223名205名5.9倍
R41175名185名6.3倍
R51135名187名6.0倍

R3年実施の試験から受審者数は減少しています。また、受審を辞退する人がいるため受審倍率はここからさらに低下します。

ですが、全国平均が3.2倍であることを考えると非常に高い倍率です。
しっかりと対策を取った上で試験に臨むことが大事です。もし不安な方は他都道府県の併願を視野に入れるのもいいでしょう。経験とチャンス、選択肢を増やすことができます。
【日本全国】66自治体の情報を集めまくって気づいたこと

教採対策オススメ書籍

教採の対策方法はいろいろあります。
・講座を受講する
・先輩に見てもらう
・対策のサークルに参加する
など。

その中でもお手軽かつ効果的なのが書籍での学習です。
・必要な知識が体系的にまとめられている
・1人で学習できる
・時間や場所の制限がない
安い
と、メリットはたくさんあります。

もちろん本を読むだけでなく実際の練習は必要ですが、
読書で知識を学ぶ → 練習 → 読書 → 、、、
というサイクルをしていけば、練習の効果は倍増していきます。

教採対策のオススメ本をまとめています。
ぜひこちらも参考になさって下さい。

筆記試験

筆記試験は一般教養と教職の専門教養が出題されます。

一般教養は一般的な教養ですので、平均的な公立高校の入試問題が6割程度解けるレベルなら合格点を取れるでしょう。難易度も国数社理英と満遍なく出題されますが、苦手科目を得意科目の得点で補うことができます。全体で6割を取れるレベルを目指してください。

専門教養は校種・教科によって問題の難易度や得点すべき点数が異なります。おおむね6割が合格点の目安となりますが、それでも届かない時もあります。対策はしっかりとおこなってしてください。

対策は過去問を繰り返し解くのがオススメです。
過去問は早めに買わないと売り切れて、再入荷まで数週間待たされることが多いです。過去問の購入は早めにおこなうといいでしょう。

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論文試験

第1次審査で論文試験が実施されます。

  • 80分
  • 800字以内
  • 100点(第1次審査500点満点)
    ※教育公務員としての意欲・資質・能力について審査

50分で800字以内です。

時間に対して厳しい文量ではありませんが、余裕があるとも言えない時間です。テーマについて考察し、自分の経験を絡め、何を書いていくかを決めていきます。整った構成で書けるようにするには、ある程度の時間を必要とします。本番までには練習を重ねて、客観性や一貫性のある文章が書けるようにしておきたいところです。

例として設問を見てみましょう。

論文テーマ
R3年実施
 あなたは、子どもたちが生きるこれからの社会をどのように捉えていますか。また、その社会を生き抜いていく子どもたちには、どんな力が必要になると考えますか。さらに、その力を育むために、どのような教育実践をしますか。具体的に述べなさい。

R2年実施
 徳島教育大綱(令和元年8 月)では、基本方針として「未知の世界に果敢に挑戦する、夢と志あふれる『人財』の育成」があげられています。このことを踏まえ、あなたはどのような教育実践をしますか。具体的に述べなさい。

H30年実施
 あなたが教員として、これからの社会を生きる児童生徒に最も身に付けさせたい力は何ですか。また、そのために、どのような教育実践に取り組みますか。具体的に述べなさい。

引用 福島県公立学校教員採用候補者選考試験

ここで重要なのは

  • 問題の把握
  • 問題に対する取り組み
  • 関連する自らの経験

これらを最初に考えることです。
最初の5~10分くらいなら時間を割いて考える価値は多いにあります。最初に文の構成を決めることで、文章の内容がブレにくくなり一貫性のある論文が書けるようになるからです。

論文が苦手な方は段落の見出しだけ考える練習をするのがオススメです。見出しだけなので短い時間でも練習することができます。

小論文の対策について、教採塾ブログでは小論文の添削をおこなっています。
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  • わかりやすい文章する秘訣
  • 説得力ある内容にする方法
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をお伝えします。詳細は以下でご紹介しています。

