関東

【2025年】栃木県教員採用試験の内容と倍率や合格へのポイント・対策

管理人

栃木県は年齢制限の大幅な緩和や適性検査の廃止など、受験の門戸を広げています。それだけ優秀な人を確保したいという表れです。これは合格をつかむ大きなチャンスです。

この記事を書いた人

  • 教採塾ブログ管理人
  • 教採対策サークル主宰
  • これまでに多くの合格者を輩出
  • 教員経験 小学校・中学

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栃木県の求める人物像は

とちぎの求める教師像
~自信と誇りをもって子どもたちと向き合える教師~
として求める人物像を3つ掲げています。
とちぎの求める教師像より)

〇人間性豊かで信頼される教師
 教師には、子どもたちの人格形成に関わる一人の人間として、豊かな人間性や社会性、常識と教養、礼儀、コミュニケーション能力などの資質が求められる。
 子どもたちが自分自身の目標に向かい、自己実現と社会的自立ができるよう、保護者や地域と連携し、教師自身が学び続ける姿勢を示すことが信頼につながる。

幅広い視野と確かな指導力をもった教師
 教師には、研究と修養に努めながら幅広い視野と教養、そして、確かな指導力を身に付けることが求められる。
 これからの社会を生きる子どもたちには、生きる力を支える確かな学力、豊かな心、健やかな体の調和のとれた育成が求められる。

教育的愛情と使命感をもった教師
 教師には、自分の仕事に対する使命感や誇り、子どもに対する愛情や責任感をもつことが求められる。
 教職に対する誇りや、子どもたち一人一人の個性や能力を伸ばそうとする深い愛情は、様々な教育課題を乗り越える力となり、それが子どもの成長とともに教師自身の成長にもつながる。

これらのことが求められています。

倍率と採用予定数

去年の合格者数と今年の採用予定数を比べてみましょう。

実施要項より。

校種採用予定数去年の採用予定数採用数
小・中学校320名程度280名程度
小・中学校
(特支学級経験)
15名程度15名程度同程度
小学校(英語)30名程度30名程度同程度
高校60名程度60名程度同程度
特別支援40名程度40名程度同程度
養護教諭(小・中)12名程度10名程度
養護教諭(高・特)若干名若干名同程度
合計477名程度435名程度

小・中学校と養護(小・中)で採用予定数は去年よりも増えます。特に小・中学校では去年と比べ40人の大幅増加です。他の校種でも去年と同程度の採用予定です。

気になる倍率ですが、去年の4.2倍よりも低倍率化することが予想されます。
それには2つの理由があります。
①去年より採用予定数が増える
②教員人気が下がっている


①去年より採用予定数が増える
去年の採用予定数は435名程度でしたが今年は約40名多い477名程度です。去採用予定数が増えることは倍率低下につながります。

②教員人気が下がっている

教員の人気が下がっていることにより、全国的に教採の受験者数が減っています。栃木県もこの数年で受験者数が減っています。受験者数が減る流れは今後も続く見通しです。

栃木県の受験者数と受験倍率は次のように推移しています。
2092人・3.3倍(R元年実施)→ 2086人・3.6倍(R2年)→ 1926人・3.6倍(R3年)→ 1997人・4.6倍(R4年)

年度受験者数合格者数倍率
R元2092人641人3.3倍
R22086人585人3.6倍
R31926人528人3.6倍
R41997人434人4.6倍
R51846人444人4.2倍

これらの理由により、去年の4.2倍よりも低倍率化することが考えられます。

ですが、栃木県の4.6倍は教採の全国平均である2.9倍を大きく超えています。しっかりと対策を取った上で試験に臨みたいところです。もし不安な方は他都道府県の併願を視野に入れるのもいいでしょう。経験とチャンス、選択肢を増やすことができます。
【日本全国】66自治体の情報を集めまくって気づいたこと

教採対策オススメ書籍

教採の対策方法はいろいろあります。
・講座を受講する
・先輩に見てもらう
・対策のサークルに参加する
など。

その中でもお手軽かつ効果的なのが書籍での学習です。
・必要な知識が体系的にまとめられている
・1人で学習できる
・時間や場所の制限がない
安い
と、メリットはたくさんあります。

もちろん本を読むだけでなく実際の練習は必要ですが、
読書で知識を学ぶ → 練習 → 読書 → 、、、
というサイクルをしていけば、練習の効果は倍増していきます。

教採対策のオススメ本をまとめています。
ぜひこちらも参考になさって下さい。

筆記試験

筆記試験は一般教養と教職の専門教養が出題されます。

一般教養は一般的な教養ですので、平均的な公立高校の入試問題が6割程度解けるレベルなら合格点を取れるでしょう。難易度も国数社理英と満遍なく出題されますが、苦手科目を得意科目の得点で補うことができます。全体で6割を取れるレベルを目指してください。

専門教養は校種・教科によって問題の難易度や得点すべき点数が異なります。おおむね6割が合格点の目安となりますが、それでも届かない時もあります。対策はしっかりとおこなってしてください。

対策は過去問を繰り返し解くのがオススメです。
過去問は早めに買わないと売り切れて、再入荷まで数週間待たされることが多いです。過去問の購入は早めにおこなうといいでしょう。

論作文

第2次試験で作文試験が実施されます。

  • 50分
  • 600~1000字以内
  • ABCの3段階評価

50分で600~1000字以内ですので時間に余裕はありますが、油断はできません。
題について自分の経験を絡め、何を書いていくか。構成を決めて書けるようにするには、ある程度の時間を必要とします。本番までには練習を重ねて、客観性や一貫性のある文章が書けるようにしておきたいところです。

例として設問を見てみましょう。

令和3年 論作文題
小学校・中学校
 ICT機器が身近になり、学校教育においても様々な場面で活用されている。一方で、SNS等の不適切な使用により、児童生徒がトラブルに巻き込まれるケースも後を絶たない。そのような中、児童生徒の「情報活用能力」(情報モラルを含む。)の育成を図ることが重要であると言われている。
 そこで、あなたが教員として、児童生徒の「情報活用能力」(情報モラルを含む。)を育成するために具体的にどのような取組をしていきたいか、理由を含めて書きなさい。

 本県の児童生徒の体力を見ると、運動時間の減少や、運動をする子としない子の二極化等が懸念されている。そこで、小学校において体力向上を推進するにあたり、あなたが大切だと考えることは何か、理由を含めて書きなさい。
また、児童の体力向上に向けて、日々の教育活動の中でどのような取組をしていきたいか、具体的に書きなさい。

小学校・中学校以外
  児童生徒がよりよく自己実現を図っていくためには、社会との相互関係を保ちつつ、自分の未来を創る力を育むことが重要である。あなたの考える「自分の未来を創る力」とは何か。また、その力を身につけさせるためにどのような取組をしていこうと考えるか書きなさい。

引用 栃木県教育委員会 令和4年度公立学校教員採用選考試験

ここで重要なのは

  • 問題の把握
  • 問題に対する方策
  • 関連する自らの経験

これらを最初に考えることです。
最初の5~10分くらいなら時間を割いて考える価値は多いにあります。最初に文の構成を決めることで、文章の内容がブレにくくなり一貫性のある論文が書けるようになるからです。

論文が苦手な方は段落の見出しだけ考える練習をするのがオススメです。見出しだけなので短い時間でも練習することができます。

小論文の対策について、教採塾ブログでは小論文の添削をおこなっています。
A判定の取得経験のある専門スタッフが小論文を添削し、さらに

  • わかりやすい文章する秘訣
  • 説得力ある内容にする方法
  • 簡単に書くための型

をお伝えします。詳細は以下でご紹介しています。

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また、何度も合格小論文を生み出した書き方を詳しく解説しているサイトが参考になります。
合格した小論文を無料公開している記事もあるので、書き方の参考になるでしょう。