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また、何度も合格小論文を生み出した書き方を詳しく解説しているサイトが参考になります。
合格した小論文を無料公開している記事もあるので、書き方の参考になるでしょう。

>> 10回合格してわかった~合格できる教採小論文の対策

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こちらも勉強の参考にしてみてください。

面接試験

第2次審査で個人面接が行われます。

  • 18分程度
  • 面接官5人
  • 450点(2次450点満点)
    ※模擬授業・場面指導を含む点数

過去の質問内容

  • 教員の志望理由は
  • 徳島の志望理由は
  • あなたの長所と短所は
    →短所をどのように克服するか
  • 理想の教員像は
  • どのような学級を目指すか
  • 教員にとって特に必要な資質・能力は何か
  • 今の子どもにつけさせたい力とは
  • 不登校の子どもがいたらどう対応するか
  • 教員間のやり取りで心がけていることは
  • 教員になることについて、家族はどう思っているか
  • 徳島県の教育の特色は
  • 子どもを平等に扱うとはどういうことか
  • 今までの受験での失敗点は
  • 個別最適な学びとは
    →その実現に向けて工夫していることは
  • 教育実習での学びは
  • 教育の目的は

面接の対応力を上げるには

教採は面接でいかに高得点を取るかが重要になってきます。
面接は
・配点が高い
・免除にならない
・自治体によっては、面接の点数順に一次合格になる

と、教採の中でも非常にウエイトの高い試験です。
どれだけ面接を攻略していくかが教採合格の鍵を握ります。

面接が苦手な人もいれば高得点を取る人もいますが、それぞれに共通していることがあります。
それは相手に好印象を持ってもらえるかどうかが大きな要因になっています。
どれだけ正確で深い知識をもっていても、悪い姿勢でボソボソ話していては印象としては悪く、合格は難しいです。

教採塾ブログでは専門スタッフによる面接練習をおこなっています。
A判定の取得経験のあるスタッフが面接練習をして

  • あなたの長所と短所
  • 短所の改善方法
  • より面接官に伝わる面接の仕方

などをお伝えします。詳細は以下でご紹介しています。

>> 教採塾ブログの面接練習について詳しくみる

また、面接で高得点を取る人、思った以上に点数が伸びない人。
それぞれの特徴については次の記事が大変参考になります。
無料で一部読めるので、ぜひ参考にしてみてください。
>>教採で落ちない面接 高得点を取る人の共通点と対策法

模擬授業・場面指導

模擬授業・場面指導のポイント、留意点など

  • 450点(面接に含む)

過去のテーマ

  • 国語「オオカミを見る目」
    興味をひきつけたり、分かりやすくするためにどのような書き方の工夫がされているかを交流する模擬授業を5分程度で行ってください。
  • 生活「買い物名人になろう」
    教室で動画を買い物学習をし、次時にはスーパーに買い物に行く。動画を見て買い物の流れを確認してからの模擬授業を7分以内で行ってください。
  • 社会「日本の領域の特色」
    工事前と工事後の沖ノ鳥島の写真を見て、護岸工事をしたい理由を話し合い、発表する模擬授業を5分程度で行ってください。
  • 数学「関数の利用」
    本時の振り返りの模擬授業を5分程度で行ってください。
  • 音楽「春」
    「春」の第一楽章を聴き、楽曲全体の飲酒尾について共有し、本時や題材ん課題を把握する。この模擬授業を5分程度で行ってください。
  • 小5児童が鉄棒から落下して前歯が一本落ちた。その時どのように対応するか。
管理人

徳島県は社会情勢の変化や防災教育への関心が高い県です。次の資料では徳島の教育の特徴がまとめられています。
徳島教育大綱
徳島教育振興計画 第4期
とくしま教員育成指標<改訂版>

この記事を書いた人

  • 教採塾ブログ管理人
  • 教採対策サークル主宰
  • これまでに多くの合格者を輩出
  • 教員経験 小学校・中学

X:https://twitter.com/isshi_ec
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