>> 10回合格してわかった~合格できる教採小論文の対策

また、小論文対策のオススメ書籍をまとめています。
こちらも勉強の参考にしてみてください。

個人面接

2次試験で個人面接が行われます。

面接での
評価の観点
面接委員(どのような人が面接官をするのか)
選考基準

といったことは詳しく公表されています。
栃木県公立学校新規採用教員選考基準より。
※現在非公開

  • 面接委員…民間企業の人事担当者等、教員以外の行政職員を含む4名
  • 面接時間等…1人20~25分程度
  • 評価の観点…主として指導力・堅実性・判断力
  • 総合評価…ABCDEの5段階評価

過去の質問内容

  • 志望動機
  • いじめをなくすためにどうするか
  • 学習意欲を高めるために、どうするか
  • 普通教室における特別支援教育について、具体的な場面を挙げ、心がけていきたいこと
  • 不登校の児童がいる。子ども、保護者にどういった対応をするか
  • 教員になったとき、どのようにスキルアップをしていくか
  • 優しい先生と厳しい先生どちらになりたいか。理由もあわせて
  • どんな気持ちで待っていたか 
  • 確かな学力についてどう考えているか。また、それを踏まえどう指導するか
  • 学力が低い児童に対する指導は
  • 卒業論文のテーマは
  • あなたが教員に向いていると思う所は
  • 理想の教師は
    →それに近づくために努力していることは
  • 今まで受けた指導で印象に残っていることは
  • 楽しく面接できているか
  • 子どもは好きか
  • 子どもには相性の合う子も、合わない子もいるが、どう関わっていくか
  • 子どもとどう信頼関係を築いていくか
  • 体力に自信はあるか。
  • 学校の教員となると体力は必要だが、本当に大丈夫か
  • 勤務地はどこがよいか  
  • 教師として向いているところ
  • どのように楽しい授業をつくるか
  • 算数(数学)を勉強する良いところは
    →子どもに話すつも言ってみて
  • パソコンを使うにあたって、弊害と利点  
  • 担任は楽しいだけじゃ通用しない、どうする
  • 他人に誇れるところはなにか  
  • 一番苦労したことはなにか
  • 挫折経験は  
  • 今日は練習の成果は出たか
  • 考えていた質問はでたか

集団討論

2次試験で集団討論が行われます。

  • 面接委員…民間企業の人事担当者等、教員以外の行政職員を含む4名
  • 面接時間等…1グループ(10人程度)40~50分程度
  • 評価の観点…主として協調性・対応力・堅実性
  • 総合評価…ABCDEの5段階評価

討論のテーマ例

  • 主体的に学ぶ態度の育成について
  • いじめの早期発見と対策
  • 学校における安全の確保について

面接の対応力を上げるには

教採は面接でいかに高得点を取るかが重要になってきます。
面接は
・配点が高い
・免除にならない
・自治体によっては、面接の点数順に一次合格になる

と、教採の中でも非常にウエイトの高い試験です。
どれだけ面接を攻略していくかが教採合格の鍵を握ります。

面接が苦手な人もいれば高得点を取る人もいますが、それぞれに共通していることがあります。
それは相手に好印象を持ってもらえるかどうかが大きな要因になっています。
どれだけ正確で深い知識をもっていても、悪い姿勢でボソボソ話していては印象としては悪く、合格は難しいです。

教採塾ブログでは専門スタッフによる面接練習をおこなっています。
A判定の取得経験のあるスタッフが面接練習をして

  • あなたの長所と短所
  • 短所の改善方法
  • より面接官に伝わる面接の仕方

などをお伝えします。詳細は以下でご紹介しています。

>> 教採塾ブログの面接練習について詳しくみる

また、面接で高得点を取る人、思った以上に点数が伸びない人。
それぞれの特徴については次の記事が大変参考になります。
無料で一部読めるので、ぜひ参考にしてみてください。
>>教採で落ちない面接 高得点を取る人の共通点と対策法

管理人

栃木県は選考基準を公表しているので、1次試験の合格人数や2次試験の合格基準などが分かります。その分フェアで透明性の高い試験だといえます。教員育成指標の概要なども合わせて、資料をよく見て対策を練っていくことが合格への道筋となります。
 栃木県教員育成指標(教諭)
 栃木県教育振興基本計画

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  • これまでに多くの合格者を輩出
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いっしー

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